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ハロウバンコク(Harrow)の入試と学費:タイ最古の英国名門校の実力

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2026年最新
ハロウバンコク(Harrow)の入試と学費:タイ最古の英国名門校の実力 - ELTスクール 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

「タイへの教育移住を検討するなら、絶対に外せない英国名門校がある」——それこそが、ハロウ・インターナショナルスクール・バンコク(Harrow Bangkok)です。

イギリスの超名門パブリックスクールである「ザ・ナイン」の一つ、Harrow School。そのアジア初の分校として1998年に開校したバンコク校は、タイにおける英国名門校ブームの先駆けであり、今なお圧倒的なブランド力と実績を誇ります。

しかし、「本国と同じクオリティの教育が受けられるのか?」「英語を母語としない純ジャパ(日本国籍)家庭でも合格できるのか?」「学費と寮費を合わせると一体いくらかかるのか?」といった不安を抱える保護者の方は非常に多くいらっしゃいます。

本記事では、インター受験と海外大学進学のプロであるELTが、ハロウ・バンコクの驚異的な学業成績、伝統のボーディング(寮生活)システム、そしてエージェントが語りたがらない「入試の厳しさとリアルな総費用」を徹底解説します。

1. ハロウ・バンコク(Harrow Bangkok)とは?

Harrow Bangkokは、バンコク北部(ドンムアン空港近郊)に広大なキャンパスを構える、18ヶ月〜18歳を対象としたデイ&ボーディング(通い・全寮制)の英国式インターナショナルスクールです。

外部査察でも証明された「英国最高峰」の質

名門の看板だけでなく、その教育の質は第三者機関によっても客観的に証明されています。英国政府承認の査察機関によるBSO(British Schools Overseas)報告書(2023年)において、Harrow Bangkokはカリキュラムや指導の質などの主要項目で最高評価である“Outstanding(極めて優秀)”を獲得しました。

さらに同報告書では、「一部の学年において、英国のナショナルカリキュラムの期待値に到達するスピードが英国本国よりも早い」とまで言及されており、単なる名前貸しのフランチャイズ校ではない、非常に厳格な学術レベルであることがわかります。

2. 英国式カリキュラム(A-Level)と驚異的な大学進学実績

Harrow Bangkokは、英国ナショナルカリキュラムをベースに、Year 10–11で「IGCSE」、Year 12–13で「A-Level(英国の大学入学資格試験)」を受験する王道ルートを採用しています。

UK全体平均を大きく凌駕するA-Level成績

費用対効果(高額な学費に見合うリターン)を測る上で、外部試験のスコアは最も重要な指標です。

公式プロファイル(2024–2025)によると、直近の試験においてA-LevelでA*/A(トップグレード)を獲得した割合は51%に達しています。英国全土のA-Level受験者のA/A比率が27.6%(2024年)であることを踏まえると、Harrow Bangkokの学業レベルがいかに傑出しているかが分かります。

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世界のトップ大学への進学実績(地域別)

進学先は英国一択というわけではなく、グローバルに分散しています。(2024年卒の進学地域:英国51%/タイ21%/米国12%/日本3%)

  • 英国 (UK): オックスフォード大、ケンブリッジ大、インペリアル・カレッジ・ロンドン、LSE、UCL など(Russell Group多数)。
  • 米国 (US): スタンフォード大、コロンビア大、コーネル大、ペンシルベニア大 などのアイビー・準アイビー級。
  • タイ国内: チュラロンコーン大、マヒドン大など(タイ名門の医学部進学の母体としても機能)。
  • 日本: 慶應義塾大、早稲田大、筑波大 など。

海外大出願で最強の武器になる「Leadership in Action」

英米のトップ大学出願では、成績だけでなく「リーダーシップや課外活動の実績」が極めて重要です。Harrow Bangkokには「Leadership in Action」という、学業と並ぶ第二のカリキュラムが存在します。 Year 1以上の生徒は毎日午後に100以上の活動(スポーツ、音楽、社会奉仕など)から選択して参加することが義務付けられています。とくに寮生(ボーディング)は週に4つの活動参加が必須とされており、この「学校主導で強制的に活動実績と奉仕の経験が積める仕組み」が、海外大の厳しい書類審査を勝ち抜く最強のストーリー作りに直結します。

3. ハロウの神髄「ボーディング(寮生活)」とハウスシステム

タイへの教育移住において、バンコク都心の渋滞や生活環境を考慮し、あえて郊外の「ボーディングスクール(全寮制)」を選択する日本人家庭が増えています。Harrow Bangkokは9歳〜18歳を対象としたボーディングを提供しています。

Weekly Boarding と Full Boarding

  • Weekly Boarding(週最大5泊): 平日は学習に集中できる寮で過ごし、週末はバンコク市内の自宅に帰るスタイル。駐在員家庭に人気です。
  • Full Boarding(週6〜7泊): 週末も寮に滞在し、多彩なアクティビティに参加するスタイル。日本から単身で留学させる場合や、完全な英語・学習環境に浸らせたい家庭に最適です。

