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ルアムルディ・インターナショナルスクール(RIS)の評判:バンコクの名門校

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2026年最新
ルアムルディ・インターナショナルスクール(RIS)の評判:バンコクの名門校 - ELT英会話 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

バンコクでインターナショナルスクールを探す際、「新設校の最新設備も魅力的だけど、やっぱり長年実績を出している歴史ある名門校に入れたい」と考える堅実なご家庭は少なくありません。

ISBやバンコク・パタナと並び、タイにおける「Tier 1(トップティア)」の老舗インターナショナルスクールとして確固たる地位を築いているのが、「ルアムルディ・インターナショナルスクール(Ruamrudee International School / 略称:RIS)」です。

1957年に設立された同校は、Ruamrudee(タイ語で「心の結合」)という名の通り、学業だけでなく人間性や倫理観を重んじる教育方針で、世界中のエグゼクティブやタイの富裕層から長年愛され続けています。

本記事では、インター受験と海外進学のプロであるELTが、RISの「アメリカ式×IB/APハイブリッドカリキュラム」の強み、カトリック校風の実態、そして駐在員が最も悩む「郊外(ミンブリ)への通学のリアル」と学費を徹底解説します。

1. RIS(ルアムルディ)とは?60年以上の歴史と「カトリックの教え」

RISは現在、バンコク東部郊外のメインキャンパス「Minburi(ミンブリ)」と、2019年に新設された西部郊外の「Ratchapruek(ラチャプルック)」の2キャンパス体制で運営されています(本記事では主に歴史あるMinburi校について解説します)。

宗教を問わない「価値観教育(Values-based education)」

RISはカトリックのレッドンプトール会によって設立されました。「カトリック系だと、仏教徒や無宗教の日本人は馴染めないのでは?」と心配される方もいますが、心配は無用です。

RISは「Interfaith(異教徒間の尊重)」を掲げており、カトリックの生徒は宗教(Religion)の授業を受けますが、それ以外の生徒は「価値(Values)」の授業を受講します。思いやり、奉仕(Service learning)、倫理観といった普遍的なモラルを育むこの教育方針は、日本人の道徳観とも非常に親和性が高く、「勉強だけでなく、人として正しく育ってほしい」と願う保護者から絶賛されています。

広大で緑豊かなミンブリ・キャンパス

1992年に都心から移転してきたミンブリ・キャンパスは、29エーカーの広大な敷地を誇ります。セクションごとに独立した校舎、競技用プール、最新のスポーツ・芸術施設が揃い、都心のビル型インターにはない「のびのびとしたキャンパスライフ」を提供しています。

2. アメリカ式×IB/APが選べる「最強のハイブリッドカリキュラム」

RISの学業における最大の特徴は、ベースとなるアメリカ式カリキュラムに、高校(High School)で「IB」と「AP」を選択・ブレンドできる柔軟性にあります。

IBDPとAPの「良いとこ取り」が可能

Grade 9〜10で基礎を固めた後、Grade 11〜12(高校ラスト2年間)で生徒は以下の選択をします。

  1. IBDP(国際バカロレア・ディプロマ): イギリスなどのトップ大を目指す、厳格な2年間のプログラム。
  2. AP(Advanced Placement): アメリカの大学進学に有利な、大学教養レベルの単一科目プログラム。
  3. ハイブリッド(独自ディプロマ): IBの単体科目(Certificate)とAP、一般科目を自由に組み合わせて、自分の得意分野を極めるルート。

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驚異的な進学実績(米・英・日本・タイ医学部)

この柔軟なカリキュラムにより、RISの卒業生は世界中のトップ大学へ進学しています。

  • IBスコア (2025年): 合格率97%、平均点34点(世界平均約30点)。最高点45点満点。バイリンガル・ディプロマ取得率54%。
  • アメリカ: スタンフォード、イェール、ブラウン、コロンビア、UPenn、UC Berkeleyなどアイビーリーグを含むトップ校。
  • イギリス: インペリアル・カレッジ、LSE、UCL、エディンバラ大など。
  • タイ国内: チュラロンコーン大やマヒドン大など、医学部・歯学部への圧倒的な強さ(39名以上の進学実績)。
  • 日本: 早稲田、上智、法政、名古屋大、東京工業大など、帰国生入試でも強さを発揮。

