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IELTS AcademicとGeneral Trainingの違い|選び方完全ガイド(大学・就職・移住/UKVI対応)

公開:
2026年最新
IELTS AcademicとGeneral Trainingの違い|選び方完全ガイド(大学・就職・移住/UKVI対応) - ELT英会話 英語学習コラム
田中 達也

執筆者: 田中 達也|ELT日本法人 代表

IELTS(アイエルツ)には Academic(アカデミック)General Training(ジェネラル) の2種類のモジュールがあります。受験申し込みの際、どちらを選ぶべきか迷うことがありますが、結論は目的によって明確に分かれます。

  • 大学・大学院への進学: 原則 Academic
  • 海外移住・永住権(カナダ・オーストラリア等): 原則 General Training
  • 海外就職: 職種やビザ要件による(多くはGeneralだが専門職はAcademicの場合も)
  • イギリス(UK)ビザ申請: IELTS for UKVI が指定される場合あり

本記事では、IELTS公式サイトやブリティッシュ・カウンシル、各国移民局の一次情報に基づき、失敗しない選び方と試験内容の違いを解説します。

1. AcademicとGeneralの違い:基本定義

IELTS公式によると、両モジュールの違いは Reading(リーディング)Writing(ライティング) のセクションのみです。Listening(リスニング)Speaking(スピーキング) は全く同じ試験内容で行われます。

  • 共通: Listening / Speaking(試験内容・採点基準ともに同一)
  • 異なる: Reading / Writing(目的に合わせた出題内容)

2. 【比較表】Academic vs General Training の違い

比較項目

Academic Module (アカデミック)

General Training Module (ジェネラル)

主な目的

大学・大学院留学、学術研究、専門職登録(医師・看護師等)

海外移住(永住権)、就労ビザ、高校留学、職業訓練

Reading内容

学術的:書籍、専門誌、論文からの抜粋(大学講義レベル)

実用的:広告、社内規定、新聞、雑誌など日常生活・職場関連

Writing Task 1

図表描写:グラフや地図を見て情報を要約・客観的に報告する

手紙作成:状況に応じた手紙(依頼・謝罪・苦情等)を書く

Writing Task 2

エッセイ:抽象的なテーマについて論理的に意見を述べる(フォーマル)

エッセイ:一般的な関心事について意見を述べる(やや個人的視点も可)

スコアの難易度

語彙レベルが高いが、正答数ごとのバンドスコア換算は標準的

文章は易しいが、高スコアを取るにはより多くの正答数が必要

出典:IELTS公式情報およびBritish Council資料より作成

重要な注意点(スコア換算):

GeneralのReadingは文章が比較的平易なため、Academicと同じバンドスコアを取るにはより多くの正解数が求められます。例えばバンド7.0を取る場合、Academicでは40問中30問程度の正解で済みますが、Generalでは34~35問程度の正解が必要です。

3. 目的別:どちらを受けるべきか

3-1. 大学・大学院への出願(国内外):原則 Academic

海外の大学・大学院へ進学する場合、授業についていくための学術英語力が求められるため、IELTS Academic が必須です。日本の大学入試(総合型選抜など)でIELTSを利用する場合も、基本的にAcademicが指定されます。

注意点: 「留学=Academic」と思い込みがちですが、語学学校や一部の職業訓練コース(TAFEなど)ではGeneralで良い場合もあります。必ず募集要項(Admission Requirements)を確認してください。

3-2. 海外移住・永住権(カナダ・オーストラリア等):原則 General

カナダのExpress Entryやオーストラリアの永住ビザ申請など、移民局へ提出する英語力証明には IELTS General Training が指定されています。

カナダ移民局(IRCC): Express Entryでは「IELTS General Training」が必須であり、Academicは不可と明記されています。

3-3. 海外就職・ビザ申請:ケースバイケース

一般的な現地就職やワーキングホリデーでは、実践的な英語力を測る General Training が一般的です。しかし、医療従事者(医師、看護師、薬剤師など)や会計士などの専門職として登録・就労する場合は、職能団体から Academic のスコア提出を求められることが多くあります。

4. 要注意!イギリス(UK)ビザ申請と「IELTS for UKVI」

イギリスへの留学や移住を考えている場合、通常のIELTSではなく 「IELTS for UKVI (UK Visas and Immigration)」 という特定の試験を受けなければならないケースがあります。

ELTS for UKVIとは: 英国政府内務省が認可した「SELT(Secure English Language Test)」対応のIELTSです。試験内容(難易度・採点)は通常のIELTSと全く同じですが、不正防止のためのセキュリティ管理が強化された指定会場で受験する必要があります。

選び方:

  • 学位(学士・修士)取得のための留学: 通常のIELTS AcademicでOKな場合が多い(大学がHEI: Higher Education Institutionの場合)。
  • 学位未満(Foundationコース、Pre-sessionalコースなど)への留学: IELTS for UKVI (Academic) が必須となることが多い。
  • 英国への移住・配偶者ビザ等: IELTS for UKVI (General Training) または IELTS Life Skills が必要。

対策: UKビザ関連はルールが厳格です。自己判断せず、必ず進学先やビザコンサルタント、英国政府公式サイト(GOV.UK)で最新要件を確認してください。

5. 3分で決まる「選択フローチャート」

迷ったときは以下の優先順位で判断してください。

  1. 提出先の指定を確認する(最優先)
    • 要項に "Academic" とあれば Academic
    • 要項に "General Training" とあれば General
    • "SELT" や "UKVI" の指定があれば IELTS for UKVI
  2. 指定がない場合、目的で判断する
    • 大学・大学院で学ぶ → Academic
    • 移住・永住権申請 → General
    • 一般的な就職・英語力証明 → General が無難(Academicは内容が専門的すぎるため)

よくある質問

基本的には使えません。大学は学術的な英語力を求めているため、Academicスコアの提出を必須としています。再受験が必要になる可能性が高いですが、念のため大学のアドミッションオフィスに問い合わせてください。

いいえ、使えません。カナダ政府(IRCC)によると、Express Entryなどの移民プログラムにおいて「General Training」を必須としており、Academicは受け付けていません。

読む・書く内容の専門性はAcademicの方が高いですが、Generalは高得点を取るために必要な正答率(Reading)が高く設定されています。「どちらが簡単か」よりも「どちらが目的に合っているか」で選ぶべきです。

ビザ種別によって IELTS for UKVI(SELT) を要求される場合があります。

執筆者について

田中 達也

田中 達也

ELT日本法人 代表

早稲田大学創造理工学部総合機械工学科を卒業後、同大学大学院に進学し、数値流体解析の研究に取り組む。大学院在学中、アメリカ・ヒューストンにあるライス大学で招聘研究員として宇宙船の流体シミュレーションに従事する。日本に帰国後は研究を継続する傍ら、ハーバード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンでキャリアフェアの開催を手掛ける。2019年には在学中にセキジン合同会社 (現 株式会社 ELT Education) を設立。2020年、英国法人 ELT School of English Ltd. と提携し、日本市場向けのオンライン英会話事業を開始。創業以来、1,000名以上の英語学習者のカウンセリングを行う。

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