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NLCS (ノースロンドン) 神戸を訪問して見えた実像と六甲山キャンパス2028年【ELT代表訪問記】

公開:
2026年最新
NLCS (ノースロンドン) 神戸を訪問して見えた実像と六甲山キャンパス2028年【ELT代表訪問記】 - ELT School 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

「公式サイトや解説記事を読んでも、学校の"実際"はわからない」

インター・ボーディングスクール選びをされているご家庭から、私たちが最も多くいただく声です。

2026年8月25日、ELT代表の田中達也は、神戸・六甲アイランドのNLCS神戸(ノースロンドン・カレッジエート・スクール神戸)を訪問し、Principal(校長)のMatthew Williams氏、Admissions ManagerのJunho氏、Director of MarketingのJosephine氏と面談しました。あわせて校内も見学させていただきました。

Principal(校長)のMatt Williams氏とELT代表の田中

本記事は、その場で見て、聞いて、確かめてきたことだけをまとめた訪問レポートです。

学費・入試・カリキュラムの網羅的な解説は既存の解説記事に譲り、ここでは「現地で確認できた一次情報」と、数多くのインター・ボーディングスクールを見てきたプロとしての見解をお伝えします。

▶ 学費・入試・カリキュラムの詳細解説はこちら

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1. 今回の訪問でお会いした方々

今回の訪問では、学校運営の中核を担う3名の方に時間をいただきました。

  • Matthew Williams氏(Principal/創立校長):英国NLCSの教育をどう神戸で実現するか、そして2028年の六甲山キャンパス構想について
  • Junho氏(Admissions Manager):入学者・在校生ご家庭の実際、アドミッションの現場について
  • Josephine氏(Director of Marketing):学校の情報発信と、日本のご家庭への伝え方について

面談の目的は、日本のご家庭に正確な情報をお届けすることです。ELTでは、公開情報の整理だけでなく、可能な限り学校に足を運び、責任ある立場の方から直接お話を伺うことを大切にしています。開校2年目の学校が、いまどのような手応えと課題を持って運営されているのか。以下、テーマごとにご報告します。

2. 教室で見た「生徒10人に先生2人」の手厚さ

アシスタント教員が入るクラス運営

校内を見学して最初に目を引いたのは、教室の大人の多さでした。クラスによってはメインの教員に加えてアシスタント教員が入り、生徒約10人に対して教員2人という体制で授業が行われている場面もありました(2026年8月の訪問時点)。

低学年の教室では、一斉指導の間にアシスタントの先生が個々の生徒の手元を見て回り、つまずきをその場で拾う様子が印象的でした。「少人数で手厚い」は多くの学校が掲げる言葉ですが、実際に教室で機能している様子を確認できたことは大きな収穫です。

先生は英国本校での研修が必須

教員の質の担保について伺うと、教員はNLCSロンドン本校での研修が必須とのことでした(Williams校長談)。系列校の教育品質はロンドンのNLCS Internationalが監督していますが、書類上の監督にとどまらず、教員自身が本校の教育文化に浸る仕組みを持っている点は、英国名門系列校としての一貫性を支える要素だと感じます。

なお、クラス定員の規定(Grade 1〜10は最大22名など)や入試プロセスの詳細は、解説記事の該当章をご覧ください。

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3. 日本語・日本文化教育への本気度

NLCS神戸の大きな特徴は、英語による国際教育と並行して、日本語・日本文化の教育に本格的に取り組んでいることです。ネイティブの有資格日本語教員による毎日の日本語授業に加え、面談では今後の構想として、日本文化教育の一環で裏千家の本家を学校に招く構想があるとのことでした。

「インターに入れると日本語が伸びなくなるのでは」

「日本人としての教養が身につかないのでは」

これは、私たちがご相談を受ける中で、医師・経営者のご家庭が最後まで悩まれる論点です。外部の文化人を招く単発イベントではなく、茶道の家元筋を招くレベルで日本文化に向き合おうとする姿勢は、この不安に対する学校側の明確な回答だと受け止めました。

英語で世界標準の教育を受けながら、日本語と日本の教養も本気で育てる。この両立を設計思想の中心に置いている学校は、日本のインターの中でも希少です。

4. どんな家庭が通っているのか:在校生・保護者層のリアル

学校選びで意外と大切なのが、「どんなご家庭が集まっているか」です。

アドミッションを統括するJunho氏によると、在校生の約80%は日本人のご家庭とのことでした(Junho氏談)。また、保護者には医師、弁護士、経営者、起業家、ファミリービジネスのご家庭が多いとの説明を受けました。

