メインコンテンツにスキップ
体験レッスンカウンセリング付

ラグビースクール・タイランドの評判と学費:自然で学ぶ英国式ボーディング

更新:
公開:
2026年最新
ラグビースクール・タイランドの評判と学費:自然で学ぶ英国式ボーディング - ELTスクール 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

タイへの教育移住を検討する中で、「バンコクの渋滞や大気汚染を避けて、大自然の中でのびのびと子供を育てたい」と考えたことはありませんか?

イギリス本国の名門ボーディングスクール(全寮制学校)は理想的ですが、年間1,000万円を超える費用や、日本からの物理的な距離を考えるとハードルが高いのも事実です。

そんな日本の富裕層や駐在員家庭から、近年熱狂的な支持を集めているのが、ラグビースクール・タイランド(Rugby School Thailand:以下RST)です。

本記事では、インター受験と海外進学のプロであるELTが、RSTの「80エーカーという広大なキャンパス」がもたらす圧倒的な教育価値、英国名門のDNAを受け継ぐ「全人的教育」、医学部合格率100%を叩き出す学力レベル、そしてエージェントが語りたがらない「入試の厳しさとリアルな総費用」を徹底解説します。

1. ラグビースクール・タイランド(RST)とは?

ラグビースクールは、イギリスの名門パブリックスクール「ザ・ナイン」の一つとして約450年の歴史を持つ超名門校です。その海外分校として2017年に開校したRSTは、タイの教育事情において非常にユニークな立ち位置を確立しています。

バンコクから離れた「80エーカーの大自然」という強み

RSTのキャンパスは、バンコク中心部から南東へ車で約1時間半〜2時間、シラチャやパタヤ近郊のチョンブリ県に位置しています。

敷地面積は80エーカー(東京ドーム約7個分)。この広大な敷地に、湖、森、マウンテンバイクのトレイル、そして世界基準のスポーツ施設が完備されています。ビル型の都市型インターとは全く異なる、「本場イギリスの田園地帯にある名門校」の環境がアジアで完全に再現されているのです。

「遠さ」をメリットに変える通学・送迎システム

「バンコクから遠いのでは?」という懸念に対して、RSTは極めて実務的な解決策を用意しています。

バンコクやスワンナプーム空港、パタヤ周辺を結ぶスクールバス(週末の帰宅用シャトル含む)が整備されているだけでなく、後述する「Extended Day(長い一日)」と「ボーディング(寮)」の組み合わせにより、「平日は学校で学習と課外活動をすべて完結させ、週末だけバンコクの自宅に帰る」というスタイルが、共働きや駐在員家庭から絶賛されています。

2. 英国名門のDNA「全人的教育」と驚異の進学実績

RSTの教育理念は "Whole Person, The Whole Point"(全人的教育こそが全て) です。学業成績だけでなく、スポーツ、芸術、社会奉仕を通じてレジリエンス(回復力)や協調性を育むことを徹底しています。

Extended Day(長い一日)がもたらす圧倒的ゆとり

RSTの大きな特徴が、夕方遅くまで学校で過ごす「Extended Day」システムです。

終了時刻は、Prep(小学生)で17:35、Senior(中高生)で17:50まで設定されており、この日課の中に「授業・スポーツや音楽のクラブ活動・宿題を終わらせる時間」が全て組み込まれています。日本の家庭が「塾や習い事への送迎」に消耗している時間を、RSTは広大なキャンパス内で安全に、しかも専門教員の指導下で統合提供してくれます。

A-Levelの圧倒的な成績と医学部への強さ

「のびのび育てるだけでなく、学力は担保されるのか?」という疑問に対する答えは、驚異的な試験結果に表れています。

  • 2025年 A-Level実績: A/A(最高評価)が51%*、A*〜Cが92%。英国政府承認の第三者機関(BSO)からも「国際平均を大きく上回り、生徒の学力の伸び(Progress)が極めて高い」とOutstanding(卓越)の評価を受けています。
  • 海外トップ大合格: ケンブリッジ大、LSE、UCL、インペリアル・カレッジ(英)、ブラウン大、トロント大(北米)などへの進学実績。
  • 医歯薬系への圧倒的強さ: 2018年のSixth Form(高校課程)開始以降、「医学部・歯学部を志望した生徒のオファー獲得率100%」という驚異的な記録を持っています。医療系志望者向けの特別プログラム(Med Soc)や模擬面接(MMI)の指導が極めて強力で、タイ国内の名門(マヒドン大医学部など)へも合格者を輩出しています。

関連記事を読む

A-Level(Aレベル)完全ガイド:科目選択・成績評価・英国トップ大学の入試要件を徹底解説【2026年版】

3. 小学生から可能な「ボーディング(寮生活)」とケア体制

RSTは、Year 6(10歳頃)からボーディング(寮生活)を受け入れています。大自然のキャンパスを最大限に活かすため、多くの生徒が寮生活を選択しています。

ライフスタイルに合わせた3つのボーディング形態

  1. Full Boarding(週最大7泊): 週末も寮に滞在し、多彩なアドベンチャー・アクティビティに参加。日本からの単身留学や、完全な英語環境に浸りたい家庭に最適。
  2. Weekly Boarding(週最大5泊): 日曜の夜または月曜の朝に入寮し、金曜の夕方に帰宅。バンコクやシラチャ在住の駐在員家庭に最も人気のあるスタイルです。
  3. Part Boarding(週最大3泊): 通学負担を減らしたい、あるいは本格的な寮生活への「お試しステップ」として利用できる柔軟なシステム。

