「将来は東京で子どもをインターナショナルスクールに入れたい。でも種類が多すぎて、どこから調べればいいか分からない…」
そんな悩みを抱える保護者の方へ。一口に「インター」と言っても、カリキュラムや校風は千差万別です。ここを間違えると「こんなはずじゃなかった」というミスマッチが起きかねません。
この記事では、英語指導・進学サポートを行うELTが、インター初心者がまず押さえておくべき「カリキュラムの種類」と「東京の主要なインターナショナルスクール」を整理して解説します。
1. インターナショナルスクールとは?
インターナショナルスクール(以下「インター」)とは、一般的に以下の特徴を持つ学校を指します。
- 多国籍環境: 様々な国籍の子どもが共に学ぶ
- 英語での授業: 校内公用語・授業言語が主に英語
- 国際カリキュラム: 日本の学習指導要領ではなく、海外基準(IB、英、米など)を採用
注意点:
日本の学校教育法上は「各種学校」扱い、または無認可のケースが多くあります。そのため、「日本の高校・大学への進学資格(卒業資格)が得られるか」は、進路を考える上で非常に重要なチェックポイントになります。
2. 【比較表】東京のインターで選べる4つの「カリキュラム」
インター選びの第一歩は「どのカリキュラムで学ぶか」を決めることです。東京にある主な4タイプを比較表にまとめました。
種類 | 特徴 | 向いている家庭 |
① IB(国際バカロレア) | 探究型学習。世界的に通用する入学資格が得られる。学習負荷は高め。 | 海外・国内両方の大学進学を視野に入れたい。汎用性を重視する。 |
② 英国式(British) | A-Levelなど専門性を深める教育。伝統的で規律を重んじる傾向がある。 | 本格的なイギリス教育を受けさせたい。英国・欧州・豪州への進学希望。 |
③ 米国・カナダ式 | 単位制で自由度が高い。APプログラムなどで北米大学進学に有利。 | アメリカ・カナダの大学へ進学したい。個性を伸ばす教育を好む。 |
④ 独自・バイリンガル | 独自の国際教育+日本語教育も重視。老舗校に多い。 | 日本語力も落とさず、バイリンガルに育てたい。 |
3. 東京の主要インターナショナルスクール一覧(エリア・特徴別)
ここでは、インター初心者なら名前を押さえておきたい東京の代表的なスクールを紹介します。
※学費や募集要項は変動するため、必ず各校の公式サイトをご確認ください。
3-1. IB(国際バカロレア)一貫・IB重視のスクール
世界ランキング上位の実績校や、近年人気の学校です。
Kインターナショナルスクール東京(KIST)
エリア: 江東区白河(清澄白河)
特徴: 世界のIB校ランキングでも上位常連。学習レベルが非常に高く、難関大学への進学実績が豊富。「アカデミック重視」のご家庭向け。
公式サイト
アオバジャパン・インターナショナルスクール(A-JIS)
エリア: 練馬区光が丘 / 目黒区青葉台
特徴: 日本人家庭の受け入れにも積極的で、探究学習やSTEAM教育に注力。「日本人が入りやすいIB校」としても知られます。
公式サイト
東京インターナショナルスクール(TIS)
エリア: 港区南麻布(今後、高輪ゲートウェイシティへ移転拡大予定)
特徴: 約70カ国の生徒が学ぶ多国籍環境。「デジタル×探究」など先進的な教育で知られます。
公式サイト
清泉インターナショナルスクール(Seisen)
エリア: 世田谷区用賀
特徴: カトリック系女子校。モンテッソーリ教育(幼稚部)やIBプログラムを通じ、きめ細かい女子教育を行います。
公式サイト
3-2. 英国式(ブリティッシュ)カリキュラム
ブリティッシュ・スクール・イン・東京(BST)
エリア: 港区麻布台ヒルズ(小)/ 世田谷区昭和女子大内(中高)
特徴: 日本における英国式教育の代表格。駐在員家庭(Expat)が多く、非常に国際的な環境です。
公式サイト
マルバーン・カレッジ東京
エリア: 小金井市
特徴: 2023年開校の新しい英国名門校。緑豊かな環境で、IBプログラムも融合させた教育を提供します。
公式サイト
3-3. 米国式・カナダ式カリキュラム
アメリカンスクール・イン・ジャパン(ASIJ)
エリア: 調布市(メイン)/ 港区六本木(ELC)
特徴: 100年以上の歴史を持つ日本最大級のインター。施設が充実しており、北米大学への進学に圧倒的な強みを持ちます。
公式サイト
カナディアン・インターナショナルスクール(CIS)
エリア: 品川区北品川
特徴: カナダの州教育省認定校。カナダの高校卒業資格が得られるため、カナダや日本の大学受験資格を得やすいのがメリットです。
公式サイト
3-4. 歴史ある老舗・バイリンガル重視
西町インターナショナルスクール
エリア: 港区元麻布
特徴: 「毎日1時間の日本語授業」が必修。英語力だけでなく、日本人としてのアイデンティティや言語力も大切にする名門校です。
公式サイト
セント・メリーズ・インターナショナルスクール
エリア: 世田谷区瀬田
特徴: 名門男子校インター。学業だけでなく、スポーツや芸術、ボランティア活動など文武両道を掲げています。
公式サイト
4. 失敗しないための「学校選びチェックリスト」
気になる学校が見つかったら、以下のポイントを確認しましょう。
① 認定団体(Accreditation)の有無
その学校が国際的な教育水準(WASC, CIS, IBなど)の認定を受けているか確認してください。これは、将来「大学の入学資格」を得るために必須となる場合があります。
② 日本語教育の扱い
Aタイプ: 日本語授業は週数回のみ(家庭でのサポートが必須)
Bタイプ: 毎日必修(西町など、ある程度の国語力を学校で維持できる)
「将来、日本の中学・高校受験をする可能性があるか?」によって、選ぶべきタイプが変わります。
③ 親の関わりと英語力
PTA活動や学校からの連絡は基本的に英語です。「保護者の英語力」が入学条件に含まれる学校もあれば、日本人スタッフがサポートしてくれる学校もあります。
5. ELTが見てきた「インター検討」の成功ステップ
ELTは、インター受験や在籍生の学習サポートを数多く行っています。スムーズなインター進学のために、以下のステップをおすすめしています。
- 家族で「目的」を言語化する
「なぜインターか?」「将来は海外大学か、国内医学部か?」など、ゴールによって選ぶべきカリキュラム(IBか、英国式か等)が変わります。
- 「カリキュラム × エリア」で3校に絞る
通学時間は重要です。毎日の送迎やお弁当の有無を含め、現実的に通える範囲でリストアップしましょう。
- 英語力の「地ならし」は早めに
人気のインターほど、入学時から高い英語力が求められます。特にYear 1(小1相当)以降の編入では、ネイティブに近い英語力が必須となるケースがほとんどです。
「うちの子に合う学校はどこ?」と迷ったら
インターナショナルスクール選びは、お子さまの将来を左右する大きな決断です。
もし、
「英語力に不安があるけれど、今から準備して間に合う?」
「IBとアメリカ式、うちの子の性格にはどっちが合う?」
といった疑問をお持ちでしたら、ぜひ一度ELTにご相談ください。
ELTでは、ご家庭の教育方針に合わせた「学校選びのアドバイス」から、合格に必要な「英語力の土台作り」、そして入学後の「アカデミックサポート」まで、一貫してサポートいたします。
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