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フェニックスハウスインターナショナルスクールの評判と学費を徹底解説【2026年版】

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2026年最新
フェニックスハウスインターナショナルスクールの評判と学費を徹底解説【2026年版】 - ELT School 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

Phoenix House International School(フェニックスハウスインターナショナルスクール)は、東京都千代田区四番町にある5〜11歳対象の英国式 Prep School(プレップスクール)です。日本初の COBIS Beacon Status を取得し、2026-27年度の年間授業料は約310〜345万円、新入生の初年度必須費用は約416〜451万円。運営母体は Clarence Education Asia で、北海道に North Peak Enrichment Campus を併設しています。

本記事では、東京・千代田区四番町に2021年8月に開校した英国式プレップスクール「Phoenix House International School」について、2026-27年度の最新の学費・入試プロセス・進学先・他校との違い・保護者の英語要件まで、公式 Schedule of Fees v3.0 と Admissions Policy v1.7、ならびに COBIS・IAPS・FOBISIA・Good Schools Guide の一次情報をもとに整理し、お子様の学校選びに必要な情報を網羅的に解説します。記事末には10問のFAQと参考一次情報の完全リストも掲載しています。

1. Phoenix House International School とは(30秒サマリ)

Phoenix Houseは、Clarence Education Asia(CEA)が運営する5〜11歳対象の英国型プレップスクールで、千代田区四番町を都心キャンパス、北海道日高町を「North Peak Enrichment Campus」として運営する独立系インターナショナルスクールです。

Phoenix Houseは「一般的なK-12インターナショナルスクール」ではなく、英国教育の伝統的な制度である「Prep School(プレップスクール)」を東京の都心で実装した小学校段階特化型のインターとして理解するのが最も正確です。英国本国では、Prep School は5〜11歳または13歳までの私立小学校で、Public School(中等・高等の名門私立校)や Senior School への進学準備(Preparation)を担う校種を指します。Phoenix Houseはこの英国型 Prep の設計を、National Curriculum for England を土台に、House System・LAMDA・北海道での宿泊型エンリッチメントといった独自プログラムで肉付けしています。

1-1. 学校基本情報

項目

内容

正式名称

Phoenix House International School

日本語表記

フェニックスハウスインターナショナルスクール

開校

2021年8月

所在地

〒102-0081 東京都千代田区四番町3-7

運営母体

Clarence Education Asia(運営法人:CEAMS合同会社/代表:Fei-Fei Hu)

校種

Independent British Prep School(5〜11歳)

学年

Prep 1〜Prep 6(Year 1〜Year 6 相当)

カリキュラム

National Curriculum for England

Head of School

Claire Fletcher(Founding Head)

第2キャンパス

North Peak Enrichment Campus(北海道日高町、約5ha、寄宿舎付き)

主要認証

COBIS Beacon Status / IAPS / FOBISIA(2024年12月加盟) / Good Schools Guide

公式サイト

https://www.phoenixhouseschool.org/

定員については公式情報内でも「300名」と「288名」の二重表記があり、最新の正確な定員は学校への直接確認が確実です。

1-2. 運営母体 Clarence Education Asia と関連校

CEAは2016年以降の有機的成長を掲げる教育グループで、自らの公開情報によればスタッフ約160名、拠点10、年商約25億円、約600の児童・家庭をサポートしています。CEAグループには Phoenix House のほか、Rugby School Japan(11〜18歳、千葉県)、Clarence International School、北海道の North Peak Enrichment Campus が含まれます。

ここで重要なのは、Phoenix Houseは Rugby School Japan(RSJ)の専用フィーダー校(直結進学校)ではないという点です。Phoenix House の公式 Future Schools ページには RSJ も挙げられていますが、それと並んで Benenden、Cheltenham Ladies' College、Tonbridge、Wellington といった英国本国の名門校や、東京の BST、Nishimachi、Malvern College Tokyo まで幅広い進学先が記載されており、「広い進路支援型 Prep」としての設計が公式に打ち出されています。

2. 立地とキャンパス:なぜ千代田区四番町が選ばれているのか

Phoenix Houseは皇居・英国大使館に近い千代田区四番町に位置し、半蔵門駅・市ヶ谷駅から徒歩圏。都心の専用キャンパスに加え、北海道日高町に約5haの North Peak Enrichment Campus を運用しています。

2-1. アクセスと周辺環境

Phoenix Houseのキャンパスは、半蔵門線「半蔵門駅」から徒歩約6分、JR・地下鉄複数路線が乗り入れる「市ヶ谷駅」から徒歩約9分、有楽町線「麹町駅」からも徒歩圏という、東京の中でも屈指の交通利便地にあります。隣接エリアには英国大使館、千鳥ヶ淵、皇居外堀があり、文教エリアらしい静謐な街並みです。

