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IELTSとTOEFLの違いを徹底比較|スコアが取りやすいのはどっち?【適性診断付】

公開:
2026年最新
IELTSとTOEFLの違いを徹底比較|スコアが取りやすいのはどっち?【適性診断付】 - ELT英会話 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

留学や海外移住を志したとき、最初にぶつかる壁が「IELTS(アイエルツ)とTOEFL(トーフル)、どっちを受けるべきか?」という問題です。

「TOEFLの方がメジャーだと思っていたけど、最近はIELTSの方がスコアが出やすいと聞いた」

「タイピングが苦手だから、IELTSの方がいいの?」

情報が錯綜して迷っている方も多いでしょう。結論から言うと、多くの日本人学習者にとっては「IELTSの方がスコアメイクしやすい」傾向にあります 。

本記事では、2024-2025年時点の最新データに基づき、両試験の違いを徹底比較。スペックだけでなく、あなたの「英語のタイプ」からベストな選択を導き出すための判断材料を提供します。

1. 【一覧表】IELTSとTOEFLの基本スペック比較

まずは試験時間や受験料などの基本データを見てみましょう。TOEFLは2023年に改定され、試験時間が大幅に短縮されています。

比較項目

IELTS Academic

TOEFL iBT (新形式)

試験時間

約2時間45分
※スピーキングは別日実施の場合あり

約2時間
※2023年7月より短縮

受験料

¥25,380〜¥27,500程度

US$195(約¥29,000)
※為替により変動

満点

9.0(0.5刻み)

120点(1点刻み)

スピーキング

対面面接(試験官と会話)

録音形式(PCに向かって話す)

解答方式

筆記またはタイピング選択可

タイピングのみ

結果発表

PC受験なら3〜5日後

4〜8日後

スコア換算の目安 一般的に、留学で求められるスコアの目安は以下の通りです 。

  • IELTS 6.0 ≒ TOEFL iBT 70〜80点
  • IELTS 6.5 ≒ TOEFL iBT 80〜90点
  • IELTS 7.0 ≒ TOEFL iBT 95点前後

2. 日本人に「IELTSが有利」と言われる3つの理由

なぜ、日本人にはIELTSが推奨されることが多いのでしょうか? その理由は、試験の形式が日本人の「英語の癖」や「弱点」をカバーしやすいからです。

① スピーキングが「対話」か「独り言」か

最大の違いはここです。

  • IELTS: 試験官と1対1で会話します。相手の顔が見えるため、緊張しても相槌を打ってくれたり、聞き取れない場合は「もう一度お願いします」と聞くことも可能です 。
  • TOEFL: パソコンに向かって、制限時間内に答えを吹き込みます。周囲の受験者が喋っている雑音の中で、マイクに向かって論理的に独り言を続けるには、高い集中力とタイムマネジメント能力が必要です 。

「機械相手だと緊張して頭が真っ白になる」という人にとって、コミュニケーションでカバーできるIELTSは大きなメリットです。

② リスニングの「先読み」ができるか

  • IELTS: 音声が流れる前に設問を読む時間があります。また、聞きながら答えを書き込むことができます 。
  • TOEFL: 長い講義(約5分)を聞き終わってから設問が表示されます。つまり、聞きながら詳細なメモを取り、記憶を保持する「要約力・記憶力」も同時に問われます 。

リスニングに苦手意識がある場合、キーワード待ち伏せができるIELTSの方が負担は軽くなります 。

③ 「複合スキル(Integrated Tasks)」の有無

TOEFLには、「読んで、聞いてから、口頭で要約する」といった統合問題(Integrated Tasks)が多く出題されます 。 これはつまり、「リスニングができなければ、スピーキングもライティングも全滅する」ことを意味します。 一方、IELTSは各技能が独立しているため、リスニングが苦手でも他のセクションへの影響を最小限に抑えられます 。

3. セクション別「難易度」の真実

「じゃあIELTSの方が簡単なの?」というと、一概にそうとは言えません。セクションによってはTOEFLの方が解きやすいと感じる人もいます。

Reading:専門用語 vs 設問の複雑さ

  • TOEFL: 文章自体がアカデミックで専門用語(生物学、地学など)が多いです。ただし、設問はすべて4択マークシートです 。
  • IELTS: 文章は一般誌レベルで読みやすいですが、設問形式が多様です。「穴埋め(スペルミス厳禁)」や「True/False/Not Given」など、正確な精読を求める記述式問題が難所となります 。

Writing:手書き vs タイピング

  • TOEFL: タイピング受験のみ。編集(コピペや削除)が容易で、文字数カウント機能もあります 。
  • IELTS: ペーパー受験なら手書き、PC受験ならタイピングです。

    ライティングに関しては、TOEFLの方が「書き直しが楽」「課題が短文化している」ため、近年は易しいと感じる人も増えています 。IELTSのエッセイは論理構成の採点基準が非常に厳格です。

4. あなたはどっち派?「適性診断チェックリスト」

最終的にどちらを選ぶべきか、以下のリストでチェックしてみましょう 。

【IELTS】が向いている人

  • [ ] 人と話す方が緊張しない(対面コミュニケーションが好き)
  • [ ] リスニングに自信がない(設問を先読みしたい)
  • [ ] PCのタイピングが遅い・苦手(手書きの方が思考整理しやすい)
  • [ ] 複数の技能を同時に使うのが苦手(読んで聞いて話す、など)
  • [ ] イギリス英語やオーストラリア英語に抵抗がない

【TOEFL】が向いている人

  • [ ] マイクに向かって独り言を話すのが得意(対人だと緊張する)
  • [ ] タイピングが速い(ブラインドタッチができる)
  • [ ] メモ取り(ノートテイキング)が得意
  • [ ] アメリカ英語に慣れ親しんでいる
  • [ ] 短期記憶力に自信がある

まとめ:迷ったら「公式問題」を一度解いてみよう

一般論として、日本人の英語学習スタイルにはIELTSの方がスコアが出やすいケースが多いです 。特にスピーキングとリスニングの形式が、TOEFLよりも心理的ハードルが低いためです。

しかし、タイピングが得意な人や、論理的に要約するのが得意な人は、TOEFLの方が高得点を狙えることもあります。まずは両方の公式無料模試(サンプル問題)を一度解いてみて、「肌に合う方」を選ぶのが最短ルートです 。

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執筆者について

田中 達也

田中 達也

ELT日本法人 代表

早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

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