つまり現時点のNLCS神戸は、「英語教育に本気の日本人ファミリーが中心の学校」です。

帰国子女や外国籍のご家庭が大半を占める老舗インターとはコミュニティの性格が異なり、「日本で生まれ育つ子に、英語で世界水準の教育を受けさせたい」というご家庭にとっては、同じ価値観の家庭と出会いやすい環境と言えます。一方で、多国籍な環境を最優先されるご家庭には、この構成比は判断材料の一つになるでしょう。

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5. 2028年・六甲山ボーディングキャンパスの展望と「今」入学する意味

今回の面談で最も時間を割いたテーマが、2028年開校予定の六甲山キャンパスです。Grades 6-12を対象に、通学(デイ)に加えて週寮・全寮を備えるシニアキャンパスとして構想されています。

都心アクセス×自然環境という希少な組み合わせ

六甲山キャンパスの立地は、新神戸駅、三ノ宮駅、大阪駅、神戸空港、伊丹空港からのアクセスが良く、首都圏や海外からの通学・帰省を想定しやすい環境です。

ボーディング校選びで保護者の皆様が最後まで悩まれるのは、突き詰めると「豊かな自然環境」と「都市からのアクセス」の二律背反です。

六甲山は、山上の自然豊かな環境にありながら、新幹線駅・空港・都心ターミナルからの距離が近い。

週末に家族と会いやすい週寮スタイルとの相性も良く、「寮に入れたいが、遠くに手放すのは不安」というご家庭の心理的ハードルを大きく下げる可能性があります。

ラグビー校ジャパン型の人気上昇が予想される理由

ラグビー・スクール・ジャパン(千葉・柏の葉)は、「英国名門ブランド×都市近接ボーディング」という組み合わせで、開校前から高い注目を集めました。

六甲山キャンパスはこれと同じ構造、英国名門NLCSのブランド、都市圏からの至近アクセス、そして関西初の本格英国式ボーディングを持っています。

ボーディングの選択肢が首都圏・東日本に偏っている現状を踏まえると、関西・西日本、さらにアジア圏のご家庭の需要を一手に受け止めるポジションにあり、募集が本格化した段階で人気が急速に高まる可能性が高いと私は見ています。

席の確保という観点:六甲アイランド校に「今」入る意味

もう一つ、検討中のご家庭にぜひ知っておいていただきたい構造があります。

六甲山キャンパスは2028年にGrades 6-12を対象に開校予定で、現在の六甲アイランド校の在校生は、学年進行に伴ってシニアキャンパスへ移行していく構造です。

寮の定員や募集要項はまだ公表されていません。

ただし、ボーディングキャンパスの受け入れ人数には物理的な上限がある一方、在校生は学年進行でそのまま上がっていきます。

この構造を踏まえると、外部からの新規入学枠は、内部進級分を除いた「残り」になると考えるのが自然です。

つまり、2028年の開校を待ってから受験を検討するよりも、現時点で六甲アイランド校に入学しておくことが、結果として六甲山キャンパスへの最も確実なルートになり得ます。RSJ型の人気上昇が現実になれば、外部枠の競争は相当に厳しくなるでしょう。六甲山を見据えるご家庭は、逆算して「今」から動くことをおすすめします。

なお、寮費・定員・正確な開寮日程などの詳細は現時点で未公表です。全体計画・費用の枠組みは解説記事の該当章をご覧ください。

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6. プロの見解:他のボーディング・インターと比べてNLCS神戸はどうか

ELTはこれまで、ハロウ安比、ラグビー・スクール・ジャパン、マルバーン・カレッジ東京など、日本に進出した英国系スクールを実際に訪問・取材し、記事にしてきました。その比較の目で、NLCS神戸の現在地を率直に評価します。

4つの軸での比較評価

立地:都市アクセスでは国内英国系スクールの中で最上位クラス。六甲山開校後は「自然×アクセス」の組み合わせで独自のポジションを築くと予想します。

教育路線:ハロウ安比・ラグビー校ジャパンがIGCSE・A-Levelの英国式資格路線であるのに対し、NLCS神戸はIB志向(Junior SchoolはPYP候補校)。海外大学だけでなく進路の柔軟性を残したいご家庭には、IB路線は相性が良い選択です。

