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CIS認定の罠?「Member校」と「Accredited校」の決定的違い|インターナショナルスクール選びの最終確認

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公開:
2026年最新
CIS認定の罠?「Member校」と「Accredited校」の決定的違い|インターナショナルスクール選びの最終確認 - ELT英会話 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

インターナショナルスクールのWebサイトやパンフレットで、地球儀のようなデザインの「CIS(Council of International Schools)」のロゴを見たことはありませんか?

「この学校は国際的な認定を受けているんだな」と安心した方は、少し注意が必要です。

実は、そのロゴが「ただの加盟(Member)」を示しているのか、「正式な認定(Accredited)」を示しているのかによって、お子様の将来は天と地ほど変わります。

  • Member School: 年会費を払えばなれるステータス。教育の質は保証されず、大学受験資格もない場合がある。
  • Accredited School: 厳格な審査をクリアした認定校。世界の大学へのパスポートとなる。

本記事では、日本国内やアジア(マレーシア・タイなど)で急増するインターナショナルスクール選びで絶対に失敗しないための、CIS認定の正しい見方とリスクについて解説します。

1. CISとは何か?WASCとの違いと「安全」へのこだわり

CIS(Council of International Schools / インターナショナルスクール評議会)は、ヨーロッパ発祥のグローバルな学校評価機関です。

WASCが「米国式カリキュラムの質」を軸にするのに対し、CISは以下の2点を特に重視しています。

① 国際市民性(Global Citizenship)

特定の国のカリキュラム(米国式や英国式)に依存せず、「多様性を尊重し、地球規模の視野を持つ生徒を育てているか」を評価します。そのため、世界中のあらゆるカリキュラムの学校が対象となります。

② 生徒の安全(Child Protection)

CIS最大の特徴は、「セーフガーディング(児童保護)」の基準が極めて厳しいことです。

いじめ防止、スタッフの身元調査、緊急時の対応など、生徒が身体的・精神的に安全な環境にあるかを徹底的に審査します。つまり、CIS認定校=世界一安全な学校の一つと言っても過言ではありません。

2. 最大の落とし穴:「Member」と「Accredited」は別物

ここが最も重要なポイントです。

CISには2つのステータスがありますが、多くの保護者がこれを混同しています。

ステータス

英語表記

実態

大学受験資格(日本)

メンバー校

CIS Member

「会員」

理念に賛同し、年会費を払っている段階。教育の質は未審査。

× 原則なし

(高卒資格として認められないリスク大)

認定校

CIS Accredited

「認定済み」

数年がかりの審査に合格し、教育の質と安全性が保証された学校。

○ あり

(文科省が認める正式な資格)

「CIS加盟校」という宣伝に注意

新設校や一部の学校では、単なるMemberステータスにもかかわらず、ロゴを大きく掲げて「CIS加盟校です(だから安心です)」と宣伝するケースがあります。

しかし、Memberであることは「これから認定を目指す意思がある」ことの表明に過ぎず、教育の質を保証するものではありません。

3. 日本の大学入学資格とCIS

文部科学省は、インターナショナルスクール卒業生に日本の大学入学資格(高卒資格)を認める要件として、以下の指定団体の認定を求めています。

  • WASC
  • CIS (Council of International Schools)
  • ACSI
  • NEASC など

ここで重要なのは、文科省が認めているのは「CISの評価(Accreditation)を受けた学校」であり、「Member」ではありません。

もし「CIS Member」の学校を卒業しても、WASCなど他の認定がなければ、日本の大学受験資格は得られず、高卒認定試験(旧大検)の受験が必要になります。

4. なぜ名門校は「WASC & CIS」のダブル認定を持つのか?

ASIJ(アメリカンスクール・イン・ジャパン)横浜インターナショナルスクールなど、歴史ある名門校の多くは、WASCとCISの「ダブル認定」を取得しています。

  • WASC: カリキュラムの質、学習成果、学校運営の健全性を保証。
  • CIS: 国際的な教育理念、生徒の安全性、多文化理解を保証。

両方を持っている学校は、「米国式の高い学力基準」と「グローバルな安全性・倫理観」の両方を兼ね備えた、最高品質の教育環境である証明と言えます。

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5. 結論:公式サイトで「Accredited」の文字を探せ

志望校が「Member」なのか「Accredited」なのかを見分ける方法はシンプルです。

学校のパンフレットを信じるのではなく、CISの公式サイトDirectoryで検索してください。

もしステータスが「Member」のみで、かつWASCなどの他認定もない場合は、進学リスクを十分に考慮する必要があります。

ELT|認定校合格のためのアカデミック対策

CIS認定校は、単に英語ができるだけでなく、「自分の意見を論理的に伝える力」や「多様な価値観を受け入れる姿勢」を入試で評価します。

ELTでは、CIS認定校が求める高いアカデミック基準に対応した指導を行っています。

  • 入学試験対策: 認定校特有の面接(Interview)やエッセイライティングを指導。
  • 入学後の補習: 「探究学習」や「クリティカルシンキング」など、日本の学校では習わないスキルを強化。
  • 進路リカバリー: 万が一、無認定校からの転校が必要になった場合の編入対策。

「安全で質の高い教育」をお子様に受けさせるために。まずは志望校の認定状況を正しく把握し、必要な準備を始めましょう。

執筆者について

田中 達也

田中 達也

ELT日本法人 代表

早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

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