メインコンテンツにスキップ
体験レッスンカウンセリング付

インターナショナルスクールの「モンテッソーリ教育」|サンモール・清泉などが採用する理由とIBとの親和性

公開:
2026年最新
インターナショナルスクールの「モンテッソーリ教育」|サンモール・清泉などが採用する理由とIBとの親和性 - ELT英会話 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

「GoogleやAmazonの創業者がモンテッソーリ教育を受けていた」という話は有名ですが、実は日本の歴史あるインターナショナルスクール、特に横浜・東京エリアの名門校でも、長年モンテッソーリ教育が採用されていることをご存知でしょうか?

「インターナショナルスクール=厳しい英語の勉強」というイメージを持つ方にとって、おもちゃで遊んでいるように見えるモンテッソーリの教室は、少し不思議に映るかもしれません。しかし、進学実績の高い伝統校がこのメソッドを選ぶのには、明確な戦略的理由があります。

それは、幼児期のモンテッソーリ教育こそが、将来の「IB(国際バカロレア)」や「グローバルリーダー」としての資質を育む最強の土台となるからです。

本記事では、サンモール・インターナショナルスクールや清泉インターナショナルスクールの事例を交え、モンテッソーリ教育がなぜインターのカリキュラムと相性が良いのか、その理由を紐解きます。

1. インターナショナルスクールが「モンテッソーリ」を選ぶ3つの理由

多くのインターナショナルスクールが幼児教育(Early Years)にモンテッソーリを導入するのは、単なるトレンドではありません。以下の3つの要素が、インターの教育理念と合致するからです。

① 「Student Agency(生徒の主体性)」の育成

インターナショナルスクールでは、先生の言うことを聞くだけの生徒ではなく、「自分で考え、行動できる生徒」が評価されます。 モンテッソーリ教育では、子どもがその日取り組む「お仕事(Work)」を自分で選びます 。大人が強制するのではなく、子ども自身の内発的動機によって学ぶ経験を積むことで、インター教育の根幹である「Student Agency(主体性)」が自然と育まれます 。

② 異年齢混合クラス(縦割り)の社会的効果

モンテッソーリクラスは、3歳〜6歳程度の異年齢(マルチエイジ)で構成されます。ここでは、年上の子が年下の子に教具の使い方を教え、年下の子は年上の子に憧れて学ぶというサイクルが生まれます 。 この環境は、多様なバックグラウンドを持つ生徒が集まるインターナショナルスクールの縮図です。幼い頃から「リーダーシップ」と「他者へのリスペクト」を実体験として学ぶことができます 。

③ 第二言語(英語)習得との相性の良さ

実は、英語を母語としない子ども(EAL生徒)にとって、モンテッソーリは最適な言語習得環境です。 一斉授業で先生の話を座って聞くだけのスタイルは、英語がわからない子には苦痛です。しかし、モンテッソーリは「五感」を使って手を動かしながら学ぶため、言葉の壁を超えて理解しやすい特徴があります 。 「Water, please」と言いながら実際の水を注ぐ練習をするなど、生活の中で生きた英語を自然に吸収できるのです 。

2. 【最強の組み合わせ】モンテッソーリとIB(国際バカロレア)の親和性

「モンテッソーリで遊んでばかりいて、小学校以降の勉強についていけるの?」と不安になる保護者の方もいるでしょう。しかし、教育学的には「モンテッソーリはIB(国際バカロレア)の準備段階として最適である」と言われています。

共通点:「探究型学習(Inquiry-based Learning)」

モンテッソーリもIBも、「知識を詰め込む」のではなく「問いを立てて探究する」ことを重視します。 モンテッソーリで「なぜ?」という好奇心を大切に育てられた子は、IBの初等教育(PYP)で始まる「探究ユニット」にスムーズに適応できます 。

IB初等教育「PYP」とは?教科がないって本当?探究学習の仕組みと学力の真実を徹底解説

関連記事を読む

接続のメカニズム:自律が「リサーチ力」に変わる

モンテッソーリの「お仕事」では、自分で道具を選び、納得するまで集中して取り組み、最後に片付けるというサイクルを繰り返します。 この一連の流れは、IB中等教育(MYP)やディプロマ(DP)で求められる「長期間のプロジェクト管理」や「リサーチスキル」の基礎となります 。自分で計画を立てて実行する習慣がついているモンテッソーリ出身者は、IBの厳しい要求にも粘り強く取り組める傾向があります 。

IB中等教育プログラム(MYP)の全貌とDP成功への架け橋|中だるみを防ぐ評価基準とは?