港区麻布台に新キャンパスを構える BST(British School in Tokyo)と並んで千代田・港エリアは「東京の英国式教育の集積地」として急速に存在感を高めています。Phoenix House が四番町を選んだことは、千代田・港・新宿の富裕層居住エリアからの通学利便と、「英国大使館徒歩圏の教育機関」というブランド的価値の両方を意識した立地戦略と読めます。

2-2. 都心型の専用キャンパス

Phoenix Houseのキャンパスは、Clarence Education Asia の公開情報によれば、ダイニングホール、体育館、サイエンスラボ、音楽室、個別楽器練習室、Harlequin 床のダンススタジオ、図書館、アートギャラリーといった専門施設を備えています。大型ジムにはフルサイズのバスケットボールコートとバドミントンコートが配置されており、都心校としては異例の身体活動環境です。

2-3. 北海道 North Peak Enrichment Campus

Phoenix Houseを語るうえで欠かせないのが、北海道日高町に展開する「North Peak Enrichment Campus」です。CEAの公開情報によれば、約5ヘクタール・寄宿舎付きの海辺のキャンパスで、児童は curricular trips として北海道を訪れ、boarding school experience(寄宿舎生活の体験)を得る設計です。

これは東京の Primary 校としてはかなり珍しい仕組みで、英国本国の Public School 進学(特にボーディングへの進学)を視野に入れた家庭に対し、Prep 段階から「寄宿舎生活の手前」を体験させられるという、CEAグループならではの強みになっています。

3. カリキュラムと学び:イングランド National Curriculum を都心で

Phoenix Houseのカリキュラムは National Curriculum for England を基盤に、英語・算数・科学・人文・芸術・スポーツの全教科を提供。さらに「oracy(話す力)」、broad curriculum、performing arts を強く打ち出す設計です。

3-1. 教科構成(コアと拡張)

Phoenix Houseの公式説明では、コア教科として English / Mathematics / Science、拡張領域として Humanities / Languages / Sports / Computing / Drama / Music が示されています。英国 Key Stage 1〜2の必修科目を満たしつつ、oracy(スピーキング・対話力)と performing artsの比重が大きい点が、英国本国の Prep に近い特徴です。

学習支援については、High Flyers(高伸長児支援)と少人数 learning support の存在が公開されています。一方で、Phoenix Houseは公式 Admissions Policy で、「specific learning needs 向けの特別支援プログラムは提供していない」と明示しており、主流学級内で大きな介入なしに対応できる場合のみ受け入れる方針です。重度の学習支援を必要とするお子様の場合は、出願前に必ず Admissions Office への事前相談が必要です。

3-2. House System(4ハウス制)

英国 Prep の象徴的装置である House Systemは、Phoenix Houseの教育設計の中核に据えられています。児童は入学時に4つの House に振り分けられ、学業・スポーツ・芸術・地域貢献などあらゆる学校生活で House ポイントを競い、協力します。kindness(思いやり)、resilience(しなやかな強さ)、respect(敬意)の3つを学校全体の価値として共有しており、学業のみならず人格形成と帰属意識の醸成を重視する英国伝統 Prep の典型的なアプローチです。

3-3. 毎日のエンリッチメント・プログラム

Phoenix Houseでは、毎日 clubs & societies が開催されるのが基本設計です。公式の Term Clubs Brochure には、screen golf、drama、orchestra、badminton、history alive、songwriting、Latin、STEAM club、art appreciation、coding など多彩なクラブが掲載されています。さらに、LAMDA(London Academy of Music and Dramatic Art)の英語スピーチ・演劇試験がカリキュラムに組み込まれており、Rising Star Award は life skills、global citizenship、wellbeing、sustainability、entrepreneurship を扱うPhoenix House独自のアワードプログラムです。

3-4. 学習成果と国際認証

Phoenix Houseは英国・国際的な教育評価機関から複数の認証・掲載を受けています。

  • Good Schools Guide:英国・国際校の保護者向け権威ガイドに独立レビュー掲載。掲載校は「メリットのみで選定。スクール側は掲載費を支払えず、内容に影響を持たない」と明記される厳格な基準です。
  • IAPS(Independent Association of Preparatory Schools):英国の伝統的 Prep School 協会への正式加盟。
  • FOBISIA(Federation of British International Schools in Asia):2024年12月加盟。アジア地域の英国系インターのネットワーク。

