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聖心インター(ISSH)の評判:名門女子インターの教育と進路・面接対策

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2026年最新
聖心インター(ISSH)の評判:名門女子インターの教育と進路・面接対策 - ELTスクール 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

都心のインターナショナルスクールを検討する中で、「共学」ではなく「女子校」という選択肢を考えたことはありますか?

広尾の一等地にキャンパスを構える名門・聖心インターナショナルスクール(International School of the Sacred Heart:ISSH)は、世界中に広がる「Sacred Heart(聖心)」ネットワークの強みを活かし、自立した女性リーダーを育成する稀有な環境です。

一方で、「宗教色が強いのでは?」「IB(国際バカロレア)ではなくAPを採用しているが、大学進学で不利にならない?」といった不安や疑問を抱える保護者の方も少なくありません。

本記事では、インター受験と海外進学のプロであるELTが、女子インターならではの教育の魅力、APを活用した名門大への進学実績、日本国籍家庭の受け入れ実態、そして合格の鍵を握る「教育理念に沿った面接対策」を徹底解説します。

1. 聖心インターナショナルスクール(ISSH)とは?

ISSHは渋谷区広尾に位置する英語で学ぶインターナショナルスクールです。最大の特徴は、K3〜K5(3〜5歳)は男女共学であるものの、Grade 1〜12(小・中・高)は女子校という設計にあります 。学齢期を一貫して女子の発達やリーダーシップ育成に最適化できる点が、他校(共学インター)との大きな差別化ポイントです 。

「女子校×価値教育」の核と宗教色について

「カトリック校だから、聖書や神学の授業が必修なのでは?」と誤解されがちですが、ISSHではTheology/Bible(神学・聖書)の授業は設置されていません 。 その代わりに「Values(価値)」プログラムが組み込まれており、権利と責任、友人関係、キリスト教を含む多宗教理解など、発達段階に応じたテーマを扱います 。信条の違いを尊重しつつ、倫理観や奉仕の精神を育むこの「人格教育」の姿勢こそが、エグゼクティブ層から厚い支持を集める理由です 。

2. カリキュラムと進路:IBではなく「AP」を採用する理由

ISSHは、近年多くのインターナショナルスクールが採用している「IBディプロマ(IBDP)」ではなく、独自カリキュラムと「AP(Advanced Placement)」を採用しています 。

APの強みと圧倒的なスコア実績

APは、高校在学中に大学レベルの科目に挑戦し、そのスコアによって大学での単位認定や上級科目への配置(プレースメント)につながる米国のプログラムです 。ISSHではGrade 11–12において24のAP科目を提供しており、生徒は自分の得意分野に特化して深く学ぶことができます 。

驚くべきはその実績です。2025年5月のAP試験結果では、平均スコア4.27(5点満点)、3点以上を獲得した生徒が93%という極めて高い水準を誇ります 。IBがなくても、この「外部標準(APスコア)の強さ」により、世界トップレベルの学力があることを大学へ明確に証明できます 。 また、IBのコア要件である「TOK(知の理論)」に類似した授業をGrade 12のカリキュラムに設置しており、批判的思考力を養う環境も担保されています 。

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卒業後の進学先(海外名門大から国内大・聖心女子大まで)

ISSHの卒業生は、世界中の名門大学へ力強く進学しています。

  • 米国: Harvard、Yale、Brown、Cornell、Johns Hopkins、UC Berkeley、UCLA など 。
  • 英国: University of Cambridge、UCL、King’s College London、Edinburgh など 。
  • カナダ: University of Toronto、UBC、McGill など 。
  • 日本: 東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、ICU など 。

また、キャンパスを共有する聖心女子大学への進学実績もあり、同大学には学校推薦型選抜(指定校推薦入学)の制度が存在するため、国内進学のルートとしても強力なバックボーンがあります 。

3. 日本人家庭の壁?「EAL」と親の英語力の実態

ISSHは非常に多様な国籍の生徒が学ぶ環境ですが、「純ジャパ(日本国籍のみ)」の家庭が受験を検討する場合、非常に高いハードルが存在します。

【重要】「日本パスポートのみ」の家庭はGrade 10〜12しか出願できない

ISSHの入学ポリシーでは、両親と生徒が日本のパスポートのみを保持している場合、出願できるのはGrade 10〜12(高校生)に限定されています 。Grade 9以下に出願するためには、申請者または保護者のいずれかが非日本パスポート保持者である必要があります 。

