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IELTS Writing Task 1 必須表現集|グラフ・図表を正確に描写する「言い換え」フレーズ完全版

公開:
2026年最新
IELTS Writing Task 1 必須表現集|グラフ・図表を正確に描写する「言い換え」フレーズ完全版 - ELT英会話 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

IELTS Academic Writing Task 1(グラフ・図表描写)において、多くの受験者が直面する壁があります。それは、「気づけば "increase" と "decrease" ばかり使ってしまい、文章が単調になる」という悩みです。

Task 1の採点基準の一つである「Lexical Resource(語彙力)」では、単に正しい単語を使うだけでなく、多様な表現(パラフレーズ)を使い分ける力が評価されます。また、数値の変化を正確に伝えるための「前置詞」や「程度を表す副詞」の使い方は、Band 7.0以上の高得点を狙う上で避けて通れません。

本記事では、スコアアップに直結する「言い換え表現」と「正確な文法ルール」を、グラフ・地図・プロセスなどのタイプ別に解説します。

1. 【トレンド描写】「上昇・下降・横ばい」の言い換えリスト

「増えた」「減った」を表す動詞は、変化の度合いによって使い分けることで、表現の幅が一気に広がります。Band 6(基本)とBand 7+(上級)の違いを見てみましょう。

上昇(Upward Trend)

  • 基本 (Basic): increase, rise, grow, climb

  • 上級 (Advanced):
    • Soar / Rocket / Surge: 「急激に上昇する」ときに使います。

      Example: "House prices have soared this year."

    • Skyrocket: さらに劇的な急増を表します(例:1年で倍増など)。

下降(Downward Trend)

  • 基本 (Basic): decrease, fall, drop, decline
  • 上級 (Advanced):
    • Plummet / Plunge: 「急落する」「暴落する」ときに使います。

      Example: "The number plummeted to its lowest point."

    • Dip: 一時的に少し下がって、また戻るような「軽い落ち込み」に使います。

変動・安定(Fluctuation & Stability)

  • 変動する: fluctuate

    Example: "The figures fluctuated over the next nine years."

  • 安定する・横ばい: remain stable, remain steady, stay the same
  • 頭打ちになる(上昇後に安定): level off, reach a plateau

    Example: "After rising for two years, the figures leveled off in 2015."

2. 【程度表現】スコアを分ける「形容詞・副詞」の魔法

単に「増えた」と書くのではなく、「どのように(速く/ゆっくり/大幅に)」増えたのかを加えることで、描写の精度(Precision)が格段に上がります。

「大幅な・急速な」変化 (Big/Fast Change)

  • 副詞: dramatically, significantly, sharply, rapidly, steeply
  • 形容詞: dramatic, significant, sharp, rapid, steep
  • コロケーション(自然な組み合わせ):

    rise sharply / increase significantly

    a sharp rise / a significant increase

    注意: increase steeply よりも increase rapidly の方が自然です。

「わずかな・緩やかな」変化 (Small/Slow Change)

  • 副詞: gradually, slightly, steadily, marginally, moderately
  • コロケーション:

    fall slightly / rise gradually

    a slight decline / a gradual increase

Tips: 副詞(Verb + Adverb)と形容詞(Adjective + Noun)の2パターンを使いこなしましょう。

  • パターンA: "The price rose sharply."
  • パターンB: "There was a sharp rise in the price."

3. 【文法注意】前置詞 "By" と "To" の決定的な違い

Task 1で日本人受験者が最も減点されやすいのが、数値を伴う前置詞の使い分けです。ここを間違えると事実関係が誤って伝わってしまいます。

「To」vs「By」

  • increase TO (〜まで): 到達点(新しい合計値)を表します。
  • increase BY (〜分だけ): 変化の「差分(幅)」を表します。

【実例での比較】 元の数値が「50」だった場合:

  • "The number increased to 60." → 結果は 60 になった。(+10の変化)
  • "The number increased by 60." → 結果は 110 になった。(+60の変化)

その他の重要前置詞

  • At: 特定のポイントを示します。
    • peaked at 10% (10%でピークに達した)
    • stood at 6.5% (6.5%だった)

  • Of: 名詞の後ろで数値を説明します。
    • reached a peak of 20 (20というピークに達した)
    • an increase of 5% (5%の増加)
  • 期間 (Range):
    • from X to Y (XからYへ)
    • between X and Y (XとYの間で) ※"between... to..." は間違いです!

4. 【比較表現】データの特徴を際立たせるフレーズ

Task 1の目的はデータを「比較(Compare)」することです。以下のフレーズを使って、データの大小関係を強調しましょう。

倍数・分数表現

  • 〜倍: double (動詞), doubled, triple, three times as much as...

    Example: "The number doubled between 2010 and 2020."

    Example: "A is three times as high as B."

  • 分数: half of..., a third of...

    Example: "Buses emit less than half as much CO2 as cars."

最上級と強調

  • By far the most... (断トツで〜だ):

    Example: "Beef was by far the most popular food." (牛肉は他を引き離して最も人気だった)

対比の接続詞

  • While / Whereas (〜である一方):

    Example: "Canada’s population rose, whereas Australia’s remained flat."

  • In contrast / On the other hand:

    Example: "Youth enrollment increased. In contrast, older student enrollment declined."

5. 【地図・プロセス】グラフ以外で必須の表現

棒グラフや折れ線グラフだけでなく、地図(Map)や製造工程(Process)が出題されることもあります。これらは使う単語が全く異なるため、専用の対策が必要です。

Map(地図)の必須語彙

「右・左」ではなく「東西南北」で位置を示し、変化を表す動詞(受動態)を使います。

  • 位置:
    • to the north of... (〜の北に)
    • in the southeast corner (南東の隅に)
    • adjacent to / next to (〜に隣接して)
  • 変化の動詞(受動態):
    • 建設された: was built, was constructed
    • 取り壊された: was demolished, was knocked down
    • 改装・転用された: was converted into... (例:工場が美術館になった)
    • 取って代わられた: was replaced by...

Process(製造工程)の必須語彙

順序(Sequence)を示す言葉と、受動態(Passive Voice)が鍵となります。

  • 順序:
    • Initially / First (最初に)
    • Subsequently / Then / Next (次に・その後)
    • Finally / Eventually (最後に)
  • 動作(受動態):
    • is heated (加熱される)
    • is filtered (ろ過される)
    • is transported (輸送される)
    • is separated (分離される)

      Example: "The mixture is heated and then is filtered to remove impurities."

まとめ:表現の「引き出し」を増やして時短しよう

IELTS Writing Task 1は、型(パターン)が決まっています。今回紹介したフレーズを「知っている」だけでなく「使いこなせる」ようにしておけば、150語を素早く書き上げ、配点の高いTask 2に時間を残すことができます。

まずは、自分の書いたエッセイを見直し、"increase" を "soar" に、"to" を "by" に修正するところから始めてみましょう。

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執筆者について

田中 達也

田中 達也

ELT日本法人 代表

早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

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