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IELTS Writingでよくあるミス10選と対策|プロが教える「もったいない減点」回避リスト

公開:
2026年最新
IELTS Writingでよくあるミス10選と対策|プロが教える「もったいない減点」回避リスト - ELT英会話 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

「一生懸命書いたのに、なぜかスコアが6.0から上がらない……」 「文法ミスは減らしたつもりなのに、返却されたスコアが低い」

IELTS Writing(ライティング)において、多くの受験者が「自分の何がいけなかったのか分からない」という状態に陥っています。実は、スコアが伸びない原因の多くは、新しい単語を知らないことではなく、無意識に犯している「減点対象のミス」にあります。

IELTSは「加点法」であると同時に、不適切な表現やルール違反があれば容赦なく引かれる「減点法」の側面も持っています。つまり、ミスを減らすことは、新しい単語を覚えるよりも即効性のあるスコアアップ術なのです。

本記事では、プロの採点官が真っ先にチェックする「日本人がやりがちな10の減点ミス」を、具体的なNG例・OK例とともに解説します。

1. 【Task Response】構成と内容のミス

まずはエッセイの根幹に関わるミスです。「英語は書けているのに点が低い」人は、ここを直すだけで評価がガラリと変わります。

Mistake 1: テンプレートの丸暗記 (Memorised Phrases)

「書き出しに困るから」と、ネットで拾った長文テンプレートを使っていませんか? 採点官はそれをすぐに見抜き、「機械的」と判断して評価対象から外します(語数にもカウントされない可能性があります)。

  • ❌ Mistake: "This essay will discuss both sides and give an opinion at the end." (このエッセイでは両方の側面を議論し、最後に意見を述べます。)
  • ⭕️ Correction: "Although online learning has certain benefits, I believe traditional classroom interaction is more significant because..." (オンライン学習には一定の利点があるが、私は従来の教室での交流の方が重要だと考える。なぜなら…)

【解説】 決まり文句で埋めるのではなく、そのトピックに対する具体的な論点と自分の立場を序論から自分の言葉で述べましょう。

Mistake 2: 自分の立場が不明確 (Unclear Position)

Task 2のエッセイでは、あなたの「ポジション(賛成・反対・中立など)」が明確でなければなりません。「どっちも一理ある」と濁して終わるのはBand 6止まりの典型です。

  • ❌ Mistake: "In conclusion, some people think X while others think Y. Both viewpoints have merit." (結論として、Xと考える人もいればYと考える人もいる。どちらにも利点がある。)
  • ⭕️ Correction: "In conclusion, although X has merit, I firmly believe that Y is the better approach." (結論として、Xにも利点はあるが、私はYの方が優れたアプローチだと強く信じている。)

【解説】 採点官は「あなた自身の考え」を知りたがっています。一般論(Some people say...)で終わらせず、必ず "I believe..." で自分の旗色を鮮明にしてください。

Mistake 3: 問いの一部に答えていない (Incomplete Response)

設問に「賛成か反対か?そしてその理由は?」とあるのに、理由しか書いていないケースです。

  • 対策: 設問のすべての指示("discuss both views", "give your opinion"など)に下線を引き、パラグラフごとに「この段落はどの指示に答えているか」を確認しましょう。

2. 【Coherence & Cohesion】つなぎと言葉遣いのミス

「アカデミックライティング(学術的文章)」には厳格な作法があります。日常会話のノリで書くと、それだけで減点対象になります。

Mistake 4: 接続詞の乱用 (Overuse of Linking Words)

文頭に必ず First, Second, Furthermore を置くのは、不自然で「機械的」な文章の典型です。

  • ❌ Mistake: "Firstly, the entertainment industry is lucrative. Secondly, it is popular. Furthermore, ..."
  • ⭕️ Correction: "First of all, the entertainment industry is lucrative. Another significant reason is its popularity..."

【解説】 接続詞ばかりに頼らず、指示語(This/That)や「Another reason is...」のようなフレーズを使って、バリエーション豊かにつなぎましょう。

Mistake 5: 口語表現・スラング (Informal Language)

IELTSは友達へのメールではありません。カジュアルな表現はNGです。

  • ❌ Mistake: "Kids nowadays can easily get info from the internet. The results were so-so."
  • ⭕️ Correction: "Children nowadays can easily obtain information from the internet. The results were mediocre."