関連記事を読む

IBディプロマ(DP)の全貌と高得点・大学合格のサバイバル戦略|科目選択と「魔のコア3要素」を攻略

関連記事を読む

3. 採用校の事例紹介:横浜・東京の2大伝統校

実際にモンテッソーリを導入している代表的なインターナショナルスクールを見てみましょう。

サンモール・インターナショナルスクール (Saint Maur International School)

横浜・山手にある日本最古のインターナショナルスクールです。

  • 特徴: 日本で初めてモンテッソーリ教育を導入した学校の一つであり、2歳半から5歳以上を対象としたモンテッソーリ・プログラムを提供しています 。
  • 教育方針: フランス系の教育文化も背景に持ち、「生涯にわたる学習への入り口」としてモンテッソーリを位置づけています。同校のキャンパス内にある「エコール・フランセーズ」とも連携し、多文化・多言語環境での自律を促しています 。

サンモール・インターナショナルスクールの評判|横浜山手の日本最古のインターとモンテッソーリ教育

関連記事を読む

清泉インターナショナルスクール (Seisen International School)

東京・世田谷にあるカトリック系女子校(幼稚園は共学)です。

  • 特徴: 幼稚園課程(Kindergarten)において、モンテッソーリ教育とIB PYP(初等教育プログラム)を融合させた独自のカリキュラムを展開しています 。
  • 教育方針: カトリックの精神に基づき、モンテッソーリの「静寂」や「規律ある自由」を通して、他者を思いやる心(Caring)や奉仕の精神を育んでいます 。

清泉インターナショナルスクールの評判・特徴|カトリック女子校が育てる「次世代リーダー」と進学実績

関連記事を読む

4. どんな子が向いている?家庭での見極め方

素晴らしい教育法ですが、すべての子どもに最初からフィットするとは限りません。

向いている子

  • 好奇心旺盛: 自分で「これやりたい!」と決めるのが好きな子 。
  • 集中力が高い: 一つの遊び(ブロックやお絵かきなど)に長時間没頭できる子 。
  • 秩序を好む: 決まった場所に物を戻す、順番を守るなど、落ち着いた環境を好む子 。

慣れるのに時間が必要な子

  • 指示待ち傾向: 「次は何をすればいいの?」と常に大人の許可を求める子 。
  • 競争が好き: 「一番になったらご褒美」といった外発的な動機付けに慣れている子(モンテッソーリには順位付けやシールのご褒美がありません) 。 ※ただし、こうしたお子さんも環境に慣れることで、「自分で決める楽しさ」を発見し、大きく成長するケースが多く見られます 。

まとめ:モンテッソーリは「将来への投資」

インターナショナルスクールにおけるモンテッソーリ教育は、単なる早期教育ではありません。それは、将来IBプログラムで必要となる「自ら考え、探究し、答えを見つける力」を養うための、戦略的な「エンジンの着火期間」です。

サンモールや清泉への入学を検討されているご家庭は、この「自律を促す教育スタイル」を理解し、家庭でもお子さんの「自分で選ぶ力」をサポートしてあげることで、入学後の成長がよりスムーズになるでしょう 。

インターナショナルスクール受験・補習なら「ELT」

ELTでは、サンモールや清泉をはじめとする名門インターナショナルスクールのカリキュラムを熟知したネイティブ講師が、お子様の英語力向上をサポートします。「モンテッソーリやIBの探究学習についていける英語力を身につけたい」という方は、ぜひ無料体験レッスンをご利用ください。

ELTの無料カウンセリングを申し込む

執筆者について

田中 達也

田中 達也

ELT日本法人 代表

早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

LinkedIn