これらは、Phoenix Houseが英国本国の Prep ネットワークに「正統な系譜」として接続されていることを示す客観的指標です。

4. 日本初の COBIS Beacon Status:何がすごいのか

Phoenix Houseは2023年10月、世界 COBIS 加盟約450校のうちわずか十数校のみが取得する Beacon Status(Safeguarding and Safer Recruitment 領域) を、日本の学校として初めて取得しました。

4-1. COBIS Beacon Status とは

COBIS(Council of British International Schools)は、世界中の英国系インターナショナルスクールを統括する国際組織です。Beacon Status は、COBIS 加盟約450校の中で、特定領域における卓越した実践(Outstanding Practice)を示し、それを世界の他校と共有する責務を負う上位認証で、世界で十数校のみが保持しています。

4-2. Phoenix Houseが取得した「Safeguarding and Safer Recruitment」領域

Phoenix Houseは、Safeguarding(児童保護)と Safer Recruitment(適切な教職員採用)の領域で Beacon Status を取得しました。COBISの公式 Beacon Schools 資料では、同校は2023年10月の学校訪問付きで認証されたと記載されています。日本における英国系インターで Beacon 取得は Phoenix House が初めてです。

Safeguarding は英国教育界で最も重要視されるテーマの1つで、児童虐待防止・いじめ対策・メンタルヘルス・保護者連絡体制・行事の安全管理を含みます。Safer Recruitment は教職員採用時の身元確認・背景調査・適性審査を指します。これらの領域で国際機関による独立認証「Outstanding」を受けたことは、新興校である Phoenix Houseが、英国本国基準の児童保護と教員採用ガバナンスを国際機関の独立評価で証明されているという、保護者にとって極めて重要な安心材料です。

4-3. 保護者にとっての具体的な意味

Beacon Status は単なる肩書きではなく、以下のような実務的意味を持ちます。

  • 児童に問題が起きた場合の通報・対応フローが国際基準で整備されている
  • 教員採用時の背景チェック(DBS 相当)が体系的に運用されている
  • 校外学習・宿泊行事(北海道 North Peak 含む)の安全管理プロトコルが標準化されている
  • 他校と知見を共有する責務があるため、学校自身が継続的改善のプレッシャーを受け続ける

新興校という性格上、「実績の蓄積はこれから」という側面はありますが、Beacon Status は、その実績不足を国際機関の独立認証が補完する役割を果たしています。

5. 学費と諸費用【2026-27年度】

Phoenix Houseの2026-27年度の年間授業料は、Prep 1-2が310万円、Prep 3-4が325万円、Prep 5-6が345万円。新入生は別途、登録料6万円・入学金50万円・School Development Fee 50万円が必要で、初年度の必須総額は416万〜451万円になります。

5-1. 年間授業料(2026-27年度 Schedule of Fees v3.0)

学年区分

年間授業料

備考

Prep 1〜Prep 2(Lower Prep)

¥3,100,000

Annual Enrichment Fee と Annual Building Maintenance Fee 含む

Prep 3〜Prep 4

¥3,250,000

同上

Prep 5〜Prep 6(Upper Prep)

¥3,450,000

同上

Phoenix Houseの公表額は、年間 Enrichment Fee(学外活動費)と Building Maintenance Fee(施設維持費)を含んだ「学費の総合パッケージ」です。他校では別建ての費用が含まれているため、表面額だけを単純比較しないことが重要です。年払いと学期払いがあり、学期払いは年払いより約5%高くなります(Prep 1-2 で約+155,000円、Prep 5-6 で約+172,500円)。

5-2. 新入生にかかる一時金

費用項目

金額

備考

Registration Fee(登録料)

¥60,000

出願時、返金不可

Enrolment Fee(入学金)

¥500,000

合格・在籍枠確保時、返金不可

School Development Fee

¥500,000

新入生必須・在校生任意。North Peak 整備、bursaries、School Houses 発展に充当

重要:Phoenix Houseの公式 Admissions ページ(HTML版)には Enrolment Fee が「¥260,000」と表示されている箇所が残っていますが、最新の Schedule of Fees v3.0(PDF)では ¥500,000 が正式値です。最新 PDF が一次情報の優先順位として最も信頼性が高いため、本記事は PDF の数値を採用しています。出願時は必ず学校に最新版を再確認してください。

