「親の面接は何とか準備できたけれど、子供は何をさせられるの?」
「英語で遊ぶだけと聞いたけれど、うちの子は人見知りだし心配……」
インターナショナルスクール入試において、子供の試験内容はブラックボックスになりがちです。特に幼稚園〜小学校低学年で行われる「行動観察(Playdate Assessment)」は、単なる遊びに見えて、実は合否を分ける重要なチェックポイントが隠されています。
本記事では、年齢別の試験内容(タスク)と、先生が見ている評価基準を具体的に解説し、家庭で楽しくできる対策法をご紹介します。
1. 【幼稚園〜小1】行動観察(Playdate Assessment)の全貌
幼稚園(Early Years)から小学校1年生(Grade 1)程度の入試では、筆記試験よりも「集団行動ができるか」を見る行動観察がメインです。親と離れ、先生や他の子供たちと数十分〜1時間程度遊ぶ中で、以下の4点が厳しくチェックされます。
① 母子分離(Separation)
- 試験内容: 親が教室の外に出る、または別室に移動する際、泣かずにバイバイできるか。
- 評価基準: 多少泣いても、先生になだめられて気持ちを切り替え、遊びに参加できれば合格です。
- NG: 最後まで泣き叫んで親にしがみつき、教室に入れない場合は「まだ準備ができていない」と判断されることがあります。
② 社会性:シェアと順番(Sharing & Turn-taking)
- 試験内容: ブロックやレゴ遊びの中で、おもちゃの取り合いになった時の反応を見ます。
- 評価基準: おもちゃを独り占めせず "Here you go." と貸せるか、"My turn?" と順番を待てるか。
- NG: お友達を押したり、おもちゃを投げたりする攻撃的な行動(Aggression)は厳しく見られます。
③ 指示理解(Following Instructions)
- 試験内容: "Circle time!"(集まって)や "Clean up time!"(お片付け)の合図に反応できるか。
- 評価基準: 英語が完全に分からなくても、周りの子を見て真似して動ければOKです。
- 練習法: 家でも "Clean up!" の歌をかけながら競争で片付けるゲームをすると効果的です。
④ 参加意欲(Participation)
- 試験内容: 手遊び歌(Head, Shoulders, Knees and Toesなど)やダンス。
- 評価基準: 恥ずかしがっても良いので、輪に入ろうとする姿勢があるか。棒立ちで全く動かないよりも、間違えてもニコニコ参加する子が好まれます。
2. 家庭でできる!合格力を高める「遊び」と「タスク」
机に向かう勉強ではなく、親子で遊びながらできる対策が最も効果的です。
サイモン・セイズ(Simon Says)
英語の指示を聞き取るリスニング力を鍛える定番ゲームです。
- ルール: 親が "Simon says, touch your nose!" と言ったら鼻を触る。"Simon says" と言わずに "Touch your nose!" と言った時は動いてはいけない。
- 効果: 楽しみながら "Touch" "Stand up" "Sit down" などの動作動詞(Action Verbs)を覚えられます。
読み聞かせ&クイズ(Storytime Quiz)
英語の絵本を読んだ後、簡単な質問をします。
- 親: "Where is the rabbit?"(ウサギさんはどこ?)
- 子: 指をさす(Pointing)だけでもOK。
- レベルアップ: "What color is the apple?" → "Red!" と単語で答える練習へ。
ロールプレイ(ごっこ遊び)
ぬいぐるみを先生に見立てて、初対面の挨拶を練習します。
- タスク: "Hello, what's your name?" と聞かれたら、目を見て(Eye Contact)名前を言う。
- ポイント: 日本の子供はモジモジして下を向きがちです。「お目目を見てニコッとする」練習だけでも、印象は大きく変わります。
3. 【小学生〜】英語インタビューとアカデミックタスク
小学校中学年(Grade 2〜3)以上になると、先生との1対1の対話(Interview)や、基礎学力を見るタスクが加わります。
頻出質問と回答のコツ
英語力だけでなく、「自分の意見(Opinion)」を言えるかが鍵です。
質問例 | 回答のヒント (One step further) |
What is your favorite subject? | 単に "Math." で終わらせず、 |
What do you do on weekends? | "I play soccer." に加えて、 |
Tell me about your favorite book. | あらすじを全部言う必要はありません。 |
アカデミックタスクの例
- リーディング: その場で短い洋書(Oxford Reading Treeなど)を音読し、"What happened to the dog?" と内容を聞かれる。
- 算数: "If you have 5 apples and eat 2, how many left?" といった口頭試問や、簡単な計算プリント。
4. オンライン面接・動画提出(Video Essay)の攻略法
Zoom面接や、事前に録画した動画(Video Essay)を提出させる学校も増えています。ここでは対面とは違う注意点があります。
Show and Tell(宝物紹介)
「好きなものを一つ紹介して」という課題がよく出ます。
- 準備: お気に入りのぬいぐるみやレゴ作品を用意する。
- 構成:
- This is my... (これは私の〜です)
- I like it because... (〜だから好きです)
- Thank you! (最後は笑顔で)
- ポイント: カンペ(台本)を棒読みするのはNG。カメラに向かって、自分の言葉で話しているように見せることが大切です。
【厳重注意】プロンプティング(Prompting)は禁止
オンライン面接で親が画面の外から「ほら、サンキューは?」と囁いたり、答えを教えたりする行為(Prompting)は、面接官にすぐバレます。 視線がチラチラ横に動くと「自立していない」と判断され、マイナス評価になります。練習はしっかり行い、本番は子供を信じて見守りましょう(または画面外へ退室しましょう)。
まとめ:完璧な英語よりも「伝えようとする心」
インターナショナルスクールの面接官は、子供の文法ミスを細かく減点したりはしません。
彼らが見ているのは、「分からない時に黙り込まず、知っている単語やジェスチャーで伝えようとする姿勢(Communication Strategy)」です。
もし答えに詰まっても、"I don't know." や "Please say again." と言えれば、それは立派なコミュニケーション能力として評価されます。
ご家庭では「英語を教える」のではなく、「英語を使って遊ぶ楽しさ」を体験させてあげてください。そのリラックスした笑顔こそが、合格への一番の近道です。
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