幼いボーダーを守る「家族型」のパストラルケア

「小学生から親元を離して大丈夫か?」という不安に対し、RSTは英国の伝統的な「House System」で応えます。

各ハウス(寮)には、Houseparent(ハウスマスター/ミストレス)が自身の家族と共に居住し、生徒たちの「親代わり」として生活全般を指導します。さらに、Matron(寮母)がランドリーや服薬管理、体調不良時のケアなど、日常の細かい「縫い目」を温かく埋めてくれます。BSO査察でも、RSTのパストラルケアと安全管理は「Outstanding」と最高評価を受けています。

4. RSTの学費と寮費のリアル(初年度シミュレーション)

広大な施設と手厚いケアを維持するため、費用はタイ国内でも最高水準です。2025-26年度の公式料金に基づく、初年度にかかる「見えないコスト」を含めたキャッシュアウト(支払い総額)をシミュレーションしました。

初年度の費用内訳(Senior / Full Boarding想定)

以下は、Year 12-13(A-Level課程)に「Full Boarding(週最大7泊)」で入学した場合の、初年度に必要な費用(タイバーツ:THB)の概算です。

費用項目

金額(THB)

性質・備考

年間授業料

975,000

昼食・スナック・外部試験費用込み

年間Full寮費

470,300

毎日の食事、週末アクティビティ込み

出願料 (Application Fee)

5,500

返金なし

入学枠確保 (Acceptance Fee)

200,000

週/全寮制で3学期連続在籍した場合に返還される(注記あり)

生徒・寮保証金 (Deposit)

計 120,000

卒業・退学時に規定の手続きで返金

初年度キャッシュアウト合計

1,770,800 THB

※追加EAL費用や週末の送迎バス代は別途

RSTの授業料の素晴らしい点は、「昼食、スナック、必須の宿泊トリップ、IGCSE/A-Levelの外部試験受験料」がすでに含まれている(Inclusive)ことです。高額ではありますが、非常に透明性の高い料金体系と言えます。

5. 入試(スクリーニング)と日本人家庭が直面する壁

RSTの入試は、コンピュータを用いた「認知能力テスト」と「ライティング」、そして「面接」で構成されます。

CAT4形式の「認知能力テスト」対策

公式には試験名(CAT4等)は明言されていませんが、英国系名門校で標準的に使用される「言語・非言語・数量・空間の推論能力を測るテスト」が実施されます。知識量ではなく、「英語の指示を素早く読み取り、論理的に推論するスピード」が求められるため、専用の形式慣れが絶対に必要です。

関連記事を読む

CAT4(認知能力テスト)完全対策:英国系インター・ボーディング受験の要

英語サポート(EAL)の限界とシニア層の壁

RSTはEAL(英語サポート)を提供していますが、枠には限りがあります。

公式の英語ガイドラインによると、Year 9(中2相当)まではEALサポート込みでの入学が比較的現実的ですが、Year 12-13(A-Level)においては、「EALサポートを受けてもCEFR B2(IELTS 5.5〜6.5相当)以上の高い英語力」が必須となります。高学年からの駆け込み受験は非常に厳しいため、早期の準備が必要です。

親子面接で求められる「Whole Person」への共感

面接では、学力以上に「キャラクター(性格)」や「興味関心」が深く問われます。

「ピアノを〇年やっています」という実績の羅列ではなく、RSTの理念であるレジリエンス(回復力)や協働性に絡めて、「チームでどう役割を果たしたか」「失敗から何を学んだか」を短い英語でしっかり語れることが、合格の鍵となります。また、保護者にも、学校のポータルや連絡に英語で対応し、コミュニティと連携できる姿勢が求められます。

まとめ:大自然の英国名門ボーディングへ、確実な準備を

ラグビースクール・タイランド(RST)は、バンコクの喧騒を離れ、アジアにいながら「本場イギリスのボーディングスクール環境」を完全な形で手に入れられる、極めて稀有な学校です。学業(A-Level)と全人的教育の高次元での両立は、世界のトップ大学への力強いパスポートになります。

しかし、その分入試のハードルは高く、事前の推論テスト対策や、学校理念にアラインした面接準備が不可欠です。

「うちの子の英語力で、Weekly Boardingの審査に通るだろうか?」

「PCを使った認知能力テスト(CAT4形式)の対策をネイティブ講師と行いたい」

「RSTの『Whole Person』の理念に沿った、説得力のある英語面接の練習がしたい」

このようなご不安をお持ちの方は、ぜひ一度ELTの個別カウンセリング・体験レッスンをご活用ください。英国式カリキュラムとボーディングスクール受験に精通したプロフェッショナルが、RSTの入試傾向に合わせた完全オーダーメイドの対策をご提供します。バンコクから一足伸ばした大自然での最高の教育環境を、一緒に勝ち取りましょう。

執筆者について

田中 達也

田中 達也

ELT日本法人 代表

早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

LinkedIn

関連記事