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シャドーイング教材・アプリおすすめ決定版:レベル・目的別にプロが厳選【無料有】

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公開:
2026年最新
シャドーイング教材・アプリおすすめ決定版:レベル・目的別にプロが厳選【無料有】 - ELTスクール 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

「シャドーイングには洋画が良いって聞いたけど、速すぎて挫折した……」

「TED Talksで勉強したいけど、どれを選べばいいか分からない」

シャドーイングは強力なトレーニングですが、失敗する原因の9割は「教材選びのミス」にあります。

自分のレベル(i+1)より遥かに難しい教材や、スクリプト(台本)がない動画を選んでしまうと、学習効果はゼロどころかマイナスになりかねません。

成功の鍵は、以下の3条件を満たす教材を選ぶことです。

  1. スクリプト完備: 正確な文字情報がある(自動字幕はNG)。
  2. i+1の難易度: 読んで「8〜9割」理解できる。
  3. 目的に合っている: 「音(プロソディ)」を鍛えたいのか、「内容(コンテンツ)」を鍛えたいのか。

本記事では、英語教育のプロが厳選した「日本人学習者が絶対に外さないシャドーイング教材・アプリ」を、レベル別・目的別に一挙公開します。

教材を選ぶ前に:あなたは「音」重視?「意味」重視?

前回の記事(効果と正しいやり方)で解説した通り、シャドーイングには2つの段階があります。今の自分がどちらのステージにいるかで、選ぶべき教材は180度変わります。

プロソディ派(初級〜中級者)

  • 目的: 英語特有のリズム、抑揚、音の連結(リエゾン)を体得する。
  • 選ぶべき教材: 短い(30〜60秒)、話速がゆっくり〜普通(〜160 WPM)、発音がクリアなもの。
  • NG: 映画のアクションシーン、スラング満載のコメディ。

コンテンツ派(上級者)

  • 目的: 速い英語を聞きながら、同時に意味を処理する脳を作る。
  • 選ぶべき教材: 興味のある分野のTED、生のニュース、海外ドラマ。
  • 条件: スクリプトを見ずに7割以上聞き取れること。

【初級〜準中級】基礎を固める「王道」アプリ・教材

  • 対象: TOEIC 〜600点 / 英検準2級以下 / 音声知覚を自動化したい人

まずは「音と文字を一致させる」ことが最優先です。語彙制限があり、スピードが調整されている学習者用素材(Graded Material)を使いましょう。

1. 無料Web: VOA Learning English(Special English)

  • レベル: A2〜B1
  • 特徴: アメリカ国営放送が学習者向けに制作。語彙を約1,500語に制限し、通常の2/3のスピード(約90 WPM)で話されます 。
  • おすすめ: 「音の連結」を確認するのに最適。スクリプトも完全無料で閲覧できます。

2. おすすめアプリ: 究極英会話

  • レベル: A1〜B1
  • 特徴: スマートフォンで完結するアプリ教材。会話形式で短く(1分以内)、リピート機能が充実しています。
  • メリット: 隙間時間に「1文だけ」練習するのに向いています。
  • App Store / Google Play

3. 書籍: 『みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング

  • レベル: 初級
みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング(CD BOOK)

みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング(CD BOOK)

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  • 特徴: 古典的ですが、構成(リピーティング→シャドーイング)が秀逸です。中学英語レベルの文法・語彙で構成されており、「返り読み」を矯正するのに適しています。
  • 【中級】脱・教科書英語!YouTube活用ガイド

    • 対象: TOEIC 600〜800点 / 英検2級〜準1級 / 速い英語に慣れたい人

    教科書の綺麗な英語に慣れたら、次は「リアルの英語」へ。ただし、字幕の質には徹底的にこだわってください。

    1. YouTube: Easy English (Street Interviews)

    • レベル: A2〜B2
    • 特徴: 街頭インタビュー形式。教科書には載っていない「言い淀み」「相槌」「フィラー(えーっと、など)」が学べます 。
    • 推奨: イギリス英語中心ですが、自然な「音の崩れ(connected speech)」の宝庫です。全動画に正確な字幕が付いています。

    2. YouTube: Rachel's English

    • レベル: A2〜C1
    • 特徴: 発音指導の神チャンネル。特に「Imitation Exercise(模倣練習)」シリーズは、シャドーイング用に設計されており、リピート間隔や解説が含まれています 。
    • メリット: 自分で教材を加工する必要がなく、動画を再生するだけでトレーニングが完結します。