【解説】

KidsChildren, GuysPeople, GetObtain/Receive, So-soAverage/Mediocre など、フォーマルな語彙を選びましょう。

Mistake 6: 短縮形の使用 (Contractions)

これは基本中の基本ですが、Band 7を目指すなら徹底してください。

  • ❌ Mistake: "It's clear that we can't solve this issue quickly."
  • ⭕️ Correction: "It is clear that we cannot solve this issue quickly."

【解説】

don't, can't, it's などの短縮形は「話し言葉」とみなされます。必ず do not, cannot, it is と書き下してください。

3. 【Lexical Resource & Grammar】語彙と文法のミス

「難しい単語」を使う必要はありません。「正しい組み合わせ」と「正確な文法」が命です。

Mistake 7: コロケーションの誤り (Wrong Collocations)

単語単体では合っていても、組み合わせが不自然なケースです。

  • ❌ Mistake: "He did a crime." / "We must do an effort."
  • ⭕️ Correction: "He committed a crime." / "We must make an effort."

【解説】 ネイティブは "do a crime" とは言いません。"commit a crime" が自然なセット(コロケーション)です。これを間違えると「不自然」と判断され、即減点になります。

Mistake 8: 文の区切りミス (Run-on Sentences)

2つの文をコンマ(,)だけでつなぐミスです。日本人に非常に多い間違いです。

  • ❌ Mistake: "Cigarettes affect smokers' health, they also affect bystanders."
  • ⭕️ Correction: "Cigarettes affect smokers' health. They also affect bystanders." (または "..., and they also...")

【解説】 英語では、接続詞なしにコンマだけで文をつなぐことはできません(Comma Splice)。ピリオドで切るか、and/becauseなどの接続詞を補いましょう。

Mistake 9: スペルミス (Spelling Mistakes)

IELTSで頻出する、間違えやすい単語トップ3です。これらを間違えるのは非常にもったいないです。

  1. Environment(❌ Enviroment):nを忘れがち。
  2. Government(❌ Goverment):ここもnが抜けやすい。
  3. Believe(❌ Beleive):ieの順序ミス。

【解説】 たった1文字のミスでもLexical Resourceの減点になります。特に environmentgovernment はエッセイで多用する単語なので、完璧に書けるようにしておきましょう。

Mistake 10: 主語と動詞の不一致 (Subject-Verb Agreement)

ケアレスミスの王様、「三単現のS」忘れです。

  • ❌ Mistake: "The government need to take action."
  • ⭕️ Correction: "The government needs to take action."

【解説】 文が長くなると主語を見失いがちです。見直しの際、「主語は単数か複数か? 動詞にSは必要か?」を必ずチェックしてください。

4. スコアを守る「見直し(Proofreading)」の技術

書きっぱなしで提出するのは、穴の空いたバケツで水を運ぶようなものです。高得点者は必ず「最後の3分」を見直しに充てています。

【残り3分のチェックリスト】

  1. タスク達成: 設問のすべての問いに答えているか?
  2. 文体: 短縮形(can't)や口語(kids)を使っていないか?
  3. 文法: 三単現のS、時制、文の区切り(コンマ)は正しいか?
  4. スペル: Environment などの頻出単語は合っているか?

まとめ:ミスを減らせばスコアは上がる

IELTS Writingのスコアアップにおいて、「ミスをしない」ことは「すごいことを書く」こと以上に重要です。 今回紹介した10のポイントは、意識さえすれば今日からすぐに直せるものばかりです。

自分のエッセイにこれらのミスが含まれていないか、一度見直してみてください。もし「自分では気づけない」「癖が直らない」という場合は、プロによる添削で客観的に矯正することをおすすめします。

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ELTでは、IELTSを知り尽くしたIELTS元試験官をはじめとするネイティブ講師が、あなたのエッセイを採点基準に基づいて一文一文添削します。「どこで減点されているか」「どう直せばBand 7.0になるか」を具体的に指導し、目標スコア達成をサポートします。

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執筆者について

田中 達也

田中 達也

ELT日本法人 代表

早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

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