メインコンテンツにスキップ
体験レッスンカウンセリング付

英検®1級 合格へのロードマップ|単語・長文・面接対策のすべて【決定版】

公開:
2026年最新
英検1級 合格へのロードマップ|単語・長文・面接対策のすべて【決定版】 - ELT英会話 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

「英検1級に挑戦したいが、単語レベルが高すぎて挫折した」

「一次試験は通る自信があるが、二次試験の即興スピーチが怖い」

英検1級は、合格率約10%と言われる英語学習者の「最終目標(Final Goal)」です。

TOEIC満点保持者や通訳案内士ですら不合格になるこの試験は、単なる英語力だけでなく、高度な社会教養と論理的発信力が問われます。

さらに、英検1級にはS-CBT(PC受験)が存在しません。チャンスは年3回の本会場受験のみ。

だからこそ、無駄な努力をしている暇はありません。

本記事では、10,000語を超える語彙の壁を突破する単語戦略から、二次試験で沈黙しないためのスピーチの型まで、合格に必要なすべてのノウハウを網羅しました。

英検1級挑戦前:実力診断チェックリスト

対策を始める前に、あなたが「戦える状態」にあるか確認しましょう。

  • [ ] 英検準1級に合格してから1年以上、学習を継続している
  • [ ] TOEIC L&R 900点 または IELTS 7.0 以上のスコアを持っている
  • [ ] TIMEThe Economistの記事を、辞書なしで大意把握できる
  • [ ] 時事問題(政治・環境・技術)に関心があり、日本語でも意見が言える
  • [ ] 英語で200語程度のエッセイを書く練習をしたことがある

もし3つ以上チェックがつかない場合、まずは「準1級の復習」や「英字新聞の多読」から始めるのが近道です。

1. 英検1級の「現在地」:難易度と合格点

合格率とレベル感

  • 合格率: 一次試験は約10%前後。二次試験は約60%ですが、一次突破者のレベルを考えると狭き門です。
  • レベル: 大学上級〜大学院レベル。CEFRではC1に相当します。
  • 必要な語彙: 約10,000〜15,000語。ネイティブの知識層と同等です。

理想の得点モデル(合格ライン:CSE 2028 / 2630)

英検1級は「満点を目指す試験」ではありません。「捨てる問題」と「稼ぐ問題」を明確にする戦略が合否を分けます。

分野

目標得点率

戦略ポイント

単語 (Vocab)

70% (18/25問)

マニアックな単語が出ても深追いしない。7割取れれば十分合格圏内。

長文 (Reading)

80% (21/26問)

空所補充・内容一致は得点源。速読力が鍵。

英作文 (Writing)

80% (26/32点)

ここが最大の得点源。 テンプレート通りに書けば安定して高得点が取れる。

リスニング

70% (19/27問)

Part 2(学術講義)は難関。Part 1(会話)とPart 3(Real-Life)で稼ぐ。

2. 【一次試験】最大の壁「15,000語」の語彙戦略

英検1級受験者の9割が「単語(Vocabulary)」で挫折します。『出る順パス単』だけではカバーしきれない現実があります。

単語学習の3ステップ

  1. 出る順パス単』を完璧にする

    まずは基本です。これだけで大問1の正答率は5〜6割確保できます。

【音声アプリ対応】英検1級 でる順パス単 5訂版 (旺文社英検書)

【音声アプリ対応】英検1級 でる順パス単 5訂版 (旺文社英検書)

Amazonで見る
  • 文で覚える単熟語』で文脈の中で覚える

    単語の「使われ方(Collocation)」を知らないと、長文やリスニングで反応できません。

  • 【音声アプリ対応】英検1級 文で覚える単熟語 4訂版 (旺文社英検書)

    【音声アプリ対応】英検1級 文で覚える単熟語 4訂版 (旺文社英検書)

    Amazonで見る
  • 英字新聞・洋書からの「拾い読み」

    最新の出題傾向は、実際のニュース記事から採用されます。分からない単語を推測する力も同時に養います。

  • プロのアドバイス:

    大問1(短文空所補充)は12分〜15分で解き終えるのが鉄則です。悩んでも答えは出てきません。「知らなければ飛ばす」勇気が、長文読解の時間を生み出します。

    3. 【一次試験】新形式ライティング(要約)攻略

    2024年度からのリニューアルで、従来の「意見論述(Argumentation)」に加え、「要約(Summarization)」問題が追加されました。

    要約問題(Summary)のコツ

    • パラフレーズ(言い換え): 本文の表現をそのまま使うと減点されます。類義語や構文を変えて表現しましょう。
    • 構成: 「主題(Main Idea)」+「主要な詳細(Key Details 2〜3点)」の構成を崩さないこと。
    • 文字数: 指定された語数(90〜110語程度)に収める要約力が問われます。

    意見論述(Essay)の鉄板構成

    1. Introduction: 自分の立場(Agree/Disagree)を明確にする。
    2. Body 1: 理由①(経済的視点など)。
    3. Body 2: 理由②(環境・社会的視点など)。
    4. Body 3: 理由③(将来の展望など)。
    5. Conclusion: まとめ(再主張)。

    4. 【二次試験】沈黙はNG!面接スピーチ対策

    二次試験は、試験官2名(ネイティブ・日本人)の前で、与えられた5つのトピックから1つを選び、2分間の即興スピーチを行い、その後質疑応答(Q&A)を受けます。

    頻出トピック&回答の切り口リスト

    1級のトピックは多岐にわたりますが、頻出テーマには「型」があります。

    テーマ

    頻出トピック例

    回答の切り口(Arguments)

    科学技術

    AIの進化、宇宙開発の是非

    Pros: 生産性向上、新発見 / Cons: 失業、倫理的問題、コスト

    環境

    脱炭素、プラスチック規制

    Pros: 持続可能性、生態系保護 / Cons: 経済成長への悪影響、途上国の負担

    社会・政治

    ベーシックインカム、死刑制度、移民

    Pros: 人権、多様性、貧困対策 / Cons: 財源不足、治安悪化、文化的摩擦

    Q&Aで沈黙しないための「魔法のフレーズ」

    • 時間稼ぎ: "That’s a very intriguing question. Let me think for a second..."
    • 聞き返し: "Could you rephrase that question, please?"
    • 部分否定: "I agree with you to some extent, but I also think that..."

    重要なのは「Attitude(態度)」です。

    完璧な英語でなくても、コミュニケーションを取ろうとする姿勢、堂々と目を見て話す態度が評価点(Attitude)に大きく響きます。

    5. 結論:独学の限界を感じたら

    英検1級は、単語暗記までは独学で可能ですが、ライティングの添削とスピーチの模擬練習は、プロのフィードバックがないと限界があります。

    特に年3回しかないチャンスを無駄にしないためには、効率的な対策が不可欠です。

    ELT|英検1級対策コース

    ELTでは、イギリス名門校出身ネイティブ講師や、英検1級指導実績豊富なネイティブ講師が、あなたの「合格へのラストワンマイル」をサポートします。

    • ライティング添削: 論理構成の弱点や、より洗練された語彙表現を指導。
    • 模擬面接: 本番同様の緊張感の中で、即興スピーチとQ&Aの「切り返し力」を鍛えます。
    • 時事英語: The Economistなどの教材を使い、背景知識と読解力を同時に強化。

    執筆者について

    田中 達也

    田中 達也

    ELT日本法人 代表

    早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

    LinkedIn

    関連記事