5-3. 初年度の必須総額シミュレーション

学年

授業料

Reg + Enrol + SDF

初年度必須総額

Prep 1〜Prep 2

¥3,100,000

¥1,060,000

約 ¥4,160,000

Prep 3〜Prep 4

¥3,250,000

¥1,060,000

約 ¥4,310,000

Prep 5〜Prep 6

¥3,450,000

¥1,060,000

約 ¥4,510,000

ここに加えて、ランチ、スクールバス、制服、課外活動、Holiday School、Learning Support は別建てです。制服は公開ショップに価格があり、School Backpack ¥33,000、School Blazer ¥42,000、School Tie ¥900 などが個別に必要で、初年度には制服の立ち上げ費用がさらに上乗せされます。ランチは Kiwi Kitchen が提供する温かい昼食を保護者が直接支払う方式で、学校ページに価格は記載されていません。

5-4. 兄弟姉妹割引(Sibling Discount)

Phoenix Houseは複数のお子様を在籍させる家庭向けに、最年長児を基準とした以下の割引を提供しています。

在籍人数

割引率

2人目

5%

3人目

15%

4人目

30%

5-5. 退学・遅延に関する費用ルール

Phoenix Houseの Schedule of Fees v3.0 には、保護者にとって重要な以下のルールが明示されています。

  • 既に支払われた費用は返金されません(Refund なし)
  • 期日超過には Late Payment Fee が課される可能性
  • 退学時は full term notice(1学期前の通知)がなければ1学期分の授業料が発生

特に最後のルールは、海外赴任・帰任タイミングと学期境界が合わない家庭にとって金銭的影響が大きいため、転居予定がある場合は事前に学期境界を確認した契約管理が必要です。

5-6. 競合校との学費比較(参考)

学校

対象

年間授業料

一時金

Phoenix House

Prep 1-6

¥3.10M〜¥3.45M

¥1.06M(新入生)

British School in Tokyo(BST)

Primary

¥2.96M(+年次 Capital ¥100k)

¥1.22M

Malvern College Tokyo

Primary

¥2.6927M

¥1.064M(以後 Maintenance ¥277,500/年)

Aoba-Japan International School

G1-5

¥2.332M

別途参照

Rugby School Japan(参考)

Year 7

¥4.5M(boarding 別 ¥2.9M-¥3.2M)

Facility Maintenance ¥50万/年

Phoenix Houseは表面額で見ると Aoba・Malvern よりも高めですが、BSTの Primary に年次 Capital Development Fee を加えた実質水準とは大きな差はありません。学費の絶対値で選ぶよりも、「英国プレップとしての設計の濃度」「through-school(一貫校)か Prep 完結型か」「IB か英国式か」といった教育設計の方向性で選ぶことが、長期的に納得感のある選択につながります。

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CAT4(認知能力テスト)完全対策:英国系インター・ボーディング受験の要

6. 入試(Admissions)プロセス完全ガイド

Phoenix Houseは公式に "gently selective School" を名乗る選抜型インターで、出願はOpenApplyから英語で行います。年6ラウンドのスケジュールで、Discovery Day(英語面接・教室観察・保護者面談・CAT4)を経て合否が決まります。

6-1. 出願スケジュール(2026-27年度 年6ラウンド制)

Phoenix Houseの出願は A1 / A2 / S1 / S2 / Su1 / Su2 の6ラウンド制で運用されています。A1(9月開始)が最も枠が多く、後半のラウンドほど合格枠が限定的になるのが選抜型インターの一般的傾向です。実際の公開日程からは、review period 終了から合否通知まで約18日、Discovery Day から通知までは約8〜9日という比較的速いスケジュールが読み取れます。

6-2. 提出書類リスト

Phoenix HouseのAdmissions Policy v1.7(2025年11月版)が求める書類は以下のとおりです。

  • OpenApply からのオンライン願書(英語で提出
  • 児童・保護者のパスポート情報ページのスキャン
  • 在留資格関係書類
  • Upper Prep(Prep 3-6)の場合:在籍校の成績表(Report Cards)
  • 機密推薦状(Academic Referee)
  • 登録料 ¥60,000 の入金
  • 英語以外の書類は認証翻訳が必要

6-3. Discovery Day:合否を決める半日〜全日プログラム

Discovery Dayは、Phoenix Houseの入試の中核を成すアセスメント日です。Lower Prep(Prep 1-2)は半日、Upper Prep(Prep 3-6)は全日のプログラムが用意されています。評価対象は以下の6項目で構成されます。

  1. 英語面接(児童本人)
  2. 実技アセスメント(読み聞かせ後の質疑、簡単な算数の英語指示理解等)
  3. 保護者面談
  4. 教員観察(休憩時間・グループ活動中の様子)
  5. 英語熟達度チェック
  6. CAT4(Cognitive Abilities Test)(Upper Prep のみ)

