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IELTSスピーキング初心者ガイド|試験内容・頻出トピック・まずやるべき対策

公開:
2026年最新
IELTSスピーキング初心者ガイド|試験内容・頻出トピック・まずやるべき対策 - ELT英会話 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

IELTS(アイエルツ)のスピーキングは、PCに向かって話すTOEFLなどの試験とは異なり、試験官との1対1の「対面面接(インタビュー)」形式で行われます。

「ネイティブの試験官と10分以上も話すなんて緊張する」

「何を聞かれるのか分からなくて怖い」

そう感じる初心者の方も多いでしょう。しかし、IELTSスピーキングは日常会話のセンスを問うものではなく、「決まったパターン」「採点基準」が存在するテストです。これらを知っているだけで、スコアは確実に伸びます。

本記事では、元IELTS試験官が在籍するELTの知見に基づき、試験の流れ、実際の質問例、そして初心者がBand 6.0を目指すための学習法を解説します。

この記事で分かること

  • 試験概要: 全体の流れと所要時間(Part 1〜3)
  • 過去問例: 実際にどんなことを聞かれるのか(自己紹介から議論まで)
  • 採点基準: 「発音が良ければ高得点」という誤解と正しい評価ポイント
  • 学習法: 独学でできること・できないこと

1. IELTSスピーキングの基本スペック

まずは全体像を把握しましょう。試験は3つのパートに分かれており、合計で11〜14分間行われます。

【表1】IELTSスピーキング試験概要

パート

形式

時間

内容

Part 1

インタビュー

4〜5分

自己紹介、家族、仕事、趣味などの「身近な話題」について短く答える。

Part 2

スピーチ

3〜4分

渡されたカード(トピック)について、1分間準備し、最大2分間一人で話し続ける。

Part 3

ディスカッション

4〜5分

Part 2に関連した「抽象的・社会的なテーマ」について、試験官と議論する。

元試験官の豆知識:

試験全体が録音されますが、これは試験官の採点が正しいかを後でチェックするためです。目の前の試験官がその場で点数を決めているため、「目の前の相手とコミュニケーションを取ろうとする姿勢」(アイコンタクトや笑顔)も重要です。

2. どんなことを聞かれる?(パート別・質問例)

パートごとに聞かれる内容の「深さ」が異なります。

Part 1:あなた自身のこと(Introduction & Interview)

「あなた(受験者)」についての個人的な質問です。正解・不正解はなく、リラックスして答えるウォーミングアップの役割もあります。

頻出トピック:

  • Work or Study(仕事か学生か)
  • Hometown(故郷)
  • Home / Accommodation(住まい)
  • Hobbies(趣味)

質問例:

Do you work or are you a student?

Do you like your job? Why?

What do you usually do on weekends?

Part 2:2分間スピーチ(The Long Turn)

「Cue Card(キューカード)」と呼ばれるトピックカードと、メモ用紙・鉛筆が渡されます。1分間の準備時間の後、そのトピックについて話し続けます。

頻出トピック:

  • 人(尊敬する人、親友など)
  • 場所(旅行先、カフェ、歴史的な建物)
  • 物(買ったもの、プレゼント、本)
  • 経験(成功体験、遅刻した経験)

質問例(Cue Card):

Describe a book you read recently.

You should say:

  • what it was
  • when you read it
  • what it was about
  • and explain why you liked or disliked it.

Part 3:社会的な議論(Discussion)

Part 2のテーマを広げた、より抽象的な質問が飛んできます。ここでは「私」の話ではなく、「一般論(社会、人々、政府など)」として答える力が求められます。

質問例(Part 2で「本」が出た場合):

Do people in your country read more nowadays compared to the past?

(昔に比べて、あなたの国の人々は本を読みますか?)

Do you think electronic books will replace paper books in the future?

(電子書籍は将来、紙の本に取って代わると思いますか?)