4つのハウスと手厚い学習・生活サポート

敷地内には年齢・性別に応じた4つのボーディングハウス(The Knoll, West Acre, Bradbys, The Grove)があります。低学年は4〜5人部屋からスタートし、上級生になるにつれて個室(バスルーム付き)へと移行します。

寮にはスタッフが同居(生徒とスタッフの比率は6:1)し、毎晩A-LevelやIGCSEの教員が配置され、監督付きの自習やチュータリングが行われるという手厚さが魅力です。24時間体制の医療ケアや、デバイス持込禁止日(no device days)を設けるなど、健全な生活習慣の構築も徹底されています。

4. ハロウ・バンコクのリアルな学費と寮費(シミュレーション)

名門校ゆえに、学費と寮費はタイ国内でもトップクラスです。入学初年度に実際にかかる「見えないコスト」を含めた総額(キャッシュアウト)をシミュレーションしました。

初年度の費用内訳(Full Boarding想定・2025–26年度基準)

以下は、最も標準的な「Full Boarding(週6〜7泊)」で入学した場合の、初年度に必要な費用(タイバーツ:THB)の概算です。

学年帯(代表)

年間授業料

Full寮費

出願料・入学金等(返金不可)

寮生デポジット(※卒業時等に返金)

初年度キャッシュアウト合計

Year 6–8 (Senior)

933,900

557,200

230,000

275,000

約 2,016,100 THB

Year 9–11 (IGCSE)

1,012,200

557,200

230,000

275,000

約 2,094,400 THB

Year 12–13 (Sixth Form)

1,037,100

557,200

230,000

275,000

約 2,119,300 THB

※出願料・入学金等にはApplication Fee(5,000)とAdmission Fee(225,000)を含みます。また、別途インシデンタル費(年初20,000)、制服代、教材費、空港送迎費用などが発生します。

【要注意】高額なデポジットと待機(ウェイティング)リスク

入学時には「275,000 THB(約110万円以上)」という高額なデポジットが必要です(退学時に規定の手続きを踏めば返金)。また、満席でWaiting Poolに入る場合でも、一度225,000 THBを支払う必要があり、席を提示されて辞退した場合は返金されません。移住計画上の大きな資金リスクとなるため注意が必要です。

5. 入試(スクリーニング)の難易度と日本人が直面する壁

Harrow Bangkokの入試は、オンラインまたは校内での「アカデミック・アセスメント(学力評価)」と、Head of Phase(部門長)またはシニアリーダーシップチームによる「面接(インタビュー)」で構成されます。ボーディング希望者は、さらにハウスマスターとの面接も追加されます。

EAL(英語サポート)の限界

「入学してから英語を学ばせたい」という甘い見通しは通用しません。英語サポート(EAL)は、Pre Nursery〜Year 5までの児童には最大3年間無料で提供されますが、Year 6(10歳〜)以降の編入においては、最初から授業に完全についていける「アカデミック英語」が前提となる厳しい現実があります。

CAT4(認知能力テスト)対策は必須か?

英国系名門校の入試において頻出するのが「CAT4(Cognitive Abilities Test)」という、言語・非言語・数量・空間の推論能力を測るテストです。Harrow Bangkokが採用するテストの詳細は年度により変動する可能性がありますが、CAT4形式の「英語での論理的推論力」や「処理速度」を鍛えておくことは、英国系選抜モデルを突破する上での絶対的な基礎となります。

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保護者の英語力も「合格の鍵」

面接は親子で行われます。学校側は子どもの学力だけでなく、「保護者が学校の教育方針(リーダーシップ教育や寮生活のルール)を深く理解し、英語で円滑にコミュニケーションが取れるか」を厳しく評価します。通訳頼みではなく、少なくとも保護者の一人が自力で学校と連絡を取り、トラブル時に対応できる英語力があることを面接で証明しなければなりません。

まとめ:タイ最高峰の英国名門校に合格するために

ハロウ・バンコク(Harrow Bangkok)は、圧倒的な大学進学実績と、全人的なリーダーシップ教育を提供する、タイ教育移住の最高峰の選択肢です。しかし、そのブランド力ゆえに入試のハードルは極めて高く、子どもにも保護者にも「実践的な英語力」と「英国式教育への深い理解」が要求されます。

「うちの子の英語力で、Year 6以上の枠に合格できる?」

「CAT4形式のアセスメント対策を、ネイティブ講師と特訓したい」

「保護者の英語面接で、寮生活への適性や教育方針をどうアピールすればいいか分からない」

このようなご不安をお持ちの方は、ぜひ一度ELTの個別カウンセリング・体験レッスンをご活用ください。英国式カリキュラムとインター受験を知り尽くしたプロフェッショナルが、非常に倍率の高いHarrow Bangkok合格に向けた、ご家庭ごとの完全なオーダーメイド対策(CAT4対策から模擬面接まで)を強力にサポートいたします。

執筆者について

田中 達也

田中 達也

ELT日本法人 代表

早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

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