6-4. CAT4 とは何か(Upper Prep 受験者必読)

CAT4(Cognitive Abilities Test 4th edition)は、英国 GL Assessment 社が提供する認知能力テストで、世界の英国系インターで標準的に使われています。Prep 3〜6(Upper Prep)の受験者が対象で、以下の4領域を測定します。

  • Verbal Reasoning(言語推論):英語の語彙・類推
  • Non-verbal Reasoning(非言語推論):図形・パターン認識
  • Quantitative Reasoning(数量推論):数の関係・パターン
  • Spatial Reasoning(空間推論):図形の回転・展開

CAT4は「事前対策できないテスト」と表現されることもありますが、実務的には(1) 形式に慣れているか、(2) 英語の指示文を正確に理解できるか、(3) 制限時間内のペース配分で差がつきます。保護者ができる準備は、英語での問題指示への慣れ、論理パズル系の遊び、Non-verbal Reasoning の練習問題への接触などです。

6-5. 保護者面談で問われる英語コミュニケーション

Phoenix Houseの英語要件には、HTML版とPolicy PDF版で異なる記述があります。Admissions HTML には「Both the child and a parent must be able to communicate effectively in English(児童本人と保護者の両方が英語で効果的にコミュニケーションできる必要がある)」と読める表現がある一方、最新の Admissions Policy v1.7(PDF)では「少なくとも一人の保護者が学校と効果的に英語でコミュニケーションできればよく、必要なら通訳を伴ってもよい」と運用基準が示されています。

一次情報の優先順位として最新Policy PDFが上位であるため、現在の運用では「少なくとも片方の保護者が英語で意思疎通できる」が正しい解釈です。ただし、保護者面談で求められる英語レベルは日常会話の「How are you?」ではなく、お子様の学習・行動・家庭の教育方針を自分の言葉で説明できるレベルです。具体的には以下のようなトピックが問われます。

  • お子様の性格・学習スタイル・興味関心
  • 家庭の教育方針(discipline、screen time、課外活動)
  • なぜ Phoenix House を選んだか(Why this school)
  • 家庭が学校コミュニティにどう貢献できるか

ELT 保護者向けエグゼクティブ英会話:保護者面談に特化した英語準備はこちらから →

6-6. Offer 受諾と入学確定までの期限

合格通知(Offer Letter)受領後の期限は厳格に設計されています。

  • Offer 受諾期限:Offer letter 日付から2週間以内
  • Enrolment Fee 支払期限:請求書日付から1週間以内

併願校との比較を悠長にできるスケジュールではないため、出願前に第一志望と滑り止めの優先順位を明確化しておくことが極めて重要です。

6-7. 編入(途中入学)の扱い

Phoenix Houseは公式に「通常は mid-year enrolment(年度途中入学)を行わない」方針を示しています。海外転勤等の例外ケースのみ個別判断されます。日本国内での転居・転校で年度途中の編入を希望する場合は、出願前に Admissions Office への直接照会が必要です。

7. 日本人は入学できる?──「外国籍・帰国子女」原則と例外

Phoenix Houseは原則として「外国籍児童または保護者が外国籍の家庭」を対象とする international pupil 制度です。日本国籍の児童は、英国系インター教育を必要とする根拠の提示が求められます。

7-1. 公式 Admissions Policy が定める Eligibility

Phoenix Houseの Admissions Policy v1.7 では、「児童本人または保護者のいずれかが非日本国籍であれば、international pupil として申請できる」と規定されています。一方、日本国籍児童については、英国系インターナショナル教育を必要とする根拠の文書化が求められます。

7-2. 「Evidence of a need」として認められる事例

公式情報および類似校の慣行から、以下のような事例が「英国系インター教育の必要性の根拠」として認められる傾向があります。

  • 直近の海外駐在からの帰任(在籍校証明、滞在ビザ等で証明)
  • 近い将来の海外赴任が確定している(雇用主からの辞令)
  • 家庭の第一言語が英語、または親のいずれかが英語ネイティブ
  • 過去にインターナショナルスクールで継続的に学んできた履歴

純粋に「日本国内にいながら英語で教育したい」だけでは原則受け入れられません。ただし、運用は学校の裁量に依存するため、個別事情がある場合は早期に Admissions Office への直接照会が現実的なアプローチです。

