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失敗しないインターナショナルスクール・エージェントの選び方|手数料とサポート範囲の真実

更新:
公開:
2026年最新
失敗しないインターナショナルスクール・エージェントの選び方|手数料とサポート範囲の真実 - ELT英会話 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

マレーシア、シンガポール、英国、北米などのインターナショナルスクールや現地校への正規留学(母子留学・単身留学)を計画する際、最初の壁となるのが「手続き」です。

一般的な語学学校への短期留学とは異なり、正規留学では学校選定、保護者ビザの取得、現地住居の契約、英国であればガーディアン(後見人)の手配など、手続きが非常に複雑になります。

「エージェントに頼むと高額になりそう…」 「かといって、全部自分で手配(DIY)するのは不安…」 「手数料『無料』のエージェントと『有料』のエージェント、何が違うの?」

ネット上には多くの情報が溢れていますが、「インターナショナルスクール入学」に特化したエージェントの仕組みを正しく理解している保護者は多くありません。

本記事では、正規留学を扱うエージェント業界の仕組みを中立的な視点で解説し、「手続き」と「学習準備」を賢く使い分ける、失敗しない留学準備についてお伝えします。

無料 vs 有料:エージェントの「収益モデル」を知る

留学エージェントには大きく分けて「無料」と「有料」の2タイプがあります。特にインターナショナルスクール受験においては、それぞれのビジネスモデルを理解しておくことが重要です。

1. 無料エージェントの仕組み(コミッション型)

利用者から手数料を取らず、紹介先の学校から「紹介料(コミッション)」を受け取るビジネスモデルです。マレーシア留学などでよく見られます。

  • メリット: 初期費用を抑えられる。
  • 注意点: エージェントは「紹介料が出る学校」を優先して紹介する傾向があります。現地で評判の良い名門校や伝統校は、エージェントに紹介料を払わない(払う必要がない)ことが多いため、選択肢から外されるリスクがあることを知っておきましょう。

2. 有料エージェントの仕組み(コンサル型)

利用者から「サポート料(数万〜30万円程度)」を受け取り、手続きを代行します。英国ボーディングスクールや、シンガポールの難関インターを目指す場合によく利用されます。

  • メリット: 学校からの紹介料に依存しないため、中立的な立場で志望校を提案してくれます。また、複雑な保護者ビザやガーディアン手配など、手厚い実務サポートが受けられます。
  • 注意点: 費用がかかる。また、会社によってコンサルタントの質に差があるため、過去の実績確認が必要です。

3. 見落としがちな「隠れコスト」

「手数料無料」を謳っていても、実は別の場所で利益を得ているケースがあります。

  • 独自の為替レート: 学費をエージェント経由で支払う際、市場レートより高いレート(+5〜10%)で換算される場合があります。
  • オプション料金: 航空券手配や保険加入が「指定業者のみ」となっており、相場より割高な手数料が含まれていることがあります。

「手続き」のプロと、「学習」の準備

エージェント選びで最も重要なのは、「エージェントは『手続き』のプロだが、『学習内容』の専門家ではない」という点を理解しておくことです。

エージェントが得意なこと(手続き・生活)

正規留学の手続きは非常に煩雑です。プロに任せることで、以下の負担を大幅に減らせます。

  • 学校への出願: 願書作成、成績証明書の翻訳手配、面接日程の調整。
  • ビザ申請: 就学ビザ(Student Pass)や保護者ビザ(Guardian Visa)の申請代行。
  • 生活基盤のセットアップ: 現地コンドミニアムの契約、銀行口座開設のサポート。

これらは、特に初めての海外生活となる母子留学や、未成年の単身留学において非常に心強いサポートとなります。

エージェントの範囲外になりがちなこと(学習)

一方で、入学後の「学業」については、基本的にサポート対象外となることが一般的です。

  1. 入学試験の具体的な対策: 名門校で課されるCAT4、UKiset、WIDAといった適性検査や英語力判定テストについて、「試験の予約」はしてくれても、「スコアを上げるための指導」までは行いません。
  2. カリキュラムの適合性判断: 「うちの子の性格で、IB(国際バカロレア)とA-Level(英国式)のどちらが伸びるか?」といった教育的な適性判断は、学校紹介の枠を超えてしまうことがあります。
  3. 入学後の授業準備: 「数学の授業がいきなり英語で始まるけれど、ついていけるか?」といった不安に対して、具体的な予習指導まではカバーしていません。

自力(DIY)は可能か?判断の目安

「エージェントを使わず、自分で手続きしたい」という方もいらっしゃいます。正規留学の場合、以下の基準で判断すると良いでしょう。

判断基準

自力(DIY)が可能

エージェント利用が安心

英語力

学校スタッフとメール交渉ができる

翻訳ツール頼みで不安がある

志望校

具体的に決まっている

まだ決まっていない・迷っている

渡航先

マレーシア(手続きが比較的平易)

英国(ガーディアン・ビザ必須)

ビザ

単身留学(学校がスポンサー)

母子留学(保護者ビザが必要)

特に英国ボーディングスクールや、ビザ要件が複雑な国での母子留学の場合は、トラブルを防ぐために信頼できる有料エージェントの利用が一般的です。

よくある失敗:「入学」がゴールになってしまうこと

最も避けたいのは、「エージェントに全て任せたから安心」と、学習面の準備がおろそかになってしまうことです。

事例:英語力不足でEAL(補習)が長引く

無事に入学できたものの、お子様の英語力が基準に達しておらず、入学後に英語補習クラス(EAL/ESL)に入れられるケースです。 多くのインターでは、EALを卒業しないと理科や社会などの正規授業を受けられません。結果として、「何年経ってもメインのクラスに上がれず、学習進度が遅れてしまう」という事態になりかねません。

エージェントは「入学」までは伴走してくれますが、「入学後の成績」までは責任を負えません。 合格が決まったら、あるいは検討段階から、ご家庭でしっかりと「英語で学ぶ準備」を進めておくことが大切です。

手続きはエージェント、学習準備はELTがお手伝いします

失敗しない留学準備のコツは、「手続き(ロジスティクス)」と「学習(アカデミック)」を分けて考えることです。

ビザや住居の手配はエージェント(または自力)で進めつつ、お子様が現地で自信を持って授業に参加できるよう、学習面の準備は私たちがお手伝いします。

ELTができること

私たちELTは、ロンドン発祥のオンラインスクールとして、海外インターナショナルスクールや現地校を目指す際のアカデミックな準備をサポートしています。

  • 渡航前の学習準備: 現地校の授業についていけるよう、数学や理科(Science)を英語で学ぶ「予習」を行います。入学時のクラス分けテスト(CAT4やWIDAなど)の対策もお任せください。
  • 保護者様の英語力サポート: 母子留学では、保護者様ご自身も学校との連絡や生活の立ち上げで英語が必要になります。「先生との面談で使う英語」や「学校からのメール読解」など、実用的な英語力の底上げをお手伝いします。
  • 入学後のフォロー: 慣れない環境での宿題サポートや、IGCSE/A-LevelIB(国際バカロレア)といったカリキュラムの補習も可能です。

「手続き」の不安はエージェントへ、「学習」の不安はELTへ。 それぞれのプロを上手に活用して、お子様の留学生活が良いスタートを切れるよう準備を進めていきましょう。

執筆者について

田中 達也

田中 達也

ELT日本法人 代表

早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

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