3. 日本人家庭の壁:立地(通学)と入試・EALのハードル

歴史も実績も申し分ないRISですが、日本人が入学を検討する際に直面する「2つの現実的な壁」があります。

壁1:スクンビットからミンブリへの「通学の現実」

多くの日本人が住むバンコク都心(スクンビットエリア)からミンブリ・キャンパスまでは、直線距離で約22kmあります。

車で直行すれば約45分ですが、スクールバスを利用する場合、朝のピックアップは「6時台〜7時台前半」となり、ドアツードアで片道60分〜90分程度かかるのが現実です(バンコクの渋滞状況に大きく左右されます)。

【解決策:寮(ボーディング)の活用】

RISはGrade 7〜12の生徒向けに、キャンパス内に「寮(RIS Residence)」を完備しています。「親はスクンビットの便利さを享受しつつ、高学年の子供は平日は寮に入れて通学時間を勉強や課外活動に充てる」という選択肢が、富裕層の間で人気を集めています。

壁2:高学年編入における「EAL(英語サポート)」の限界

RISはインクルーシブな校風であり、ELD(English Language Development)と呼ばれる手厚い英語サポートを提供しています。

しかし、「Sheltered(取り出し型の専用クラス)」による集中的な英語サポートが充実しているのはGrade 9〜10までです。Grade 11〜12(IBやAPが始まる学年)になると、支援の重心が変わるため、英語が初級〜中級レベルのまま高学年で編入することは、カリキュラムの構造上非常にリスクが高くなります。入試では「MAPテスト(読解・数学)」と「ライティング」が課されるため、事前のAcademic Englishの準備が必須です。

4. RISのリアルな学費と初期費用(シミュレーション)

RISはトップティア校でありながら、超高額化が進む一部の新設校などに比べると、比較的バランスの取れた学費設定となっています。

初年度の費用内訳(High School想定・2026-27年度基準)

以下は、ミンブリ・キャンパスの高校(Grade 9〜11)に入学した場合の初年度「キャッシュアウト(必須支払い総額)」の概算です(タイバーツ:THB)。

費用項目

金額(THB)

返金可否・備考

出願料 (Application Fee)

5,000

返金不可

登録料 (Registration Fee)

200,000

入学金に相当。返金不可

学習リソース費 (Learning Resources)

40,000

初回のみ。返金不可

再入学デポジット (Re-enrollment)

50,000

卒業・退学時に条件付きで返金

年間授業料+必須費 (Grades 9-11)

786,000

授業料+キャンパス開発費(学期ごとの合計)

初年度キャッシュアウト合計

1,081,000 THB

※初年度に支払う必須コストの目安

【注意点】

上記は「学校に支払う基本項目」です。これに加えて、英語サポート(ELD)が必要な場合は追加費用(約60,000 THB/年)がかかるほか、スクールバス代、制服代、そして高学年になると「IBやAPの外部試験費用(返金不可)」が別途家計負担となる点に注意が必要です。

まとめ:心と学力を育む、バンコク屈指の老舗インター

ルアムルディ・インターナショナルスクール(RIS)は、最先端のハイブリッドカリキュラム(IB/AP)と、時代が変わっても色褪せない「思いやりや倫理観」を育む全人的教育を見事に両立させた、バンコク屈指の素晴らしい学校です。

しかし、その教育価値を最大限に享受するためには、郊外への「通学時間のマネジメント(または寮の活用)」と、高学年に向けた「英語力の事前引き上げ」という戦略的な準備が欠かせません。

「スクンビットからミンブリへの通学負担と、寮(ボーディング)のメリット・デメリットを具体的に相談したい」

「我が子にはIBとAP、どちらのカリキュラムが向いているかアセスメントしてほしい」

「RISの入試(MAPテストとライティング)に向けた実践的な英語対策を行いたい」

このようなご不安をお持ちの方は、ぜひ一度ELTの個別カウンセリング・体験レッスンをご活用ください。タイのインター受験と海外大学進学を知り尽くしたプロフェッショナルが、RISへの最適な入学タイミングの逆算から、通学・生活設計までを完全にサポートいたします。

執筆者について

田中 達也

田中 達也

ELT日本法人 代表

早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

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