    3. アプリ: RedKiwi

    • レベル: B1〜C1
    • 特徴: YouTube動画を学習用に最適化したアプリ。聞き取れない箇所をループ再生したり、単語を即座に調べたりできます。
    • メリット: 「楽しみながら」続くNo.1。アニメやドラマの短い切り抜きが多いので、飽き性な方におすすめ。
    • App Store / Google Play

    【上級】負荷をかける「本気」の素材(TED・映画)

    • 対象: TOEIC 800点〜 / 英検1級 / 表現力を磨きたい人

    ここでは「コンテンツ・シャドーイング」へ移行します。論理構成や感情表現までコピーしましょう。

    1. TED Talks:レベル別のおすすめ3選

    TEDは素晴らしい教材ですが、難易度の差が激しいです。以下を目安に選んでください 。

    レベル

    スピーカー / タイトル

    特徴・推奨理由

    中級 (B1)

    Matt Cutts
    Try something new for 30 days

    約3分と短く、明瞭なアメリカ英語。話速も標準的で、最初の1本に最適。

    中中級 (B1-B2)

    Derek Sivers
    How to start a movement

    超短尺(約3分)。同じフレーズが繰り返されるため、リズムを掴みやすい。

    上級 (C1)

    Simon Sinek
    How great leaders inspire action

    抽象度が高く、論理展開が明確。抑揚(イントネーション)による強調の仕方が学べる。

    活用のコツ: TED公式アプリやWebサイトには「Interactive Transcript(発話に合わせて動く字幕)」があり、これを使うのが最強です。

    2. Netflix + Language Reactor(旧LLN)

    Chrome拡張機能「Language Reactor」を入れると、Netflixが最強の教材に化けます。

    • 機能: 日英同時字幕、ワンキーで「前のセリフに戻る」、セリフごとの自動一時停止 。
    • おすすめ作品:
      • Friends: 日常会話の宝庫。1話20分で完結し、会話のテンポが良い 。
      • Suits: ビジネス英語、交渉術を学びたい人向け。早口で「圧」のある話し方が学べる 。
      • Modern Family: インタビュー形式のシーンがあり、カメラに向かって話すため口元が見やすく発音がクリア 。

    3. ニュース:CNN 10 (Student News)

    • レベル: B1〜B2
    • 特徴: アメリカの学生向けニュース番組。10分で完結し、本家CNNよりは易しいですが、それでも容赦ないナチュラルスピードです。
    • メリット: 毎日更新されるため、時事英語(Current Events)も同時に学べます 。

    【番外編】「素材」を「教材」に変えるAI活用術

    YouTubeやPodcastなど、日本語訳や解説がない「生の素材」を使いたい場合、前回の記事で紹介したAIプロンプトが役立ちます。

    ChatGPT / Claudeへの指示例:

    「このYouTubeの字幕(トランスクリプト)を貼り付けるので、CEFRレベルを判定し、シャドーイングしやすいように意味の切れ目(チャンク)にスラッシュを入れてください」

    これにより、世の中の全ての英語コンテンツが、自分専用の教材に変わります。

    まとめ:教材選びの決定版リスト

    最後に、レベルと目的から逆引きできるリストをまとめました 。

    英語のレベル

    目的

    まず使うべき素材

    具体的なおすすめ

    初級 (TOEIC 〜500)

    音の連結を知る

    VOA Learning English

    Special Englishシリーズ

    中級 (TOEIC 600前後)

    リズムを整える

    TED Talks (短尺)

    Matt Cutts (3分)

    中級 (TOEIC 600〜800)

    自然な会話

    YouTube

    Easy English / Rachel's English

    上級 (TOEIC 800〜)

    日常会話の型

    Netflix (Sitcom)

    Friends / Modern Family

    上級 (TOEIC 900〜)

    論理・説得

    TED Talks (長尺)

    Simon Sinek / Dan Pink

    結論:

    最高の教材とは「今の自分にとって『i+1(少し難しい)』であり、内容が面白くて続けられるもの」です。

    まずは無料のVOAやYouTubeから始めて、慣れてきたらNetflixやTEDに挑戦してみましょう。

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    執筆者について

    田中 達也

    田中 達也

    ELT日本法人 代表

    早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

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