日本語・日本文化教育:今回の訪問で確認した限り、英国系スクールの中で最も踏み込んだ設計です。裏千家の本家を招く構想に象徴されるように、「英語漬け」ではなく日英両輪の教育を志向しています。

ブランドと実績:NLCS本校・系列校(済州・ドバイ・シンガポール)のIBスコアはグローバルでも際立って高い水準です。ただしこれは本校・系列の実績であり、2025年開校の神戸校自体の進学実績はこれから積み上がる段階です。ここは冷静に分けて見る必要があります。

どんなご家庭に勧め、どんなご家庭には他校を勧めるか

NLCS神戸をおすすめしたいご家庭

日本で暮らしながら英語で世界水準の教育を受けさせたい。日本語と日本の教養も妥協したくない。IB路線で進路の選択肢を広く持ちたい。2028年の六甲山ボーディングを視野に入れている。同じ価値観を持つ日本人ファミリーのコミュニティに価値を感じる。

他校もあわせて検討をおすすめするご家庭

完成された進学実績と卒業生ネットワークを最重視する場合は、カナディアンアカデミーなど老舗IB校が有力です。A-Levelで英国大学に専門特化したい場合はハロウ安比・ラグビースクール・ジャパンが候補になります。多国籍な生徒構成を最優先する場合も、老舗校と比較検討されることをおすすめします。

新設校リスクをどう見るか

自校の卒業実績がない段階の学校を評価するとき、私が見るのは「体制」と「思想」です。

今回の訪問では、教室で機能している少人数体制、英国本校研修という教員品質の担保の仕組み、そして日本語教育への一貫した設計思想を、現地で確認できました。

実績が積み上がるのはこれからですが、実績を生み出す土台については、確かな手応えを持ち帰りました。新設校ゆえに今後固まっていく要素(MYP・DP認定、六甲山の詳細など)があることも含めて、見学の際にご自身の目で確かめていただきたい学校です。

7. 見学を検討される方へ

実際に見学される際は、次の3点をご自身の目で確認されることをおすすめします。

  1. 教室の様子:少人数体制が実際にどう機能しているか。お子様の学年ではどうか
  2. 日本語教育の実際:授業の頻度・レベル分け・教材。ご家庭の方針と合うか
  3. 六甲山計画の最新情報:訪問時点での募集・移行の考え方(情報は随時更新されていきます)

ELTでは、NLCS神戸をご検討中のご家庭のキャンパス見学の調整をお手伝いしています。

また、インター・ボーディング受験に向けた英語力の現在地診断、CAT4等の入試対策、出願・面接準備まで、専門コンサルタントが伴走します。

「うちの子の英語力で間に合うのか」

「六甲山を見据えて、いつから何を始めるべきか」

そんなご相談は、ぜひ無料カウンセリングをご利用ください。

よくある質問

A

2026年8月の訪問時、在校生の約80%が日本人のご家庭との説明でした。保護者には医師、弁護士、経営者、起業家のご家庭が多いとのことです。

A

訪問時、クラスによってはアシスタント教員が加わり、生徒10人に対して教員2人の体制で行われている授業を実際に確認しました(2026年8月時点)。

A

教員はNLCSロンドン本校での研修が必須とのことでした(Williams校長談)。系列校の品質はNLCS Internationalが監督しています。

A

ネイティブの有資格日本語教員による毎日の日本語授業が習熟度別に行われています。面談では、裏千家の本家を招くなど日本文化教育を深める構想も伺いました。

A

2028年に、Grades 6-12を対象としたシニアキャンパス(デイ+週寮+全寮)として開校予定です。寮費・定員などの詳細は未公表です。

A

詳細な募集要項は未公表ですが、学年進行の構造上、現在の六甲アイランド校からの内部進級が主なルートになると考えられます。六甲山を見据えるご家庭には、現キャンパスへの早期入学の検討をおすすめしています。

A

新神戸駅、三ノ宮駅、大阪駅、神戸空港、伊丹空港からのアクセスが良い立地です。首都圏や海外からの通学・帰省も想定しやすい環境です。

A

NLCS本校・系列校のIB実績はグローバルでも高い水準ですが、神戸校は2025年開校のため自校の進学実績はこれからです。本校実績と神戸校の現況は分けてご覧ください。

A

可能です。ELTではご家庭に合わせたキャンパス見学の調整をお手伝いしていますので、お気軽にご相談ください。

執筆者について

田中 達也

田中 達也

ELT日本法人 代表

早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

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