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IELTS Speakingの効果的な練習方法|AIと独学でBand 7.0を超える5つのステップ

公開:
2026年最新
IELTS Speakingの効果的な練習方法|AIと独学でBand 7.0を超える5つのステップ - ELT英会話 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

「オンライン英会話を毎日続けているのに、スコアが6.0から上がらない」 「独学だと自分のミスに気づけず、間違った英語が定着していないか不安だ」

これは、IELTSスピーキング対策で最も多い悩みです。 スコアが伸び悩む最大の原因は、「フィードバックなきアウトプット」を繰り返していることにあります。ただ話すだけでは、流暢さは上がっても、文法や語彙のスコアは上がりません。

しかし、2025年現在、学習環境は劇的に進化しました。ChatGPTやGeminiなどの生成AIをうまく活用すれば、独学でも「質の高いフィードバック」を得ることが可能です。

本記事では、AIツールを活用した最新の自習メソッドと、Band 7.0の壁を突破するための「5つのステップ」を解説します。

前提:IELTSスピーキングは「独学」でどこまで伸びるか?

まず、戦略を立てましょう。スピーキングの評価基準は以下の4つです。

  1. Fluency & Coherence(流暢さと一貫性):止まらずに話す力
  2. Lexical Resource(語彙力):トピックに応じた単語選び
  3. Grammatical Range & Accuracy(文法):多様な構文と正確さ
  4. Pronunciation(発音):聞き取りやすさとイントネーション

このうち、1, 2, 3はAIと独学で劇的に伸ばせます。 一方で、4(発音の微細なニュアンス)や1(対人コミュニケーションとしての自然な間)は、最終的にプロ(人間)のチェックが必要です。

これを踏まえ、AIをフル活用した最強のルーティンを紹介します。

Step 1:AIに「試験官」になってもらう(模擬試験)

独学の最大の弱点は「相手がいないこと」ですが、ChatGPTや Gemini Advanced の「音声対話モード(Voice Mode)」を使えば、24時間いつでも模擬試験が可能です。

以下のプロンプト(指示文)をAIに入力し、本番形式の練習を行いましょう。

AI試験官プロンプト(コピペ用)

このプロンプトをChatGPTに入力し、音声会話ボタンを押してください。

You are an experienced IELTS Speaking examiner. I am a candidate aiming for Band 7.5.
Please conduct a full mock test (Part 1, 2, and 3) with me.

Rules:
1. Ask one question at a time and wait for my response. Do not ask multiple questions at once.
2. For Part 1, ask 3-4 questions about daily topics.
3. For Part 2, provide a Cue Card topic. Give me 1 minute to think (simulate silence), then ask me to speak for 2 minutes. Keep track of time and stop me gently when time is up.
4. For Part 3, ask deep discussion questions related to the Part 2 topic. Challenge my opinions politely to test my ability to argue.
5. Do NOT give feedback during the test. Keep a formal but encouraging tone.
6. After the test is finished, provide detailed feedback on my mistakes and a predicted band score.

ポイント: AIはあなたの回答内容に合わせて、Part 3で「なぜそう思うのですか?」と深掘りしてくれます。これは従来の参考書では不可能なトレーニングです。

Step 2:自分の声を「文字起こし」して解剖する

AIと話して終わりにしてはいけません。ここからが本番です。 自分の回答を録音し、文字起こし(Transcribe)して、自分の英語を客観的に「見る」作業を行います。

推奨ツール

  • Otter.ai (無料版あり): 高精度な英語文字起こしアプリ。
  • LINE WORKS AiNote: 日本語混じりでも認識可能。
  • ChatGPT Voice: 会話履歴が自動でテキスト化されています。

チェックすべきポイント

文字起こしされたテキストを見ると、自分の「手癖」に愕然とするはずです。

  • 文法ミス: 三単現の "s" 抜け、時制の不一致。
  • フィラー: "Ah...", "Umm..." の多用。
  • 同じ単語の繰り返し: 常に "I think" "Good" しか使っていないなど。

この「気づき」こそが、スコアアップの源泉です。

Step 3:AI添削で「Band 7.0仕様」に書き換える

文字起こしした「自分の回答(テキスト)」を、ChatGPTに添削させます。 単に文法を直すだけでなく、「IELTSで高得点を取るための言い換え(Paraphrase)」を提案してもらいましょう。

添削・採点用プロンプト

Here is a transcript of my answer to an IELTS Speaking question about [Topic].
Please act as an IELTS examiner and do the following:

1. Correct any grammatical errors.
2. Upgrade my vocabulary to CEFR C1 level (Band 7.5+). Suggest better idioms or collocations to replace my simple words.
3. Assess my coherence. Did I answer the question logically?

[Paste your transcript here]

出力された「修正版スクリプト」は、「あなたが言いたかった内容」かつ「Band 7.0以上の英語」です。これを音読して自分のものにしてください。

Step 4:AI採点アプリで「数値」を定点観測する

自分の実力が伸びているのか、数値で把握することも重要です。スピーキング特化のAIアプリを使えば、発音や流暢さをスコアリングできます。

推奨ツール:SmallTalk2Me

  • 特徴: 無料でIELTSのスピーキング模擬テストができ、AIが即座にBandスコア(予測)を出してくれます。
  • ここを見る: 特にFluency(流暢さ)とVocabulary(語彙レベル)のスコアに注目してください。

Step 5:4/3/2法で「脳の処理速度」を上げる

AIで正しい表現をインプットしたら、最後は「口を回す」トレーニングです。 流暢さを劇的に向上させる4/3/2法(IELTS用にアレンジして2/1.5/1法)を行います。

  1. 2分間: あるトピック(Part 2)について、2分間で話す(録音する)。
  2. 1.5分間: 「全く同じ内容」を、今度は1分30秒で話す。内容は変えず、スピードを上げる。
  3. 1分間: さらに時間を縮め、1分間で同じ内容を話し切る。

これを繰り返すことで、脳が英語を処理する速度が強制的に引き上げられ、本番での「沈黙(Silence)」が減ります。

結論:AIは「最強の練習相手」だが「完璧なコーチ」ではない

ここまでAIを活用した独学法を紹介しましたが、AIにも限界があります。

  1. 発音の「不自然さ」への指摘が甘い: AIはアクセントに寛容なため、人間が聞くと聞き取りにくい「カタカナ英語」でも高評価を出すことがあります。
  2. 「空気」を読めない: Part 3の議論では、試験官の表情や相槌を見て話を展開するスキルが必要ですが、AI相手ではその練習ができません。
  3. 回答が「書き言葉」になりがち: AIが生成する模範解答は、スピーキングとしては硬すぎることがあります。

最後は「プロ」による仕上げを

AIを使って「文法」と「語彙」を完璧にしたら、最後に必要なのは「対人コミュニケーションとしての自然さ」の調整です。

ELT英会話では、IELTSを知り尽くしたネイティブ講師が、AIでは判定できない「あなたの英語が試験官にどう映るのか」を診断し、Band 7.0の壁を超えるための最終調整を行います。

「AIでの練習」と「プロによるフィードバック」。このハイブリッドこそが、最短合格ルートです。

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執筆者について

田中 達也

田中 達也

ELT日本法人 代表

早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

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