IELTS(アイエルツ)受験を決めた時、多くの日本人学習者が最も不安を感じるのが「ライティング(Writing)」です。
「留学に必要なスコア(Band 6.0〜6.5)を取れる気がしない」
「そもそも、どんな問題が出るのか想像もつかない」
そんな不安を抱えていませんか?実は、IELTSライティングは「センス」で書くものではなく、「採点基準(ルール)」に合わせて書くパズルのような試験です。
本記事では、元IELTS試験官が在籍するELTの知見に基づき、試験の仕組み、具体的な過去問例、そして初心者が最短で目標スコアに届くための勉強法を解説します。
この記事で分かること
- 試験概要: 時間配分、文字数、PC受験とペーパー受験の違い
- 過去問例: 実際にどのようなグラフやテーマが出題されるか
- 採点基準: 元試験官は「答案のどこ」を見て点数を決めるのか
- 学習法: 今日から始められる3ステップ対策
1. IELTSライティングの基本スペック
ライティングは2つの課題(Task)で構成されています。
【表1】IELTSライティング試験概要
項目 | Task 1 | Task 2 | 合計 |
形式 | 情報の要約・報告 | エッセイ(意見論述) | 記述式 |
推奨時間 | 20分 | 40分 | 60分 |
必要語数 | 150語以上 | 250語以上 | - |
配点比率 | 1/3 (約33%) | 2/3 (約66%) | 100% |
元試験官のアドバイス:
初心者がやりがちな最大のミスは、「Task 1に時間をかけすぎること」です。配点はTask 2の方が2倍高いので、どんなにTask 1が終わっていなくても、20分経過したらTask 2に移るのが鉄則です。
2. どんな問題が出る?(モジュール別・過去問例)
IELTSには「アカデミック(留学用)」と「ジェネラル(移住・就職用)」があり、Task 1の内容が大きく異なります。
Task 1:事実を客観的に伝える(20分)
【アカデミック】図表描写
グラフや地図を見て、客観的な事実を要約します。「私はこう思う」という意見は一切書きません。
- 出題例:
The chart below shows the number of men and women in further education in Britain in three periods and whether they were studying full-time or part-time.
(下のグラフは、英国における高等教育を受けている男女の数と、フルタイム・パートタイムの内訳の推移を示しています。主要な特徴を要約し、報告してください。)
【ジェネラル】手紙作成
友人、大家、上司などに対して、状況に合わせた手紙を書きます。
- 出題例:
You recently bought a piece of equipment for your kitchen but it did not work. Write a letter to the shop manager.
(最近キッチン用品を買いましたが動きませんでした。店長に手紙を書き、問題を説明し、どうして欲しいか伝えてください。)
Task 2:意見を論理的に伝える(40分)※共通
【共通】エッセイライティング
社会的なトピックについて、自分の意見を論理的に述べます。正解のない問いに対し、「なぜそう思うか」を説得力を持って伝える力が試されます。
- 出題例:
Some people think that strict punishments for driving offences are the key to reducing traffic accidents. Others, however, believe that other measures would be more effective. Discuss both these views and give your own opinion.
(交通違反への厳罰化こそ事故削減の鍵だと考える人もいれば、他の対策の方が有効だと考える人もいます。双方の意見を論じ、あなたの意見を述べなさい。)
3. 元試験官はここを見る!4つの採点基準
ここが最も重要です。IELTSは試験官の「感覚」ではなく、公開されている4つの採点基準に基づいて機械的に採点されます。
- Task Achievement / Response(課題達成度)
ここを見る: 聞かれたことに全て答えているか?(Task 2なら「両方の意見」と「自分の意見」の3つ全部触れているか?)
- Coherence & Cohesion(一貫性とまとまり)
ここを見る: 段落分けは適切か? 話がいきなり飛んでいないか? 「Firstly, However」などのつなぎ言葉は自然か?
- Lexical Resource(語彙力)
ここを見る: 同じ単語(good, bad, thinkなど)ばかり繰り返していないか? トピックに適した自然なコロケーション(語の組み合わせ)を使えているか?
- Grammatical Range & Accuracy(文法)
ここを見る: 中学英語だけでなく、関係代名詞や仮定法などの「複文」を使えているか? ミスはどれくらい少ないか?
元試験官のアドバイス:
初心者は「難しい単語(Lexical)」を使おうとして自爆しがちです。しかし、Band 6.0を狙う段階で最も重要なのは「課題達成度(問いに答える)」と「一貫性(段落構成)」です。この2つを守るだけで、大きく崩れることはありません。
4. 初心者がまずやるべき3ステップ勉強法
いきなり書き始めても挫折します。以下の手順で進めてください。
Step 1: 「型(テンプレート)」をインプットする
IELTSライティングは「構成」が決まっています。自己流で書かず、まずは型を覚えましょう。
- Task 1の型: 導入(パラフレーズ) → 全体の要約(Overview) → 詳細1 → 詳細2
- Task 2の型: 導入(意見提示) → ボディ1(理由1) → ボディ2(理由2) → 結論
Step 2: 時間を計らずに「写経」する
公式問題集の巻末にある「Model Answer(模範解答)」を書き写してみてください。「こういう表現を使えばいいのか」「段落はこう変えるのか」というリズムが手で覚えられます。

IDP Education IELTS公認問題集
Step 3: プロのフィードバックを受ける
これが最短ルートです。ライティングは「自分で自分の採点ができない」科目です。
「文法的には合っているけど、ネイティブはそう言わない」という表現は、独学では気づけません。
本気でスコアを上げたい方へ:元試験官による指導が必要な理由
IELTSライティングで目標スコアを取るために最も重要なのは、「今の自分の文章が、試験官にどう見えているか」を知ることです。
- 「構成は良いが、語彙が不自然」なのか?
- 「英語は綺麗だが、論点がズレている」のか?
これは、市販の参考書やAIの添削では正確に判断できません。
ELTが選ばれる理由
ELTは、日本で唯一、講師全員がネイティブスピーカーであり、その多くが「元IELTS試験官」や英語教育の有資格者です。
- 元試験官の視点: 「採点基準の裏側」を知り尽くした講師が、あなたのエッセイを採点官目線で添削します。
- 日本人の弱点を熟知: 日本人学習者が陥りやすい「直訳調の英語」や「論理の飛躍」を的確に修正します。
独学で何ヶ月も悩み続ける前に、まずはプロの視点を取り入れてみませんか?
まずは無料体験レッスンにお申し込みください。