英語サポート(ELA)の限界と求められるレベル

英語を母語としない生徒へのサポート「ELA(English Language Acquisition)」は提供されていますが、学年が上がるにつれて条件が厳しくなります 。

  • Grade 10より上の学年では、中級(intermediate)レベルの英語力が必要です 。
  • Grade 11〜12では基礎的なサポートはなく、アカデミック英語の調整を行う「Regular ELA」のみとなり、在籍期間も最大3年に制限されています 。 つまり、「入学してから英語を基礎から教えてもらう」ことはできず、入学前段階で高度な英語力に到達している必要があります。

親の英語力とコミュニティ参加(PTA活動)

ISSHでは、「少なくとも一方の保護者が英語を自信を持って話し、読み取れること」が必須条件です 。 また、「Parents’ Association」という保護者組織があり、年間最大イベントである「Family Festival」のゲームブース運営やパーティ企画など、保護者ボランティアがコミュニティ運営の中核を担っています 。学校からの連絡事項を理解するだけでなく、英語での協働作業が発生することを覚悟しておく必要があります 。

4. ISSHの学費と「見えないコスト」のリアル

広尾の老舗インターであるISSHの初年度費用(概算)は以下の通りです。

対象学年

出願料

登録料(一回)

教育・建物開発費(一回)

校舎維持費(年額)

年間授業料

初年度合計(推計)

K3–K4

¥30,000

¥300,000

¥600,000

¥220,000

¥2,560,000

¥3,710,000

K5

¥30,000

¥300,000

¥600,000

¥220,000

¥2,680,000

¥3,830,000

Grades 1–8

¥30,000

¥300,000

¥600,000

¥220,000

¥2,770,000

¥3,920,000

Grades 9–11

¥30,000

¥300,000

¥600,000

¥220,000

¥2,790,000

¥3,940,000

Grade 12

¥30,000

¥300,000

¥600,000

¥220,000

¥2,880,000

¥4,030,000

※上記は必須となる学費・諸費用(2026-2027年度予定)の合計です 。これに加え、制服代(Grade 1以上)、任意のランチサービス、延長保育プログラムなどの周辺費用が発生します 。

5. ISSH合格への鍵!スクリーニングとファミリー面接対策

ISSHの入試においては、子どもの学力や英語力だけでなく、「家庭の価値観が『Sacred Heart Goals and Criteria(聖心のゴールと基準)』と整合しているか」が極めて重視されます 。

面接で「家から近いから」「女子校が良いから」といった理由だけを述べるのは不十分です。以下の「5つのゴール」を、ご家庭の具体的な行動や教育方針と結びつけて英語で語れるように準備しましょう。

  1. 信仰: 信条の違いを尊重しつつ、豊かな精神性をどう育むか。
  2. 知性: 学歴のためではなく、「探究し、振り返り、改善する」姿勢を家庭文化としてどう支えているか 。
  3. 社会的意識と行動: 社会の課題に目を向け、子どもが自分の言葉で捉え、奉仕などの行動へ移す経験をどう設計しているか 。
  4. コミュニティ: Family Festivalなどの学校行事が保護者ボランティアで成り立っていることを理解し、積極的に貢献する意思を示すこと 。
  5. 賢明な自由の中での自己成長: 自由と責任のバランス(SNSとの付き合い方、学習計画など)を家庭でどう指導しているか 。

暗記した理念を復唱するのではなく、これらを「家庭での具体的なエピソード」として語れるかどうかが、面接官の心を動かす最大のポイントになります。

まとめ:出願のハードルを越えるための万全の対策を

聖心インターナショナルスクール(ISSH)は、女子の知性と自立心、そして高い倫理観を育む国内最高峰の教育環境です。APを活用した海外トップ大学へのパスポートとしても非常に強力です。

しかし、日本国籍家庭への出願学年の制限、高い英語力の要求、そして「教育理念への深い理解」が求められる面接など、越えるべきハードルは決して低くありません。

「Sacred Heart Goalsの理念に沿った、説得力のある英文願書(エッセイ)を作成してほしい」

「ネイティブ講師を相手に、理念と家庭の方針をすり合わせる保護者面接(モック・インタビュー)の特訓をしたい」

このようなご不安をお持ちの方は、ぜひ一度ELTの個別カウンセリング・体験レッスンをご活用ください。インター受験のノウハウを知り尽くしたプロフェッショナルが、非常に倍率の高いISSH合格へ向けて、ご家庭の魅力を最大限に引き出すサポートを提供いたします。

執筆者について

田中 達也

田中 達也

ELT日本法人 代表

早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

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