7-3. 純ジャパ家庭が検討する際の代替選択肢

純日本国籍のご家庭で英国式インター教育をご検討の場合、日本国籍児童の受け入れ実績がより多い学校として以下も併せて検討すると選択肢が広がります。

  • ブリティッシュ・スクール・イン・東京(BST):3〜18歳の through-school
  • マルバーン・カレッジ東京:英国+IBの一貫校
  • アオバジャパン・インターナショナルスクール:IB系で日本人受け入れに積極的

また、インター校在籍中の日本語保持は多くの家庭が直面する課題です。インターナショナルスクールの「国語(日本語)」保持戦略も併せてご確認ください。

8. 進学先(Future Schools):Prep 6 卒業後はどこへ

Phoenix Houseは Prep 6(11歳)で完結する Prep School のため、卒業後は英国本国・国内・第三国の Secondary School に進学します。公式 Future Schools リストは Rugby School Japan に限定されず、Benenden、Cheltenham Ladies' College、Tonbridge、Wellington、BST、Malvern Tokyo まで非常に幅広い構成です。

8-1. Phoenix House の Future Schools プログラム

Phoenix Houseは Prep 6 を最終学年とするため、Year 7(11歳)以降の進学支援は学校設計の中核機能として位置づけられています。公式 Future Schools ページでは、Pre-Tests、ISEB Common Pre-Test、推薦状作成、Scholarship 出願まで支援する旨が明示されています。

8-2. 公式に挙げられている主な進学先

同校の公式 Future Schools ページに掲載されている学校名には以下が含まれます。

英国本国の名門校:

  • Benenden School
  • Cheltenham Ladies' College
  • Tonbridge School
  • Wellington College
  • Westminster Abbey Choir School

国内の英国系・国際校:

  • Rugby School Japan
  • The British School in Tokyo(BST)
  • Malvern College Tokyo
  • Nishimachi International School

このリストは、Phoenix House が 「CEAグループ内(RSJ)で完結する」専属フィーダー校ではなく、英国本国の Public School、東京の他のインター、国際的なボーディング校まで広く接続する Prepであることを示しています。

8-3. Prep 5〜6 で準備すべきこと

11歳での進学(Year 7 編入)を視野に入れる場合、Prep 5〜6 の時期に以下の準備が必要です。

  • Common Entrance ExamISEB Common Pre-Test の受験準備
  • 11+ 試験(英国本国校・グラマースクール向け)
  • 英語エッセイ・面接練習
  • 海外ボーディング校への出願時のビザ・後見人手配

同校の Future Schools プログラムが、これらの実務的な出願支援まで踏み込んでいる点は、特に英国本国進学を視野に入れるご家庭にとって、Phoenix House を選ぶ大きな理由になります。

9. BST / Malvern / Aoba との比較

Phoenix Houseを「英国式の through-school」を求める家庭にそのまま勧めるのは正確ではありません。through-schoolなら BST/Malvern/Aoba、英国プレップの濃度を Prep 段階で味わいたいなら Phoenix House という棲み分けです。

9-1. 詳細比較表

項目

Phoenix House

BST

Malvern College Tokyo

Aoba-Japan

校種

英国式 Prep(5-11)

英国式 K-12 through(3-18)

英国+IB through(4-18)

IB Continuum(3-18)

開校

2021年

1989年

2023年

1976年

立地

千代田区四番町

麻布台(Primary)/昭和(Secondary)

小平市

練馬区光が丘 ほか

在籍規模

288〜300名(公式表記揺れ)

約1,400名(60カ国超)

約500名(開校直後)

700名超

カリキュラム

National Curriculum for England

Eng NC + A-Level/IB

Eng NC + IB PYP/MYP/DP

IB(PYP/MYP/DP)

年間学費(Primary)

¥3.10M〜¥3.45M

¥2.96M(+年次 ¥100k)

¥2.69M(+ 2年目以降 ¥277,500/年)

¥2.33M

一時金

¥1.06M

¥1.22M

¥1.064M

別途参照

日本人受け入れ

原則不可(要根拠)

制限的に可

比較的可

積極的

COBIS Beacon

○(日本初・Safeguarding & Safer Recruitment)

×

×

×

兄弟割引

2人目5%・3人目15%・4人目30%

なし

一部対象家庭に減免

あり

第2拠点

北海道 North Peak(寄宿舎付)

麻布台+昭和

単一

複数キャンパス

9-2. それぞれが向く家庭像

Phoenix House が向く家庭:

  • 小学校段階は少人数(48名/学年×6)で英国伝統 Prep の濃度を体感させたい
  • Prep 6 修了後は、英国本国の Public School・ボーディングを含めて進路を広く取りたい
  • 北海道での宿泊型エンリッチメントに教育的価値を感じる
  • 千代田・港・新宿エリアに居住

