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インターナショナルスクール保護者面接:親の英語力はどこまで必要?難易度と対策

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公開:
2026年最新
インターナショナルスクール保護者面接:親の英語力はどこまで必要?難易度と対策 - ELTスクール 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

「子供をインターに入れたいけれど、私の英語力で面接を乗り切れるか不安……」 「親の英語力が原因で不合格になることはあるの?」

インターナショナルスクール受験を検討する際、多くの保護者が直面するのが「親の英語力」という壁です。 実際、学校によって求められる英語レベルは大きく異なります。「通訳NG・両親ともネイティブ級」を求める学校もあれば、「日本語サポートあり」の学校も存在します。

本記事では、主要インターナショナルスクール16校の公式要件を調査し、保護者に求められる英語レベルを3段階に分類しました。 志望校選びの参考にするだけでなく、面接に向けた現実的な対策にお役立てください。

1. インターが「親の英語力」を重視する理由

なぜ学校側は、保護者の英語力を気にするのでしょうか? 単に「面接ができるか」だけではありません。最大の理由は、「入学後のコミュニケーション」です。

  • 緊急時の連絡: 怪我や病気の際、英語でスムーズにやり取りできるか。
  • 学習サポート: 宿題の内容を理解し、家庭でサポートできるか。
  • 学校行事: ボランティアやPTA活動(英語で行われることが多い)に参加できるか。

学校側は「言葉の壁」によって子供の学校生活に支障が出るリスクを避けたいと考えています。そのため、多くの学校が募集要項(Admissions Policy)に保護者の言語要件を明記しています。

2. 【学校別】保護者面接の英語難易度レベル

調査結果に基づき、主要インターナショナルスクールの英語要件を3つのレベルに分類しました。

レベル高:親の英語力が「必須」(通訳不可・流暢さが必要)

このグループの学校は、学校との連絡が「100%英語」であることを前提としています。面接での通訳同伴は基本的に認められず、両親(少なくともどちらか一方)が高い英語力を持っていることが出願の条件となります。

  • ASIJ (The American School in Japan)
    • 要件: "One or both parents need to be fluent in English"(両親の一方または両方が英語に流暢であること)と明記。
    • 特徴: 学内の全コミュニケーションが英語。英語力不足は明確な不合格要因になります。
  • Nishimachi International School
    • 要件: "One parent...needs to be able to communicate in English"(片親が英語でコミュニケーションできること)。
    • 特徴: 日本語教育に力を入れていますが、保護者対応は英語が基本です。
  • YIS (Yokohama International School)
    • 要件: "Without any assistance"(助けなしで)口頭コミュニケーションができること。通訳前提の受験は厳しいでしょう。
  • その他: BST , Seisen , ISSH , Aoba , CIS も「少なくとも片親が英語で円滑にコミュニケーションできること」を必須としています。

レベル中:英語は重要だが「柔軟性」あり(支援・選択可)

英語ができるに越したことはありませんが、学校側が歩み寄る姿勢を見せている、または明確な「流暢さ」までは求めていない学校です。

  • TIS (Tokyo International School)
    • 要件: "English Proficient Parents" は入学の要素(Factor)ですが、絶対的な要件(Requirement)ではないとしています。
  • Malvern College Tokyo
    • 要件: 面接は主に英語ですが、必要に応じて日本語話者スタッフが翻訳支援を行うと明記されています。
    • 特徴: 英語力よりも「教育方針の一致」を重視する姿勢が見られます。
  • Harrow Appi / Rugby School Japan
    • 要件: 生徒自身の英語力は厳しく問われますが、保護者の英語力については公式サイト上で強い要件化はされていません(※ただし、学校からの連絡は英語が基本です)。

レベル低(特殊):日本語面接・通訳の公式利用が可能

英語に全く自信がない保護者にとって、最も門戸が広いのがこのグループです。

  • KIST (K. International School Tokyo)
    • 要件: 「日本語での面接」を選択可能です(両親が日本国籍の場合推奨)。
    • 特徴: 英語も日本語も話せない場合のみ、保護者が自分で通訳を手配することが公式に認められています。ただし、入学後の子供の学習サポートに対するコミットメントは厳しく見られます。

3. 英語が苦手な保護者が合格するための3つの戦略

「志望校が『レベル高』だけど、どうしても諦めきれない……」 そんな時は、以下の戦略で熱意と対策をアピールしましょう。

1. 「英語ができる方」がメインで話す

多くの学校は「少なくとも片親(At least one parent)」ができればOKとしています。 面接では、英語が得意なパートナーが主導権を握りましょう。苦手な方も、挨拶や簡単な自己紹介だけは英語で挑戦し、"My husband/wife will explain the details." とバトンタッチすれば、協力的な姿勢は伝わります。

2. 「スクリプト(台本)」を徹底的に準備する

面接で聞かれることはある程度決まっています。「志望動機」「家庭の教育方針」「子供の性格」の3つは、事前に原稿を作り、暗記するまで練習しましょう。 とっさに言葉が出なくても、"Let me think for a moment."(少し考えさせてください)といって落ち着く時間を稼ぐフレーズも覚えておくと安心です。

3. 「学ぶ意欲」を見せる

現在の英語力が低くても、それを放置しない姿勢が大切です。 "I am currently attending an English language school to improve my communication skills."(現在、英会話スクールに通っています)と伝えれば、学校コミュニティに参加する意思があると評価される可能性があります。

まとめ:英語力よりも「School Fit」

親の英語力は確かに重要ですが、それだけで合否が決まるわけではありません(ASIJのような例外を除く)。 学校が最も見たいのは、「この家庭は学校の理念を理解し、パートナーとして協力してくれるか(School Fit)」です。

英語要件が高い学校であっても、しっかり準備をして熱意を伝えれば、道が開けることもあります。まずは志望校がどの「レベル」にあるかを確認し、戦略的に準備を進めましょう。

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執筆者について

田中 達也

田中 達也

ELT日本法人 代表

早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

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