メインコンテンツにスキップ
体験レッスンカウンセリング付

【IELTS Reading】True/False/Not Given完全攻略|FalseとNot Givenを見分ける3つの論理的アプローチ

更新:
公開:
2026年最新
【IELTS Reading】True/False/Not Given完全攻略|FalseとNot Givenを見分ける3つの論理的アプローチ - ELT英会話 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

IELTSリーディング(Reading)において、日本人受験者が最も苦戦する設問タイプ。それが 「True / False / Not Given(または Yes / No / Not Given)」 です。

「True(合致する)」は分かっても、「False(間違い)」と「Not Given(記載なし)」の区別がつかないという悩みは尽きません。 「書いてない気がするけど、常識的に考えればFalseでは?」「推測すればNot Givenではないかも?」と迷い、時間を浪費してしまうのです。

本記事では、IELTS高得点者(Band 7.0+)が実践している「FalseとNot Givenを見分ける論理的境界線」と、正答率を上げるための「3つの攻略アプローチ」を解説します。

1. 「False」と「Not Given」の決定的な違い

まず、この2つの定義を「感覚」ではなく「論理」で再定義しましょう。IELTS公式の定義に基づくと、違いは以下の通りです。

  • False (No): 本文の内容と「矛盾(Contradiction)」している。

    つまり、本文に「反対の事実」が書かれている状態です。

  • Not Given: 本文にその情報が「存在しない(Absent)」

    肯定も否定もできない、「どちらとも言えない」状態です。

わかりやすい判定例

もっと単純化して考えましょう。

設問: 「風船は赤色だった(The balloons were red.)」

これに対する本文の記述で答えが変わります。

  1. 本文: 「青い風船があった(...had blue balloons.)」

    判定: False

    理由: 「赤」と「青」は矛盾します。「赤ではない(青だ)」という証拠があるためFalseです。

  2. 本文: 「美しい風船があった(...had beautiful balloons.)」

    判定: Not Given

    理由: 「美しい」ことと「赤い」ことは矛盾しません。何色かわからない(情報がない)ため、Not Givenです。

「情報の有無」が鍵です。「違うと証明できる」ならFalse、「証明しようがない」ならNot Given。この二択を常に意識してください。

2. 引っかからないための「3つの論理的アプローチ」

IELTSの出題者は、受験者が「何となく」読むことを期待して罠(トラップ)を仕掛けてきます。以下の3つのパターンを注意してください。

① 修飾語(Qualifiers)の罠:All vs Some

文の意味を限定する単語(Qualifier)は、正誤判定の最大のヒントになります。

  • 100%限定: All, Always, Must, Only, Every
  • 部分・可能性: Some, Often, Can, May, Usually

【ひっかけパターン】

本文: "It would be best to wear flat-soled shoes."(平底の靴を履くのがベストだ=推奨)

設問: "Participants must wear sneakers."(参加者はスニーカーを履かなければならない=義務)

この場合、答えは False です。「推奨(Best)」と「義務(Must)」は矛盾するからです。 設問に強い言葉(Must, All)がある場合は、本文にそれを裏付ける強い表現があるか確認してください。もし本文がマイルドな表現(Some, Can)であれば、それは矛盾(False)です。

② 比較級(Comparisons)の罠

「AはBより優れている」「世界で最も多い」といった比較表現が設問にある場合、本文でも比較が行われているかを確認してください。

【ひっかけパターン】

本文: 「アマゾンには数千種の植物が生息する。」(事実の提示)

設問: 「アマゾンは世界で最も植物の種類が多い。」(最上級)

この場合、答えは Not Given です。 本文は「多い」と言っているだけで、「世界一(他と比較して一番)」とは言っていません。常識的にそうだとしても、本文に比較記述がなければNot Givenとするのが鉄則です。

③ 「常識」を捨てる(Text Only Rule)

日本人が最も苦手とするのがここです。IELTSは「書いてあることだけが全て(Text Only Rule)」の世界です。

たとえ設問が「太陽は東から昇る」という科学的事実であっても、本文に天体の記述が一切なければ、答えは Not Given になります。 「書いてないけど、普通こうだよね?」という推測(Inferring)は、IELTSでは減点の原因になります。「常識を捨て、目の前のテキストだけを信じる」勇気を持ってください。

3. 迷った時の「思考フローチャート」

試験本番で迷ったときは、以下のフローで機械的に判断してください。

  1. キーワード検索: 設問のキーワード(主語・動詞・数字)が本文にあるか?

    No → Not Given(即決)

    Yes → 次のステップへ

  2. 一致確認: 本文の内容は設問と一致するか?(パラフレーズされているか?)

    Yes → True

  3. 矛盾確認: 本文に「反対のこと」や「矛盾する条件(All vs Someなど)」が書かれているか?

    Yes(反対が書いてある) → False

    No(書いてない・比較できない) → Not Given

時間管理の「90秒ルール」

T/F/NG問題は、深追いすると泥沼にはまります。 高得点者の鉄則は、「証拠が見つからなければ、Not Givenにして次へ進む」ことです。 「見つからない」のではなく、「そもそも書いてない(Not Given)」可能性が高いからです。1問に90秒以上かけず、割り切って進むことがスコアアップの鍵です。

まとめ:T/F/NGは「論理パズル」である

True/False/Not Givenは、英語の読解力だけでなく、論理的思考力が試されるパートです。 「なんとなく」で解くのをやめ、「矛盾があるか(False)」「情報がないか(Not Given)」をロジカルに仕分ける訓練をすれば、ここは確実な得点源になります。

もし、独学で「論理的な読み方」が身につかない、解説を読んでも納得できないという場合は、プロの指導で「思考の癖」を矯正することをおすすめします。

IELTSのスコアアップなら「ELT」

ELTでは、日本人特有の「行間を読んでしまう癖」を矯正し、IELTS特有の論理的読解法をマンツーマンで指導します。 Readingのスコアが6.0で停滞している方は、ぜひ無料カウンセリングで「解き方のコツ」を体験してください。

執筆者について

田中 達也

田中 達也

ELT日本法人 代表

早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

LinkedIn