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IGCSE/GCSEの全貌とA-Level・IBDPへの接続戦略|「科目選択の罠」とトップ大学合格への最短ルート

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公開:
2026年最新
IGCSE/GCSEの全貌とA-Level・IBDPへの接続戦略|「科目選択の罠」とトップ大学合格への最短ルート - ELT英会話 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

英国式インターナショナルスクールやボーディングスクールのYear 10-11(14-16歳)で受けるIGCSE(International General Certificate of Secondary Education)は、単なる中間試験ではありません。

これは世界で最も認知されている16歳時点の国際資格であり、このスコアが数年後の大学入試(特に医学部やオックスブリッジ)の合否を左右するという、極めてシビアな現実があります。

  • 「まだ高校生じゃないから」と油断していませんか?
  • 「MathのCoreとExtendedの違いを知らずに科目登録していませんか?」

本記事では、IGCSEの複雑な仕組み、新評価システム(9-1)、そして将来の学部選択を狭めないための「科目選択の鉄則」について、最新データをもとに解説します。

1. IGCSE/GCSEの基本構造:これは「お試しテスト」ではない

IGCSEは、英国の義務教育終了資格(GCSE)の国際版です。通常、Year 10から2年間かけて学習し、Year 11の終わりに統一試験を受けます。

重要な3つの特徴

  1. 一発勝負の外部試験:

    学校の先生が採点するのではなく、Cambridge (CAIE) や Pearson Edexcel といった認定機関(Exam Boards)が作成・採点する統一試験で成績が決まります。

  2. 科目ごとの資格:

    「卒業証書」のようなセットではなく、科目ごとに資格が授与されます。通常は5〜10科目を受験します。

  3. 大学入試に直結:

    英国トップ大学(特に医学部)や日本の帰国生入試において、IGCSEの成績証明書の提出が必須となります。ここで悪いスコア(C以下など)を取ると、足切りの対象になることがあります。

9-1新評価システムへの移行

かつては「A*-G」で評価されていましたが、現在はより細分化された「9-1スケール」が主流です。

旧グレード

新グレード (9-1)

意味

A*

9

Top A* (上位数%のみの最高評価)

A*

8

Low A* / High A

A

7

A (Standard Pass for Top Unis)

B

6

High B (Strong Pass)

C

4 / 5

Standard Pass (合格ライン)

注意点: 多くのトップ大学やSixth Form(高校課程)は、主要科目での「グレード7(A相当)以上」を入学条件としています。「4(C)で合格だからOK」と思っていると、進学先がなくなります。

2. 「死のロード」を防ぐ科目選択(Subject Selection)の罠

IGCSEで最も恐ろしいのは、「科目選択のミス」です。

Year 9の終わりに科目を選びますが、ここで間違った選択をすると、将来のA-LevelやIBDPで特定の科目が取れなくなり、志望学部への道が閉ざされます。

① 「Core」と「Extended」の罠(数学・理科)

数学や理科には、難易度別にCore(基礎)とExtended(応用)のコースがあります。

  • Extended: 最高評価「A* / 9」まで狙える。
  • Core: 最高評価が「C / 5」で打ち止めになる。

警告: 「数学が苦手だから」とCoreを選ぶと、その時点でA-Levelの数学や理系学部への道が完全に消滅します。大学進学を目指すなら、多少無理をしてでもExtendedを選ばなければなりません。

② Double Science vs Triple Science

理科(物理・化学・生物)の選択にも戦略が必要です。

  • Triple Science (Separate Sciences): 3科目を個別に学び、3つのIGCSE資格を取得。理系・医学部志望者の王道。
  • Double Science (Combined Science): 3科目を薄く広く学び、2つ分のIGCSE資格としてカウント。文系志望ならこれでもOKですが、理系トップ校を目指すなら不利になることがあります。

3. A-Level / IBDPへの接続戦略

IGCSEを終えた後の2年間(Year 12-13)は、A-LevelまたはIBDPに進みますが、ここでもIGCSEのスコアが「通行手形」になります。

「足切りライン」の現実

名門校のSixth Formに進むためには、通常「5科目以上でグレード6〜7以上」といった条件が課されます。

さらに科目ごとの条件もあります。

  • A-Level Mathを取りたいなら: IGCSE Mathで「7以上」が必須。
  • IBDP Physics HLを取りたいなら: IGCSE Physicsで「7以上」が必須。

つまり、IGCSEで失敗すると、高校最後の2年間で「本当に学びたい科目」を選択する権利すら失ってしまうのです。

4. 結論:過去問(Past Papers)演習が唯一の攻略法

IGCSEは範囲が膨大ですが、出題形式はパターン化されています。

才能や地頭の良さではなく、「Mark Scheme(採点基準)を理解し、過去問をどれだけ解いたか」がスコアに直結します。

しかし、学校の授業だけでは演習量が不足しがちです。特に日本人にとって、英語での記述問題(Biologyの論述やHistoryのエッセイ)は大きな壁となります。

ELT英会話によるIGCSE対策

ELT英会話では、Cambridge / Edexcelの両ボードに対応した専門的な試験対策を行っています。

  • Exam Board別対策: お子様の学校が採用しているボード(CIEかEdexcelか)に合わせ、特有の出題傾向を指導します。
  • 過去問徹底演習: ネイティブ講師がMark Schemeに基づき、「減点されない答案の書き方」をコーチングします。
  • 理数科目のExtended対策: A-Level/IBDPへの接続を見据え、単なる暗記ではなく本質的な理解を促します。

IGCSEは「準備すれば勝てる」試験です。早めの対策で、トップ大学への切符(グレード9)を目指しましょう。

執筆者について

田中 達也

田中 達也

ELT日本法人 代表

早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

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