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英国名門校受験の全貌|11歳で決まる?ISEB Pre-TestとCommon Entrance完全攻略ガイド

公開:
2026年最新
英国名門校受験の全貌|11歳で決まる?ISEB Pre-TestとCommon Entrance完全攻略ガイド - ELT英会話 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

「13歳からイギリスのパブリックスクール(名門私立校)に入れたい」

そう考えたとき、多くの日本人家庭が戸惑うのが、「11歳のテスト」と「13歳のテスト」の二段階構造です。

日本では「中学受験」は12歳の一発勝負ですが、英国のエリート校入試はもっと早く、複雑に進行します。

特にEtonやHarrowなどのトップ校を目指す場合、11歳時点の「ISEB Pre-Test」で事実上の合否が決まっていることをご存知でしょうか?

本記事では、英国プレップスクール生が必ず直面する2つの関門、「ISEB Common Pre-Test」と「Common Entrance (CE)」の仕組みと、日本人が直面する課題への対策を徹底解説します。

1. 英国入試の仕組み:13歳入学なのに11歳で合格?

英国の受験システム最大の特徴は、「選抜(Pre-selection)」と「確認(Confirmation)」の二段階プロセスにあります。

Step 1: 選抜(Year 6 / 11歳)

ISEB Common Pre-Testなどのオンライン適性検査を受けます。この結果と現在の学校長からのレポート(推薦状)をもとに、シニアスクールは「条件付き合格(Conditional Offer)」を出します。

重要: 近年、トップ校ではこの段階で事実上の選抜が完了しており、ここでオファーをもらえないと逆転はほぼ不可能です。

Step 2: 確認(Year 8 / 13歳)

オファーをもらった生徒だけが、13歳時点でCommon Entrance (CE)を受験します。

これは「合格を確認するためのテスト」であり、学校側が提示した基準点(例: 平均65%以上)をクリアすれば正式に入学が確定します。

2. 第一の関門:ISEB Common Pre-Test(11歳)の正体

多くのトップ校が採用しているオンライン試験です。知識量ではなく「地頭の良さ(Potential)」を測るため、短期間での詰め込みが通用しにくいのが特徴です。

試験科目と特徴(全問選択式)

  1. Verbal Reasoning (言語的推理): 語彙力、類義語・対義語、暗号解読など。日本人にとって最大の鬼門です。
  2. Non-Verbal Reasoning (非言語的推理): 図形やパターンの規則性を見つける問題。日本人は比較的得意とする分野です。
  3. English: 読解と文法。
  4. Mathematics: 算数。

対策のポイント:

Verbal Reasoningは、英検1級レベルの単語でも出題されることがあります。単なる暗記ではなく、プレップスクールでの日々の読書量と論理的思考訓練が物を言います。

3. 第二の関門:Common Entrance 13+(13歳)の全貌

13歳(Year 8)の6月に行われる、伝統的な筆記試験です。

プレテストとは異なり、記述式のエッセイや証明問題が含まれ、「アカデミックな基礎力」が問われます。

必須科目 (Core Subjects)

  • English: シェイクスピア等の古典文学の読解や、詩の分析。
  • Mathematics: 計算だけでなく、思考過程を書かせる問題。
  • Science: 生物・化学・物理の記述問題。

日本人の壁:外国語と古典

Etonなどのトップ校では、必須科目に加えて追加科目の受験が求められることが一般的です。

  • French / Spanish: 多くの学校で必須。
  • Latin (ラテン語) / Greek (ギリシャ語): トップ校を目指す場合、ラテン語は「ほぼ必須」と考えた方が無難です。語学そのものの力に加え、論理的な分析力が評価されます。

4. 御三家(Eton, Harrow, Winchester)の最新トレンド

トップ校は独自の選抜プロセスを持っています。「Common Entranceだけ受ければいい」という認識は危険です。

学校名

11歳(Year 6)の選抜

13歳(Year 8)の最終試験

Eton College

The Eton List Test (ISEB Pre-Test + 独自のPCテスト + 面接)。ここで合格するとConditional Offerが出る。

Common Entrance はあくまで「合格確認」。ただし、King's Scholarshipという超難関独自試験を受ける層もいる。

Harrow School

ISEB Pre-Testの結果で足切り後、The Harrow Test (面接 + グループワーク + 作文) に招待される。

Common Entrance を受験し、指定された合格ラインをクリアする必要がある。

Winchester College

ISEB Pre-Testの結果で選抜。

他校と異なり、独自の「Winchester Entrance (Election)」 を課す場合が多い。CEよりも難易度が高い。

5. 日本人受験者が勝つための戦略ロードマップ

最後に、日本からこれらの名門校を目指すためのスケジュール例を紹介します。

Year 4 (8-9歳): 準備開始

  • 英国プレップスクールへ入学、または国内で英国式カリキュラムを開始。
  • 英語の多読を開始し、Verbal Reasoningの基礎となる語彙力を養う。

Year 5 (9-10歳): 志望校選定

  • Etonなどは10歳の6月(Year 5の終わり)に登録締め切りがあるため、早めの学校見学と登録が必須。

Year 6 (10-11歳): 天王山 (Pre-Test)

  • 10月〜11月: ISEB Common Pre-Test 受験。
  • 1月〜5月: 結果発表 & 各校の二次試験(面接・独自テスト)。ここでOfferを勝ち取る。

Year 7-8 (11-13歳): 仕上げ (CE対策)

  • オファー取得後は、ラテン語やフランス語を含むCommon Entrance対策に集中。
  • 入学後のクラス分け(Set)に関わるため、高得点を目指す。

ELT|英国名門校受験・ISEB対策

ELTでは、EtonやOxford出身のネイティブ講師が、日本人の苦手なVerbal Reasoningインタビュー対策をマンツーマンで指導します。

  • ISEB Pre-Test模試: 本番同様の環境で弱点を分析。
  • ラテン語・フランス語指導: 日本の塾では対応できないCE特有の科目もカバー。
  • インタビュー練習: 「なぜ?」を深掘りされる英国式面接への回答力を鍛えます。

執筆者について

田中 達也

田中 達也

ELT日本法人 代表

早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

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