「英国の名門校が東京にできたらしいけれど、他のインターと何が違うの?」
「小平市って遠くない?都心から通えるの?」
2023年9月、東京都小平市に開校したマルバーン・カレッジ東京(Malvern College Tokyo: MCT)。
ハロウ安比やラグビースクールジャパンに続く「英国名門校」の日本進出ですが、MCTには他校にはない大きな特徴があります。それは、「英国式の伝統」と「IB(国際バカロレア)プログラム」の融合です。
本記事では、MCTのカリキュラムの独自性、気になる都心からの通学事情、そして合格に向けた入試対策(CAT4)まで、保護者が知りたい情報を徹底解説します。
1. マルバーン・カレッジ東京(MCT)とは?
MCTは、英国ウスターシャーに本校を置く創立150年以上の名門共学校「マルバーン・カレッジ」の東京校です。
「日本初の英国式IB一貫校」として、開校以来多くの注目を集めています。
基本情報
- 所在地: 東京都小平市上水南町3-2-1(旧文化学園大学小平キャンパス)
- 対象年齢: 3歳〜18歳(現在はYear 10まで、順次拡大予定)
- カリキュラム: IB(PYP / MYP / DP候補校)
教育理念:Malvern Qualities
MCTが最も重視するのは、「Malvern Qualities(マルバーン・クオリティ)」と呼ばれる11の資質です。 回復力(Resilience)、優しさ(Kindness)、自立心(Independence)などを育む全人教育(Holistic Education)が、日々の学校生活の根底にあります。
2. 最大の特徴「英国式パストラルケア × IBプログラム」
多くの英国系インター(BST、ハロウなど)が英国式カリキュラム(IGCSE / A-Level)を採用する中、MCTは全学年でIB(国際バカロレア)を採用しています。ここにMCT独自の強みがあります。
ブリティッシュスクール・イン・東京(BST)完全ガイド:学費・A-Level実績・IBDP導入・入試対策を徹底解説【2026年版】
ハウスシステム(House System)
IBの探究学習を行いつつ、生徒の生活面は英国伝統の「ハウスシステム」で支えられます。 全生徒は入学時に6つのハウス(Elgar, Lewisなど偉人にちなんだ名前)に所属し、学年を超えた縦割りのコミュニティで絆を深めます。ダイニングホールでの食事もハウスごとに行われ、年長者が年少者をケアする「兄弟姉妹」のような関係が育まれます。
独自の教育プログラム
- 起業家教育(Entrepreneurship): 単なるビジネス体験ではなく、探究学習(UOI)の中で「社会課題をどう解決するか」を考え、実践するプログラムです。
- フォレストスクール(Forest School / Outdoor Learning): キャンパス内の「Sakura Garden」や豊かな自然環境を生かした野外学習。都心のビル型インターでは体験できない、五感を使った学びが提供されています。
3. キャンパスとアクセス|「都心から通える」英国校
保護者にとって最大の懸念点は「立地」かもしれません。しかし、MCTは都心からの通学を前提としたサポート体制を整えています。
アクセス事情
- 電車: JR中央線「国分寺駅」からバスで約11分、またはタクシーで約8分。
- スクールバス: 以下の主要エリアから運行されています(ルートは変更の可能性あり)。
- Route A: 広尾・六本木・麻布十番
- Route B: 二子玉川・千歳船橋
- Route C: 目黒・渋谷・新宿
- Route D: 四ツ谷・有楽町
- Free Shuttle: 国分寺駅(Pre-Prep〜Prep 3向け無料シャトル)
公式には「都心(City Centre)から約40分」と案内されていますが、バスの乗車時間を含めると、通学時間は1時間程度を見込んでおくのが現実的でしょう。
施設の魅力
建築家・黒川紀章氏が設計した校舎をリノベーションしたキャンパスは、総面積15,577㎡。開放感あふれるガラス張りの図書館、バスケットゴール6基を備えた2階建て体育館、全天候型人工芝グラウンドなど、広々とした環境は都心校にはない大きな魅力です。
4. 入試情報と難易度|CAT4対策が必須?
MCTの入試は、書類選考だけでなく、子供の「ポテンシャル」を見るアセスメントが重視されます。
選考プロセス(Admissions Procedure)
- Online Application: 成績表(過去2年分)や推薦状を提出。
- Assessment: 年齢に応じたテストを実施。
- Interview: 本人および保護者面接(Parent Interview)。
Prep 4以上は「CAT4」が鍵
Prep 4(小学校高学年相当)以上の受験では、CAT4(Cognitive Abilities Test) と呼ばれる認知能力テストが実施されます。 これは英語の知識だけでなく、図形や数字の規則性を見抜く「地頭力(推論能力)」を測るテストです。
- Verbal(言語): 単語の類推など
- Non-Verbal(非言語): 図形の規則性
- Quantitative(数的): 数列など
- Spatial(空間): 図形の展開・回転
学校側は「対策不要」としていますが、独特の問題形式(アナロジーや図形パズル)に慣れていないと実力を発揮できないため、事前の準備が合否を分ける可能性があります。
CAT4(認知能力テスト)完全対策:英国系インター・ボーディング受験の要
5. 学費と諸経費(2026-27年度目安)
MCTの学費は、都内の他のインターナショナルスクールと比較しても高価格帯に位置します。
初年度納入金の目安
学年 | 年間授業料 | 入学金・一時金合計 | 初年度合計目安 |
Pre-Prep | ¥2,692,700 | ¥1,064,000 | ¥3,756,700 |
Prep 1–6 | ¥2,662,700 | ¥1,064,000 | ¥3,726,700 |
MYP (中等部) | ¥2,800,600 | ¥1,064,000 | ¥3,864,600 |
※一時金には、登録料(¥300,000)や校舎整備費(¥742,000)などが含まれます。 ※別途、スクールバス代やランチ代、ユニフォーム代などが必要です。
まとめ:どんな家庭におすすめ?
マルバーン・カレッジ東京は、以下のようなご家庭にとって理想的な選択肢と言えます。
- 「探究学習(IB)」と「規律(英国式)」のいいとこ取りをしたい。
- 都心のビルの中ではなく、自然豊かな広いキャンパスで子供を育てたい。
- 地方の全寮制(ハロウ安比など)までは踏み切れないが、本格的な英国教育を受けさせたい。
まだ新しい学校ですが、それゆえに先生やスタッフの熱意も高く、温かいコミュニティが形成されつつあります。
興味のある方は、まずはオープンキャンパスや個別見学に参加し、実際の「マルバーン・クオリティ」を肌で感じてみてください。
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