3. 点数はどう決まる? 4つの採点基準

「発音がネイティブみたいじゃないとダメ?」と心配する必要はありません。IELTSは以下の4つの観点で採点されます。

  1. Fluency & Coherence(流暢さと一貫性)

    ポイント: 「沈黙」せずに話し続けられるか? 話の流れが論理的か?

    対策: "Well...", "Let me see..." などのつなぎ言葉(Fillers)を使って間を持たせる練習が有効です。

  2. Lexical Resource(語彙力)

    ポイント: 同じ単語(good, bad, happy)を繰り返さず、適切な言い換え(Paraphrase)ができているか?

  3. Grammatical Range & Accuracy(文法)

    ポイント: ミスがあっても通じればOK(Band 6.0レベル)。ただし、中学英語だけでなく、関係代名詞などの「長い文」を使おうとしているかが見られます。

  4. Pronunciation(発音)

    ポイント: ネイティブのようなアクセントである必要はありません。「相手にとって聞き取りやすいか(Intelligibility)」が評価されます。

4. 初心者がまずやるべき3ステップ勉強法

「英語を話すのが苦手」という方が、まずBand 6.0(留学の最低ライン)を目指すための手順です。

Step 1: 頻出トピックの「ネタ」を作る

IELTSで聞かれることはある程度決まっています。「仕事」「趣味」「故郷」については、いつ聞かれても答えられるようにスクリプト(台本)を作って練習しておきましょう。

特にPart 2は、1分で話を組み立てるのが難しいため、「好きな本」「思い出の場所」などの鉄板ネタを用意しておくのが定石です。

Step 2: 自分の声を「録音」する

これが最も嫌で、最も効果的な練習です。

質問に対して答えている自分の声をスマホで録音し、聞いてみてください。「あー」「えーっと」が多すぎる、声が小さい、文法がめちゃくちゃ...という現実に気づくことが、改善の第一歩です。

Step 3: ネイティブのフィードバックを受ける

スピーキングは独学が最も難しい科目です。

  • 「文法は合っているけど、その表現は不自然」
  • 「質問の意図と答えがズレている」

    これらは自分では気づけません。特にBand 6.0以上を狙うなら、IELTSの採点基準を知っている講師に聞いてもらう必要があります。

日本人の弱点を知り尽くした「元試験官」と練習しませんか?

スピーキング対策で最も重要なのは、「本番と同じ形式で、プロに評価してもらうこと」です。

オンライン英会話はたくさんありますが、IELTS対策においては「ただのお喋り」ではスコアは伸びません。「試験官がどこで減点し、どこで加点するか」を知っている講師との練習が必要です。

ELTの強み

ELTは、講師の100%がネイティブスピーカーであり、その多くが「元IELTS試験官」「大学での指導経験者」です。

  • 本番さながらの模擬テスト: 試験官の視点で、現在のスコアを正確に診断します。
  • 日本人特有の弱点を修正: 「沈黙してしまう」「回答が短すぎる」といった日本人の癖を矯正し、スコアが出る話し方を指導します。

「自分の英語がどれくらい通用するか知りたい」 「まずはIELTSの雰囲気を体験してみたい」

そんな方は、ぜひ無料体験レッスンをお試しください。

よくある質問

全く問題ありません。IELTSはイギリス発祥の試験ですが、アメリカ、オーストラリア、カナダなど、どの国のアクセントでも公平に採点されます。無理にイギリス英語に変える必要はありません。

はい、聞き返してください。 "Could you repeat that, please?" と聞くことは減点対象にはなりません。分からないまま見当違いな答えをする方がスコアが下がります。

はい、OKです。IELTSは「知識」や「真実」を問うテストではなく「英語力」を測るテストです。例えば「週末何をした?」と聞かれて、本当は寝ていただけでも「映画を見に行きました」と答えて話を広げられるなら、そちらの方が高評価になります。

執筆者について

田中 達也

田中 達也

ELT日本法人 代表

早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

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