BST が向く家庭:

  • 3歳から18歳までを単一校で完結させたい through-school 志向
  • BSTの卒業生ネットワーク・実績を重視
  • 規模の大きい多国籍コミュニティの中で育てたい

Malvern College Tokyo が向く家庭:

  • 英国伝統校の系列に在籍させたい
  • 英国式と IB(PYP/MYP/DP)の融合を重視
  • 小平市・西東京エリアへのアクセス

Aoba-Japan が向く家庭:

  • IB 一貫教育を最優先
  • 日本人受け入れに積極的な学校を希望
  • 学費の絶対額を抑えたい

Phoenix Houseが特に「英国プレップ性」と「pastoral care(生活面のケア)」の比重を高く打ち出している点は、Aoba や Malvern Tokyo Primary とは明確に異なる方向性です。BST Primary との比較では、規模を取るか少人数の濃度を取るかという選択になります。

10. 保護者・在校生のリアルな評判

開校5年弱の新興校として「実績の蓄積はこれから」という側面はありますが、Good Schools Guide による独立評価、COBIS/IAPS/FOBISIAの認証、SNSや教育ブログでの保護者発信からは、少人数の温かい教育環境と Safeguarding の手厚さを評価する声が主流です。

10-1. 評価されている点

複数の一次・準一次情報から、Phoenix Houseが評価されている主なポイントは以下に整理できます。

  • 教員と児童・保護者の距離の近さ(少人数の利点)
  • 英国本国から赴任したベテラン教員の質
  • House System・LAMDA・北海道プログラムなどユニークな体験設計
  • 都心の利便性と自然光あふれる校舎
  • Beacon Status に裏打ちされた Safeguarding 体制

10-2. 慎重に見るべき点

一方で、新興校ゆえに以下の点は冷静に評価する必要があります。

  • 開校5年弱で進学実績(Future Schools の蓄積)が積み上げ段階
  • 在校生の国籍多様性は BST 等の老舗校に比べると発展途上
  • 学費が高額(初年度416万〜451万円)に対する家庭の覚悟が必要
  • 公式情報内にも一部の表記揺れ・古い数値が残っているため、最新PDFと学校への直接照会が出願実務で不可欠

10-3. 信頼性のある第三者評価

Phoenix Houseの評価で特に信頼性が高いのは以下です。

  • Good Schools Guide のレビュー:「掲載校は merit のみで選定」と明示する英国・国際校保護者向けの権威ガイド
  • COBIS Beacon Status(Safeguarding & Safer Recruitment、2023年10月、日本初)
  • IAPS / FOBISIA への正式加盟

SNS や教育掲示板の個別の口コミは一次情報ではなく、特定の家庭の体験を反映している可能性があるため、「公式・国際機関による独立評価」と「個別保護者の声」を分けて受け取ることが、新興校の実像を冷静に把握するうえで重要です。

11. 入学準備:ELT が提案する3ステップ

Phoenix House の合格に近づくには「子どもの英語準備」「保護者の英語準備」「学校の見学・確認」の3軸を、出願の6ヶ月以上前から段階的に進めることが理想です。

11-1. Step 1:子どもの英語面接・CAT4 対策(出願 6 ヶ月前〜)

  • 英語インタビューでよく問われるトピック:自己紹介、家族、好きな本・スポーツ、将来の夢
  • CAT4 Verbal Reasoning は学齢相応の英語語彙力が直結
  • 実技アセスメントでは英語の指示文の理解スピードが差を生む
  • ELTでは、Phoenix House等のインター入試を想定した、お子様向けの英語面接ロールプレイ・語彙強化プログラムを提供しています

11-2. Step 2:保護者の英語コミュニケーション準備(出願 3〜6 ヶ月前〜)

Phoenix Houseの最新 Admissions Policy では「少なくとも一人の保護者の英語コミュニケーション」が要件です。求められるのはビジネス英会話に教育語彙を加えた水準で、以下を自分の言葉で説明できることが重要です。

  • お子様の性格と学習スタイル
  • 家庭の教育方針(discipline・screen time・課外活動)
  • なぜ Phoenix House を選んだか
  • 家庭が学校コミュニティにどう貢献できるか

ELTは保護者面談に特化したロールプレイ対応が可能なエグゼクティブ向け 1on1 英会話を提供しています。

11-3. Step 3:Open Day / School Tour で確認すべきチェックリスト

  • 教員の児童への接し方と保護者対応の質
  • House System・エンリッチメント(北海道含む)の実際の運用
  • 在校生・保護者の国籍多様性
  • 通学時間と送り迎えの動線
  • 課外活動の選択肢の幅と費用感

