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UKプレップスクール完全ガイド|Eton・Harrowへの「ゴールデンチケット」を手に入れるには

公開:
2026年最新
UKプレップスクール完全ガイド|Eton・Harrowへの「ゴールデンチケット」を手に入れるには - ELT英会話 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

「子どもをイギリスのイートン校(Eton College)やハロウ校(Harrow School)に入れたい」

そう考えたとき、多くの日本人保護者が直面する最大の壁は「年齢」と「ルート」の誤解です。

13歳からの名門パブリックスクール(Senior School)に入学するためには、実は10歳〜11歳の時点で勝負がほぼ決まっていることをご存知でしょうか?

その鍵を握るのが、英国特有の教育機関「Prep School(プレップスクール)」です。

本記事では、英国エリート教育の登竜門であり、名門校への「ゴールデンチケット」とも呼ばれるプレップスクールの実態と、日本から目指すための戦略を解説します。

1. そもそも「Prep School(プレップスクール)」とは?

まず、日本人が最も誤解しやすい「定義」について明確にします。

米国の「Prep」とは別物

アメリカで「Prep School」というと、大学進学を目指す高校(High School)を指しますが、イギリスのPrep Schoolは「8歳〜13歳」を対象とした独立した私立小学校です。

  • Pre-Prep: 3歳〜7歳
  • Prep School: 8歳〜13歳(Year 4 〜 Year 8)
  • Senior School: 13歳〜18歳(Public School等)

つまり、プレップスクールとは、「13歳で名門シニアスクールに入学するための受験準備(Preparation)をする学校」なのです。

なぜ13歳まで小学校なのか?

英国の公立学校は11歳で中学校に上がりますが、私立の名門ルートでは13歳が中等教育のスタート地点です。この「11歳〜13歳」の2年間、公立に進まずプレップスクールに残ることで、公立組とは次元の違う高度な教育(ラテン語、古典、リーダーシップ)を受け、難関入試「Common Entrance」に備えます。

2. 名門校への「ゴールデンチケット」と呼ばれる理由

トップ・プレップスクールが特別視される最大の理由は、「Feeder School(供給校)」としての圧倒的な実績です。

驚異的な合格率

特定の名門プレップスクールは、毎年卒業生の30〜50%をEtonやHarrowなどのトップ校に送り込みます。

シニアスクール側も「〇〇プレップスクールの生徒なら基礎ができている」と信頼しており、長年の信頼関係(コネクション)が存在します。

「校長の推薦状」の威力

英国の入試では、ペーパーテスト以上に「現在の学校の校長からの推薦状(Head's Reference)」が合否を左右します。

名門プレップの校長は、シニアスクールの校長と太いパイプを持っており、「この子は貴校に合う」という推薦があれば、合格の可能性は飛躍的に高まります。これが「ゴールデンチケット」の正体です。

3. 知っておくべき「名門プレップスクール」御三家と特徴

日本から目指すなら知っておきたい、代表的なボーディング・プレップスクールを紹介します。

学校名

特徴

主な進学先 (Feeder for)

Summer Fields (Oxford)

男子校。アカデミック教育が非常に厳格。

Eton College (毎年多数の奨学生を輩出)

Dragon School (Oxford)

共学・大規模。自由な校風で知られる名門。

Eton, Harrow, Winchester, Wycombe Abbey など多様

Ludgrove School (Berkshire)

男子校。ウィリアム王子・ヘンリー王子の母校。伝統的な田園の学校。

Eton, Harrow

Cothill House (Oxfordshire)

男子校。アットホームで留学生のケアにも定評あり。

Eton, Radley, Harrow

※これらはほんの一例です。お子様の性格(アカデミック重視か、スポーツ重視か)に合わせて選ぶことが最重要です。

4. 勉強だけではない!「英国流エリート」を育てる寮生活

プレップスクールでの生活は、単なる受験勉強ではありません。「ジェントルマン / レディとしての素養(Character Building)」を育む場です。

文武両道のカリキュラム

  • 午前: 英語、数学、理科に加え、フランス語、ラテン語、歴史を集中的に学習。
  • 午後: 毎日スポーツ(ラグビー、クリケット、ホッケー等)。チームプレーを通じてリーダーシップを叩き込まれます。
  • 土曜日: 「Saturday School」として授業や対外試合が行われます。

Pastoral Care(親代わりのケア)

8歳からの寮生活(Boarding)に不安を感じる保護者も多いですが、各寮には「Houseparents(寮長夫婦)」と「Matron(寮母)」が常駐し、家庭のような温かさでサポートします。ここで培われる自立心と社交性こそが、シニアスクールが求める資質です。

5. 入学戦略:いつから準備すべきか?

タイムリミットは「10歳」

Etonなどのトップ校は、11歳時点で事前選考(Pre-test)を行います。

そのための対策をプレップスクールで行うには、遅くともYear 5(9〜10歳)にはプレップスクールに入学しているのが理想です。

入試プロセス (7+ / 8+ / 11+)

  • 7+ / 8+ Exam: 最も一般的な入学タイミング。英語・算数のテストに加え、「行動観察(面接や遊び)」で協調性や英語への適応力が見られます。
  • 11+ Exam: 遅れて入学するルートですが、倍率は高くなります。

6. 結論:戦略的な早期準備を

「13歳からEtonに行きたい」という目標があるなら、その準備は日本で塾に通うことではありません。「適切な時期に、適切なプレップスクールに入ること」が、最も確実な近道です。

プレップスクール選びは、単なる学校選びではなく、お子様の将来の「環境」と「人脈」を選ぶ投資です。

ELT|プレップスクール留学・受験対策

ELTでは、英国のプレップスクール事情に精通したコンサルタントと、現地校出身のネイティブ講師が、以下のサポートを提供しています。

  • スクール選定: お子様の性格と志望シニアスクールに合わせた「勝てるプレップ」の提案。
  • 入試対策: 7+/8+ Exam向けの英語・算数指導、およびインタビュー対策。
  • 現地視察アレンジ: 校長との面談手配など。

英国エリート教育への第一歩を、ELTがサポートします。

執筆者について

田中 達也

田中 達也

ELT日本法人 代表

早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

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