まとめ:Phoenix House International School をどう判断するか

Phoenix House International Schoolは、東京・千代田区四番町に2021年に開校した5〜11歳対象の英国式 Prep Schoolです。日本初の COBI​S Beacon Status(Safeguarding & Safer Recruitment)IAPS・FOBISIA・Good Schools Guide による国際認証少人数(約288〜300名)での個別ケア北海道 North Peak Enrichment Campus での寄宿舎体験など、英国伝統 Prep の濃度を都心で体感できる稀有な選択肢です。

一方、初年度の必須総額は416万〜451万円と高額であり、Prep 6 で完結する設計上、Year 7 以降の進路パイプラインの戦略的活用が前提となります。保護者を含めた英語コミュニケーション準備が、合否と入学後の充実度を左右する重要な要素です。

お客様の家庭がPhoenix Houseを真剣に検討される際は、(1) 公式 Schedule of Fees v3.0 と Admissions Policy v1.7 の最新版を学校から取り寄せること、(2) Open Day または School Tour を予約して実地確認すること、(3) お子様の英語面接・CAT4 対策と保護者面談の英語準備を6ヶ月以上前から計画的に進めること、をお勧めします。

ELTは英語教育の専門スクールとして、お客様のお子様のインター入試対策から保護者面談準備まで、一貫してサポートいたします。まずは無料体験レッスンで現状の英語力を診断してみませんか。

よくある質問

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Phoenix Houseは満5歳(Prep 1)から満11歳(Prep 6)までが対象です。 学年は8月31日時点の年齢で判定され、たとえば2026-27年度の Prep 1 は2020年9月1日〜2021年8月31日生まれが対象です。

A

2026-27年度の年間授業料はPrep 1-2が310万円、Prep 3-4が325万円、Prep 5-6が345万円です。 新入生は別途、登録料6万円・入学金50万円・School Development Fee 50万円が必要で、初年度の必須総額は約416万〜451万円です。教材費・制服・ランチは別建てです。

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原則として外国籍児童または保護者が外国籍の家庭が対象で、日本国籍児童は「英国系インター教育を必要とする根拠」の文書化が求められます。 海外帰任直後、海外赴任内示、家庭の第一言語が英語といったケースが該当します。

A

最新の Admissions Policy v1.7 では、「少なくとも一人の保護者が学校と効果的に英語でコミュニケーションできること」が要件です。必要であれば通訳を伴うことも可能です。 求められる水準は日常会話を超え、教育方針を自分の言葉で説明できるレベルです。

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Phoenix Houseは少人数の Prep 完結型(5-11歳・約288〜300名)、BSTは3〜18歳の through-school(約1,400名)です。 同校は千代田区、BSTは麻布台+昭和に位置し、規模・年齢層・年間学費の構造で大きく異なります。through-schoolを求める家庭にはBSTが、英国プレップの濃度を Prep 段階で味わいたい家庭には Phoenix House が向きます。

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Lower Prep は半日、Upper Prep は全日のアセスメントで、英語面接・教室観察・保護者面談・英語熟達度チェック・CAT4(Upper Prep のみ)の6項目で総合評価されます。 単一のペーパー試験ではなく、学校との適合性を多面的に評価する選抜です。

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CAT4(Cognitive Abilities Test 4th edition)は英国 GL Assessment 社の認知能力テストで、Verbal / Non-verbal / Quantitative / Spatial Reasoning の4領域を測定します。 Prep 3〜6(Upper Prep)の受験者が対象で、英語の指示文の理解と論理的思考力が問われます。

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COBIS加盟約450校のうちわずか十数校のみに与えられる「卓越した実践」認証で、Phoenix Houseは2023年10月にSafeguarding and Safer Recruitment 領域で日本初の取得校となりました。 児童保護と教員採用ガバナンスを国際機関が独立評価していることを意味します。

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公式 Future Schools には、Rugby School Japan のほか、英国本国の Benenden、Cheltenham Ladies' College、Tonbridge、Wellington、Westminster Abbey Choir School、国内の BST、Malvern College Tokyo、Nishimachi International School など幅広く掲載されています。 Phoenix HouseはCEAグループ内で完結する専属フィーダーではなく、広い進路支援型の Prep です。

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あります。最年長児を基準に、2人目5%、3人目15%、4人目30%の授業料割引が適用されます。 詳細は Schedule of Fees v3.0 をご確認ください。

執筆者について

田中 達也

田中 達也

ELT日本法人 代表

早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

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